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自宅の屋根を見上げると「なんだか古くなってきた」と感じることがあります。とくに異変はないものの「放置して大丈夫なのかな?」とつい心配になってしまうものです。
みなさんも屋根について何気ない不安や疑問を抱き、本記事にたどり着いたのではないでしょうか。おそらく、自分なりに調べてみたけれど、小難しい内容でわからなかった人もいるはずです。
しかし、安心してください。本記事では屋根の劣化について誰でもわかるように解説していきます。読んだあとには不安も疑問も消えているはずなので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
屋根の劣化症状と重度

屋根の劣化は重度によって主に5段階に分けることができます。具体的には以下のとおりです。
- 色落ち
- 苔やカビの繁殖
- ヒビが入る
- 欠けている個所がある
- 隙間が広がっている
上記が屋根の劣化の主な症状です。リストが下に行くほど重症となります。各症状の詳しい内容は以下を参考にしてください。
色落ち
色落ちや塗装の剥がれは屋根の劣化の初期段階です。年数を経た屋根は日光や雨水の浸食で徐々に塗装が落ちてきます。すぐには問題ありませんが、屋根の劣化が早まるので注意しましょう。
色落ちした屋根は雨水がダイレクトに当たるため、腐食しやすくなります。日光の熱を屋根材が吸収し、夏場は室内の温度が上昇することも考えらえます。
屋根の色落ちを見つけたときは、なるべく早めに再塗装をすることが必要です。塗装については以下の記事で詳しく解説しているので、目を通してみてください。
苔やカビの繁殖
塗装が落ちてきた屋根は苔やカビが目立ってきます。屋根の防水性能が低下し、必要以上に湿気を吸収している証拠です。苔やカビは緑色のイメージがありますが、茶色や黒い点々もカビなのでよく見てみましょう。
苔やカビが繁殖すると、水はけが悪くなり、屋根にかかる負荷が増します。屋根が腐食したり、ヒビが入ったりする原因となるので洗浄が必要です。
苔やカビは業者による高圧洗浄で気軽に洗浄できるので、気になる人は相談してみてください。
苔やカビの放置は屋根の負担が大きい!早めに洗浄しよう
ヒビが入る
とくにメンテナンスをしていない屋根は経年劣化により、ヒビ割れが生じます。築年数が10年以上経過している屋根は複数個所にヒビが入っていてもおかしくありません。
ヒビが入ると、雨水が侵入し住宅内部の腐食、雨漏りにつながります。屋根以外の部分にも被害が出るので注意が必要です。
新しい屋根でも湿気の吸収や気温変化による伸縮でヒビが入ることがあるので、梅雨明けあたりに1度点検したほうがいいでしょう。
ヒビ割れは雨漏りの原因に!古い屋根は定期メンテナンスが必須
欠けている個所がある
ヒビ割れを放置すると、次第に屋根に欠ける箇所が出てきます。欠けている部分が少しであれば補修で済みますが、大きく欠けている場合は屋根材自体の交換が必要です。
欠けている個所が複数あれば、屋根全体が寿命を迎えている可能性もあります。部分的な補修に留まらず、本格的なリフォームを検討したほうがいいでしょう。
屋根材が剥がれて近隣に飛んでいくなど、周辺にも影響が出るので注意してください。
欠けているのは屋根の寿命のサイン!リフォームの検討を
隙間が広がっている
屋根材同士の間に隙間が広がっているときは末期の状態です。屋根材が変形し、元に戻らない状態となっています。隙間から雨水が侵入してくるため、屋根材の交換が必要となります。
ただし、わずかな隙間を素人が見つけるのはなかなか難しいものです。一見、ヒビなどが生じていないと問題ないと安心する人が多くいます。
屋根材が変形していると、少しの風でもガタガタと揺れることが多いです。屋根から異音がするときは、屋根材の変形を疑ってみてください。
大丈夫そうな屋根でも隙間があると危険信号!わずかな異変に注意
棟板金の劣化の見落としに注意

屋根の劣化で見落としやすいのが「棟板金」の状態です。棟板金はスレートや金属系屋根の頂点にある屋根材を固定するためのパーツです。屋根材に異変がなくても、棟板金が劣化していることはよくあります。
棟板金は築5年も経過すると、釘などの留め具が抜けやすくなります。留め具が抜けると、空いた穴に雨水が侵入し、内部を腐食させます。
家の周辺で古い留め具が落ちているのを見つけたら、自宅の棟板金のものである可能性を考えたほうがいいでしょう。
棟板金の劣化は見落としやすい!屋根と一緒に点検してもらおう
屋根の種類別のメンテナンス方法

屋根の劣化症状について解説しました。劣化を最小限に食い止め、屋根の寿命を延ばすには定期的なメンテナンスが不可欠です。メンテナンス方法は屋根の種類ごとに違います。詳しくは以下を参考にしてください。
スレート
スレート系の屋根のメンテナンスは基本的に再塗装です。汚れや苔が付着しているときは、事前の洗浄も含まれます。塗料を塗り直すことで、耐久性や防水性をもとに戻します。
もし、ヒビや欠けている個所が多いときはカバー工法によるリフォームが必須です。カバー工法は既存の屋根の上に新たな防水紙と屋根材を貼り付ける工法です。既存の屋根を撤去する必要がないため、リフォームとしては安価に行えます。
点検後に業者にリフォームを提案されたら、基本的にはカバー工法のことだと思ってください。
瓦
瓦屋根のメンテナンスでは漆喰の補修を行います。瓦をつなぎ留める漆喰は数年で劣化するため、定期的な塗り直しが必要です。粘土で作られた瓦は寿命は長いため、破損がなければとくにメンテナンスをする必要がありません。
ただし、セメントなどの化学素材の瓦は定期的に塗装を行う必要があります。セメントは水分を吸収しやすいため、塗装をしないと防水性能が徐々に低下するのです。
瓦屋根のメンテナンスをするときは、自宅の瓦の種類を先に確認したほうがいいでしょう。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板のメンテナンスは洗浄とシーリングの補修を行います。一般的にガルバリウム鋼板はメンテナンス不要といわれますが、汚れの付着は防げません。外観の維持には洗浄、場合によっては再塗装が必要です。
また、ガルバリウム鋼板自体の寿命は長いものの、隙間を埋めるシーリング材は数年で劣化します。劣化を放置すると、屋根に隙間が空く可能性があるので、定期的に補修しなければいけません。
ガルバリウム鋼板は施工時にメンテナンス不要といわれることが多いですが、何もしなくていいわけではないので誤解しないようにしてください。
屋根の点検は専門業者に依頼しよう

屋根の点検をしたいときは、専門業者に依頼してください。読者のみなさんのなかには、記事を読んで自宅の屋根の状態が気になった人が多いことでしょう。
しかし、素人が屋根に上るのは危険です。どんなに平たい屋根でも足を滑らせて転落する恐れがあります。雨が降ったあとや、強風が吹いているときはなおさらです。
屋根の点検は自分では行わずに、必ず専門業者に任せるようにしてください。
屋根の点検を自分でするのは禁物!必ず専門業者へ相談を!
屋根の劣化を放置することは禁物

屋根の劣化についてお伝えさせていただきました。単なる色落ちでも放置してはいけないことがわかっていただけたかと思います。早めに対処するには定期的に専門業者に点検を依頼することが肝心です。
もし、点検後に修理の必要性があれば、以下の記事を参考にしてみてください。屋根修理の見積もりについて詳しく解説しています。