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屋根からの雨漏りはルーフィングの劣化や建物にあるわずかな隙間などが原因です。一度雨漏りを起こすと被害は大きく、そのまま放置してしまうと修理代金もどんどん膨れてしまいます。
雨漏りが確認できたら早急に修理することが大切です。この記事では雨漏りの原因と修理方法、雨漏りの対策、応急処置の仕方をご紹介します。
この記事を監修した人
監修者
「屋根雨漏りプロ」として、関西、関東その他地域に屋根と雨漏り修理に特化したサービスを提供。大阪市内の高等学校を卒業後、自動車整備関連の勤務を経て住宅リフォーム業界に転職。現場での経験を積んだ後に独立。雨漏り修理においては豊富な経験を持ち、雨漏りの散水試験に強みを発揮し、多くの実績を持つ。他社が一辺倒な修理方法に頼る中、徹底した原因追究とお客様のニーズに合わせた最適な修理を提案する。
屋根からの雨漏りを修理する方法と費用相場
屋根からの雨漏りを修理する方法は複数あります。ここでは雨漏りの修理方法と費用相場をお伝えします。
屋根の葺き替え又はカバー工法をする
修理方法 | 費用相場 |
葺き替え | 約80〜220万円 |
カバー工法 | 約60〜200万円 |
屋根からの雨漏りを修理するには屋根の葺き替えやカバー工法が必要です。屋根の雨漏りはルーフィングの劣化によるもののため、ルーフィングを新しくする必要があります。
葺き替えは既存の屋根材を剥がして葺きますので建物への荷重負担が少なく修繕ができます。カバー工法は既存の屋根材を剥がさないで葺きますので解体費用が発生せずに修繕ができ、工事費用を抑えることができます。
建物への荷重負担に問題がある場合は葺き替えが適し、荷重の問題がなければ費用を抑えられるカバー工法の方が経済的です。
瓦・屋根材・板金の部分修理
修理方法 | 費用相場 |
屋根板金の交換 | 約3〜10万円 |
漆喰補修 | 約3〜10万円 |
瓦の修理 | 約10〜30万円 |
スレートの部分補修 | 約10〜30万円 |
屋根には棟板金と隅棟板金があります。棟板金や隅棟板金は屋根材を葺き替えないで交換することが可能です。
棟板金や隅棟板金のみが原因して雨漏りすることは、ほとんどありませんが、ルーフィングの劣化につながりますので劣化が見えたら交換をお勧めします。
雨押さえの交換または補修
修理方法 | 費用相場 |
雨押さえ交換 | 約1,000〜3,100円/m |
コーキング補修 | 約900〜1,200円/m |
雨押さえは屋根と外壁が突き合う場所に取り付けられている板金です。雨押さえの役割は外壁と屋根の継ぎ目にできる隙間をなくすために被せてある板金で雨押さえに不具合があると隙間ができて雨漏りを起こすことがあります。雨押さえが原因している場合は雨押さえを交換する修理が必要です。
関連記事:屋根修理の費用相場っていくら?最適なタイミングや業者選びを徹底解説!
できるだけ早く屋根からの雨漏りを修理する方法
調査内容 | 費用相場 |
散水調査 | 約10万円 |
発光液調査 | 約10〜25万円 |
赤外線サーモグラフィー調査 | 約20〜30万円 |
雨漏りの原因はいろいろ考えられ、原因を一つずつ解決しながら直していきますので、直るまで日数がかかります。精度の高い調査なら早く原因を突き止めて解決まで短くすることができます。
工事規模を抑えられることもあるので、早く確実に雨漏りを修理したい場合は雨漏り調査をすることをお勧めします。
屋根からの雨漏りの原因とは?
雨漏りを修理するには原因を特定することが大切です。ここでは屋根からの雨漏りの原因をお伝えしていきます。
屋根のルーフィングの経年劣化
屋根から雨漏りする原因はルーフィングの劣化、コーキングの劣化、どこかに隙間がある、などが考えられます。屋根は野地板とルーフィング、屋根材の3層構造となっており、ルーフィングで水を止めています。
もしルーフィングが劣化して防水性能がなくなると、雨水が染み込み家の中にまで入ってきてしまいます。板金の浮きや屋根材のひび割れの劣化はルーフィングの劣化を早める一因ではありますが、雨漏りの直接的な原因となるわけではありません。
屋根や板金のわずかな隙間から雨が入っている
屋根を登ってみると外壁との継ぎ目のところや、板金のところに隙間があり、そこから雨が入っているということがあります。目視では確認が難しいわずかな隙間でも水は入りますので、細かい調査をしなければ侵入口が見つからないこともあります。
誤解されやすい雨漏り原因の注意点
屋根材や板金の劣化は雨漏りの直接的な原因ではありません。ここでは誤解されやすい雨漏り原因の注意点をお伝えします。
屋根材の劣化だけで雨漏りが起きるわけではない
屋根材が劣化していてもルーフィングが丈夫なら雨漏りは起きません。屋根材はルーフィングを保護するために葺かれていて、完全に水の侵入を防いでいるわけではないのです。
屋根の防水はルーフィングが要であり、屋根材が新しくてもルーフィングが劣化していれば雨漏りを起こします。つまり屋根材の劣化だけで雨漏りが起きるということではないのです。ただし、屋根材の劣化はルーフィングの劣化を早める要因となりますので定期的な塗装は必要です。
