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屋根棟修理費用【完全ガイド】相場から悪徳業者対策まで詳しく解説!

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「屋根の棟部分が浮いてる気がする。修理費用は一体いくらかかるの?」

そんな悩みをお持ちのあなたへ。屋根棟修理の費用は、工事内容や使用する材料、屋根の形状などによって大きく変わります。そのため、事前に費用相場を把握しておくことが大切です。

この記事では、屋根棟修理にかかる費用について、棟瓦の積み直し、棟板金の交換、漆喰の詰め替え、雨漏り修理など、棟部分の修理に関わる工事内容を詳しく解説していきます。

さらに、屋根の構造や劣化のメカニズム、火災保険の活用方法、優良な修理業者の選び方など、屋根棟修理に関する様々な情報を網羅しています。

この記事を読めば、屋根棟修理に必要な知識を身につけることができ、安心して修理を依頼できるようになるでしょう。

Contents
  1. 屋根棟修理の費用相場は?工事内容別に解説
  2. 屋根棟修理が必要な症状チェックリスト
  3. 屋根棟修理費用 内訳を徹底解説!【見積書の見方】
  4. 屋根棟がずれた場合の修理費用相場【原因別に解説】
  5. 棟瓦積み直し費用を単価・種類・勾配別に解説
  6. 棟板金交換費用を解説
  7. 棟板金交換と屋根葺き替えの費用比較
  8. 棟板金の釘打ち直しの費用
  9. 隅棟修理の費用相場
  10. H2 屋根の板金が浮く原因と修理費用
  11. 棟板金の耐用年数は何年?【材質・環境・メンテナンス状況】
  12. 板金修理でどこまで出来る?【修理の限界】
  13. 屋根葺き替えの費用相場【瓦・スレート・金属屋根】
  14. 屋根の形状による費用相場
  15. 【失敗しない】屋根棟修理の優良業者を見つける5つのポイント
  16. 屋根棟修理で悪徳業者に騙されない!見分け方と対策
  17. 火災保険適用で屋根棟修理費用を軽減!【条件・申請方法】
  18. 棟瓦修理はDIYできる?【費用対効果を比較】
  19. 屋根棟修理を放置するリスクとは?【雨漏り・倒壊】

屋根棟修理の費用相場は?工事内容別に解説

屋根棟修理の費用相場は、工事内容によって大きく異なります。棟瓦の積み直し、棟板金の交換、漆喰詰め替え、雨漏り修理など、それぞれの費用相場を把握しておくことが大切です。

なぜなら、屋根の構造や使う材料、作業の難易度が違うため、工事内容によって費用相場が変わってくるからです。

この章では、以下の工事内容別に費用相場を解説していきます。

  • 棟瓦の積み直し
  • 棟板金交換
  • 漆喰詰め替え
  • 雨漏り修理

例えば、棟瓦の積み直しは、瓦の種類や葺き方によって費用が変わるため、12万円~25万円(10,000~20,000円/m)が相場です。これは一般的な瓦屋根の修理費用となります。

棟板金交換は、使う棟板金の種類や屋根の大きさによって費用が異なり、10万円~40万円が相場です。漆喰詰め替えは、屋根の面積や使う漆喰の種類によって費用が変わるため、5万円~15万円が相場です。

雨漏り修理は、雨漏りの原因や規模によって費用が大きく異なり、小さいものなら5万円程度、大きいものなら数十万円かかる場合もあります。

屋根棟修理を検討する際は、複数の業者から見積もりを取り、費用や内容を比較検討することが大切です。

棟瓦の積み直し費用はいくら?

棟瓦の積み直し費用は、屋根の面積や勾配、使う瓦の種類によって異なり、5万円~30万円程度が相場です。瓦の種類や数、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。

例えば、一般的な日本瓦を100枚使用し、100㎡の屋根で勾配が緩やかな場合は、棟瓦の積み直し費用は、材料費が70万円~、工事費が20万円~、足場代が15万円となり、合計で105万円程度が目安となります。

ただし、勾配が急であったり、特殊な瓦を使用する場合は、費用がさらに高くなる可能性があります。棟瓦の積み直しが必要かどうかは、棟瓦のズレや漆喰の剥がれなどの症状で見分けることができます。

棟瓦のズレがあると、雨漏りの原因になるだけでなく、強風で棟瓦が飛んでいってしまい、近隣に被害を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。

