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強風や大雨のあとに多いのが屋根トラブルです。瓦が落ちていたり、雨漏りが起きたりなど、考えられる被害はいくつもあります。早急に修理しないと、被害が大きくなる可能性が高いです。
ただし、屋根の修理が初めてだと、わからないことも多くあります。手続きが面倒に思えて、二の足が出ないこともあるでしょう。
本記事では屋根の修理を行うときの流れを順を追って解説します。読むだけで修理が行われるまでの段取りをつかめるので、参考にしてみてください。
屋根修理の見積もりが出るまで
屋根の修理は相談後にすぐ行われるわけではありません。まずは見積もりを出してもらう必要があります。
- 初回相談
- 現場調査
- 散水試験
- 見積り
上記が見積もりを出してもらうまでの流れです。各項目の詳細は以下を参考にしてください。
初回相談
屋根の修理を行うには、最初に業者に電話で問い合わせる必要があります。メールでも問い合わせ可能な業者もありますが、迅速に対応してもらうには電話をするのが確実です。
業者に問い合わせるときは、屋根に起きている症状をできるだけ詳しく伝えましょう。屋根の種類と面積がわかっていれば、一緒に伝えると業者も対応がしやすいです。
雨漏りで急を要する場合は、素早く対処してほしい旨を伝えてください。修理とまではいかずとも、応急処置を素早く行ってくれます。
現場調査
初回相談後は、業者から職人が派遣され現場調査が行われます。職人が屋根に上り、現在の状態を把握してくれます。雨漏りでは、屋内で天井の状態を確認することもあるでしょう。
注意点は現場調査には立ち合いが必要なことです。多くの場合、留守中に勝手に調査してもらうことはできません。初回相談時に業者とスケジュールを打ち合わせる必要があります。
もし、現場調査まで日が開く場合はうっかり他の予定を入れないようにしてください。
必要に応じて散水試験
現場調査のとき、必要に応じて散水試験が行われることがあります。散水試験とは文字通り、屋根に水を散布することです。わざと屋根に水を流すことによって雨漏りの有無、雨漏りの発生個所を特定します。
たとえば、室内に被害が及ぶほどの雨漏りが起きているのに、屋根を見た限りでは目立った劣化がないことがあります。目視で雨水の侵入を許している個所が特定できないときは、散水試験をすることで確実に原因特定が可能です。
もし、散水試験が必要と判断された場合、通常の現場調査よりも時間がかかることには注意してください。長くて半日から終日かかります。水を散布するために業者から水道の使用を求められることも覚えておきましょう。
調査結果と見積もりの受け取り
現調調査が終わると、業者から結果の報告と修理費用の見積もりが出されます。担当者の話を詳しく聞き、内容が妥当か判断しましょう。不明点があれば、細かく聞いておくことが大事です。優良業者であれば、丁寧に説明してくれます。
注意点は修理内容にこだわりがある場合は見積りが出るまでに時間がかかることです。たとえば、屋根材を希望の素材にしたい、塗料にこだわりたいといったケースです。内容によっては資材の在庫確認が発生し、時間がかかります。
修理内容に要望がある場合は、調査結果が出た段階で細かく伝えておきましょう。
契約から修理工事着工まで
見積りを受け取ったあとは、正式に修理を依頼するか決めなくてはいけません。もし、正式に修理を依頼するのであれば、以下の流れで契約から実際の工事へと移ります。
- 契約の締結
- 足場の設置
- 修理工事着工
上記が契約から工事着工までの流れです。各項目は以下を参考にしてください。
契約の締結
業者から提示された見積もり、工事のスケジュールに納得できたら正式に契約を締結します。業者から契約書を渡されるので、内容に不備がなければサインをしましょう。
ただし、修理内容が小規模だったり、地元の小さな業者に依頼したりするケースでは口頭契約のこともあります。いわゆる口約束のことです。
知り合いが働いているなど、信頼できる業者ならいいですが、初めて依頼する業者は注意してください。高齢者などを対象に高額な費用を後から請求する悪質な業者もいます。
不安な人は正式な契約書の作成を業者に依頼しましょう。
足場の設置
契約締結後は前段階として家の周囲に足場が設置されます。足場とは高台でも安定した姿勢で作業をするためのスペースです。修理内容や屋根の形状によっては設置されないこともあります。
一般的な住宅であれば、足場の設置に必要な日数は約1日です。隣家との距離が近いなど、周辺環境によっては1日以上かかることもあります。
また、家の周囲に物が散乱していると、邪魔になって足場の設置が行えません。屋根の修理を依頼するときは、並行して家の周囲を片付けておいたほうがいいでしょう。
修理工事着工
足場が設置されたら、ようやく修理工事着工となります。業者から職人が派遣され、午前中から夕方にかけて作業が行われます。期間は修理内容によって異なりますが、約1週間が目安です。
ただし、悪天候などにより、作業が行えない場合は修理期間が延長されます。梅雨、台風のシーズンは連日の悪天候でしばらく作業が行われないことも多いです。
屋根の修理期間については、以下の記事で詳しく解説しているので目を通してみてください。
修理工事が完了したあと
屋根修理は工事が完了すると、すべて終わりというわけではありません。まだ、以下の工程が残されています。
- 再点検
- 保証書の受け取り
- 定期メンテナンス
上記が屋根修理の工事が終わったあとに行われるものです。詳しくは以下を参考にしてください。
再点検
工事が終わったあとは、屋根の強度に問題はないか再点検が行われます。具体的には歪みがないか確認したり、雨水が侵入しないか散水試験を行ったりします。万が一、不具合があれば再工事という流れになります。
もし、自分の目で屋根の状態を見て気になることがあれば、再点検時に伝えておくといいでしょう。少々のことであれば、契約の範囲内で改善してくれます。
再点検で何も問題なければ、正式に工事完了です。足場が解体され、元の自宅の状態へと戻ります。
保証書の受け取り
工事が終わったあとは、業者から保証書を受け取ります。具体的には屋根材メーカーの品質保証、業者による施工保証の2つです。保証期間はメーカー、業者によって異なります。
保証があれば修理後に何らかの不具合が発生しても、負担なく屋根材交換や再施工を行ってもらえます。ただし、保証が適用される条件は細かく決められていることが多いため、内容はしっかりと確認しましょう。
不明点があれば、保証書を受け取るときに担当者に聞いてみてください。
定期メンテナンス
屋根の修理後は定期メンテナンスが必要です。大きな問題が起きていなくても、屋根は年数が経つにつれて劣化していきます。屋根の寿命を延ばすためには、一定の周期で点検とメンテナンスを行わなければいけません。
業者によっては屋根の修理後に定期メンテナンスの案内をしてくれます。一定の時期に業者のほうから連絡をもらえるため、メンテナンス時期を忘れていても安心です。
とくに理由がなければ定期メンテナンスも行いたい旨を伝えておきましょう。
屋根の修理は余裕を持ったスケジュールで依頼しよう
屋根の修理における依頼から工事完了までの流れを解説しました。想像よりも細かな段階を踏む必要があるとわかっていただけたかと思います。屋根の修理を終えるまでにはそれなりの日数が必要です。
今現在、屋根の修理を検討している人はスケジュールを大きく空けるようにしてください。事前の準備に集中して、スムーズに修理が行えるようにしましょう。