板金の浮きだけで雨漏りは起きない
板金の浮きや釘抜けは水が侵入してくる要因ではありますが、板金の浮きや釘抜けだけで雨漏りが起きるわけではありません。
なぜなら、板金の隙間から水が侵入してもルーフィングが建物の内部まで水が入らないように止めているからです。雨漏りの修理方法に板金を交換するとありますが、板金を交換しただけでは雨漏りは直りません。
雨漏りしているところを見つける方法
雨漏りはあらゆる原因を考慮して一つずつ直していくため、ここが原因で雨漏りが起きているとは言い切れません、しかし、どこから雨漏りしているかおおよその予測をつけるための方法はありますのでご紹介していきます。
小屋裏点検口を覗く
屋根から雨漏りしている場合、小屋裏点検口から症状を目視できます。小屋裏点検口は屋根の構造体を覗けるため、雨漏りしていると野地板や梁、断熱材などが濡れています。小屋裏点検口の場所は収納部屋の天井や廊下に設けていることが多いです。
窓枠が濡れていないか確認する
窓枠が濡れていれば窓からの雨漏り又は外壁の雨漏りが考えられます。出窓の場合は窓上にある庇が原因していることもあります。
天井や壁に水シミがないか確認する
天井や壁に水シミがあると症状が出ている付近が疑われます。雨漏りの原因箇所を正確には絞れませんが、雨が降っている日や、症状が出るまでの時間と日数でおおよその予測を立てることが可能です。例えば一階天井に水シミがあるのなら、真上の屋根や外壁、サッシ、ベランダなどから雨漏りしている可能性があります。
自分でできる雨漏り対策と応急処置の方法
天井や壁から水が落ちたままにしておくと床や壁の状態を悪化させてしまう原因となりますので、被害が広がらないように応急処置や対策をしておくことが大切です。ここでは自分でできる雨漏り対策と応急処置の方法をお伝えします。
シートとバケツで床が濡れるのを防ぐ
天井から水が垂れると床を濡らすためシートやタオル、新聞紙などを敷いておきましょう。壁から水が流れてくる場合は、手間はかかってしまいますが雑巾でこまめに拭くことが大切です。給水シートがあると多く水を吸ってくれるので雨漏り時にあると便利です。
防水テープやコーキングで水の侵入口をふさぐ
サッシからの雨漏りや外壁からの雨漏りで明らかに水の侵入口があるとわかる場合は、防水テープやシーリングを使って侵入口をふさぐといいでしょう。完全には止まりませんが、入ってくる水の量を抑えられるので家の中の被害範囲を抑えられます。
自分で屋根にシートをかけるのは危険
雨漏りの応急処置で屋根にシートをかける方法を紹介しているところもありますが、落下する危険があるので絶対にしないようにしましょう。屋根は勾配があり、苔や埃も付着しているため非常に滑りやすいです。
二階建ての建物なら地上から屋根まで7m以上ありますので、落下すると怪我どころか命を落とす危険があります。屋根からの雨漏りの応急処置は自分で行わず、専門業者に依頼しましょう。
雨漏りを起こさせないための方法
大切なことは雨漏りを起こさせないことです。以下に雨漏りを起こさせない方法をまとめましたのでご覧ください。
雨漏りを起こさせない方法 | 必要な行動 |
普段から建物の劣化がないか確認する | 外壁のクラックはないか 塗装の寿命がきていないか シーリングがひび割れていないか 窓に問題はないか 屋根(ルーフィング)の寿命はきていないか 雨水の侵入口になりそうな隙間はないか |
天井や壁、窓に異変がないか確認する | 不自然な水シミがないか注意して見ておく |
定期的に建物の点検を業者に依頼する | 業者に依頼して建物の状態を定期的に見てもらう 雨漏り修理に強い業者を見つけておく 雨漏りについて知識を深めておく |
業者に依頼する前に知っておきたい雨漏りの知識
業者に雨漏り修理を依頼する際は、雨漏りについての知識を深めておきましょう。雨漏りの知識があると、業者の工事説明を理解することができ、修理にかかる費用が妥当であるかも見極めることができます。
雨漏りの知識で押さえておきたいポイントを以下に記しましたのでご覧ください。
- なぜ雨漏りするのか原因を知っておく
- 雨漏りが起きやすい箇所を把握しておく
- 雨漏り修理の費用相場を知っておく
- 雨漏り修理ができる業者を知っておく
優良な業者に依頼するために必要なことは以下のポイントを参考にしましょう。
- 相見積もりをする
- 見積もりの表記が一式ではなく詳細に書かれていること
- 契約を急かさない業者であること
- 真摯に相談にのってくれる業者であること
- 工事について具体的に説明してくれる業者であること
訪問営業する業者は悪徳業者である可能性が高いので、突然訪問してくる業者は話を聞かずに断りましょう。
雨漏り修理は原因の特定が大事!必ず雨漏り調査をして修理しよう!
雨漏り修理は原因がわからなければ直りません。原因が不明確のまま修理してしまうと工事範囲もどんどん広くなってしまい、修理代金も高くなってしまいます。
雨漏り修理をする場合は、原因を絞り確実に直していくことが大切ですので、費用はかかりますが雨漏り調査をして修理をしましょう。