棟瓦積み直し費用の内訳

棟瓦積み直し費用は、主に以下の3つに分けられます。

  • 瓦の費用
  • 工事費
  • 足場代

瓦の費用は、使う瓦の種類や枚数によって異なり、例えば、一般的な和瓦を場合、7,000~12,000円/㎡が相場となります。

工事費は、職人の人件費や作業時間によって変動し、1日あたり2万円~5万円程度が目安です。足場代は、屋根の高さや形によって必要となる足場の規模が変わるため費用が変わりますが、1件あたり15万円~20万円程度が目安です。

棟瓦の種類別の費用相場

棟瓦の種類によって費用が異なり、一般的には以下の3種類の瓦が使用されます。

瓦の種類費用
粘土瓦5,000円~9,000円/㎡
セメント瓦5,000円~10,000円/㎡
樹脂繊維セメント瓦8,000円~/㎡

これは瓦の材質や製造方法、耐久性などが異なるため、費用に差が生じるためです。

例えば、耐久年数が、粘土瓦が30年~50年程度であるのに対し、セメント瓦は20年~30年程度、樹脂繊維セメント瓦は30年程度です。棟瓦の種類によって費用や耐久性が異なるため、予算や家のデザインに合わせて適切な瓦を選ぶことが重要です。

屋根の勾配による費用相場

屋根の勾配が急になるほど、棟瓦積み直し費用は高くなる傾向にあります。勾配が急な屋根は作業の難易度が高く、安全対策に費用がかかるためです。

勾配が緩やかな3寸勾配の屋根であれば足場を組まずに作業できる場合もありますが、勾配が急な6寸勾配の屋根であれば必ず足場が必要となり、その費用が加算されます。

例えば、3寸勾配の屋根であれば、足場代は15万円~20万円程度ですが、6寸勾配の屋根であれば、足場代は15万円~30万円程度かかる場合もあります。屋根の勾配によって棟瓦積み直し費用が変わるため、事前に勾配を確認しておくことが重要です。

棟板金交換の費用はいくら?

棟板金交換の費用は、屋根の面積や形状、使用する棟板金の種類によって異なり、10万円~40万円程度が相場です。棟板金の種類や長さ、取付に必要な部材、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。

例えば、ガルバリウム鋼板の棟板金を使用し、10mの棟を交換する場合、棟板金の費用が5万円~15万円、工事費が15万円、足場代が15万円となり、合計で35万円~45万円程度になることが多いです。

棟板金交換費用は、屋根の状況によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。棟板金は屋根の最上部に取り付けられる板金で、雨水の浸入を防ぐ役割があります。

棟板金が劣化すると、雨漏りの原因となるだけでなく、強風で飛散し、近隣に被害を及ぼす可能性もあるため、定期的な点検と早めの交換が重要です。

棟板金交換費用の内訳

棟板金交換費用は、主に「棟板金の費用」「工事費」「足場代」の3つで構成されます。それぞれにかかる費用を把握することで、見積もりの妥当性を判断することができます。

棟板金の費用は、使用する棟板金の種類や長さによって異なり、例えば、ガルバリウム鋼板であれば1mあたり5,000円~10,000円程度が相場です。

工事費は、職人の人件費や作業時間によって変動し、1日あたり2万円~5万円程度が目安です。足場代は、屋根の高さや形状によって必要となる足場の規模が変わるため費用が変わりますが、1件あたり1万円~5万円程度が目安です。

棟板金交換費用は、これらの内訳を理解しておくことで、業者から提示された見積もりの妥当性を判断することができます。

 棟板金の種類別の費用相場

棟板金の種類によって費用が異なり、以下の三種類があります。

  • トタン
  • ガルバリウム鋼板
  • ステンレス

以上の順に高価になります。これは、棟板金の材質や耐久性、耐候性などが異なるため、費用に差が生じるからです。

例えば、トタンは1mあたり3000円~5000円程度と安価ですが、耐久性が低く、錆びやすいというデメリットがあります。

ガルバリウム鋼板は1mあたり5000円~10000円程度で、トタンよりも耐久性が高く、価格も手頃なため、広く普及しています。

ステンレスは1mあたり8000円~15000円程度と高価ですが、耐久性、耐候性に優れており、長期的にメンテナンス費用を抑えたい場合に適しています。棟板金の種類によって費用や耐久性が異なるため、予算や家のデザインに合わせて適切な棟板金を選ぶことが重要です。

参考記事:屋根の棟板金修理について

屋根の形状による費用相場

屋根の形状が複雑になるほど、棟板金交換費用は高くなる傾向があります。複雑な形状の屋根は、加工や取り付けの難易度が高く、作業時間や人件費が割増になるためです。

切妻屋根や片流れ屋根のようなシンプルな形状の屋根は、比較的安価に交換できますが、寄棟屋根や陸屋根のように複雑な形状の屋根は、費用が高くなる傾向があります。

例えば、切妻屋根の場合は15万円~30万円程度で済みますが、寄棟屋根の場合は棟板金の加工や取付に時間がかかるため20万円~40万円程度になることが多いです。屋根の形状によって棟板金交換費用が変わるため、事前に形状を確認しておくことが重要です。

漆喰詰め替えの費用はいくら?

漆喰詰め替えの費用は、屋根の面積や使用する漆喰の種類によって異なり、5万円~15万円程度が相場です。漆喰の量や職人の人件費、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。

例えば、100㎡の屋根に一般的な漆喰を詰め替える場合、漆喰の費用が5万円、工事費が7万円、足場代が3万円となり、合計で15万円程度になることが多いです。

漆喰詰め替え費用は、屋根の状況によって異なるため、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。漆喰は、棟瓦の隙間を埋めて雨水の浸入を防ぐ役割を果たします。漆喰が劣化すると、棟瓦の隙間から雨水が浸入し、雨漏りの原因となることがあります。

漆喰詰め替え費用の内訳

漆喰詰め替え費用は、主に「漆喰の費用」「工事費」「足場代」の3つで構成されます。それぞれにかかる費用を把握することで、見積もりの妥当性を判断することができます。

漆喰の費用は、使用する漆喰の種類や量によって異なり、例えば、一般的な既調合漆喰を100kg使用する場合、5万円程度の費用がかかることがあります。

工事費は、職人の人件費や作業時間によって変動し、1日あたり2万円~5万円程度が目安です。足場代は、屋根の高さや形状によって必要となる足場の規模が変わるため費用が変わりますが、1件あたり1万円~5万円程度が目安です。

漆喰詰め替え費用は、これらの内訳を理解しておくことで、業者から提示された見積もりの妥当性を判断することができます。

漆喰の種類別の費用相場

漆喰の種類によって費用が異なり、一般的には、既調合漆喰<練り漆喰の順に高価になります。

これは、漆喰の成分や調合方法、施工性などが異なるため、費用に差が生じるからです。既調合漆喰は、あらかじめ調合されているため、施工が簡単で、費用も比較的安価で、1kgあたり500円~800円程度、100kg使用すると5万円~8万円程度です。

練り漆喰は、現場で調合するため、職人の技術が必要となり、費用も高くなる傾向があり、1kgあたり800円~1500円程度、100kg使用すると8万円~15万円程度です。漆喰の種類によって費用や仕上がりが異なるため、予算や好みに合わせて適切な漆喰を選ぶことが重要です。

屋根の面積による費用相場

屋根の面積が広いほど、漆喰詰め替え費用は高くなる傾向にあります。これは漆喰の量や作業時間、人件費などが比例して増加するためです。

小さな小屋程度の屋根であれば、数万円で済む場合もありますが、一般的な住宅の屋根であれば、10万円以上かかるのが一般的です。

例えば、50㎡の屋根であれば5万円~10万円程度、100㎡の屋根であれば10万円~20万円程度が目安となります。屋根の面積によって漆喰詰め替え費用が変わるため、事前に面積を確認しておくことが重要です。

雨漏り修理を伴う場合の費用はいくら?

雨漏り修理を伴う場合、雨漏りの原因や規模によって費用が大きく異なり、10万円~150万円かかることもあります。

雨漏りの原因箇所を特定し、適切な修理方法を選択する必要があるため、費用が変動するからです。

例えば、瓦のひび割れが原因で、瓦を10枚交換し、防水シートの張り替えと腐食した木材の一部交換が必要な場合、材料費と人件費を合わせて10万円~20万円程度の費用がかかることが多いです。

一方、屋根材全体の劣化が原因で雨漏りが発生しており、屋根全体の葺き替えが必要な場合は、100万円以上の費用がかかることもあります。雨漏り修理を伴う場合は、原因や規模によって費用が大きく変わるため、事前に業者に状況を詳しく説明し、見積もりを取ることが重要です。

雨漏り修理費用の内訳

雨漏り修理費用は、主に「原因調査費」「修理費」「足場代」の3つで構成されます。原因調査は、雨漏りの原因箇所を特定するために必要であり、5000円~2万円程度が目安です。

修理費は、修理方法や使用する材料によって変動し、例えば、瓦の交換、防水シートの張り替え、木材の交換などが含まれ、数万円~数十万円程度が目安です。

足場代は、屋根の高さや形状によって必要となる足場の規模が変わるため費用が変わりますが、1万円~5万円程度が目安です。雨漏り修理費用は、これらの内訳を理解しておくことで、業者から提示された見積もりの妥当性を判断することができます。

雨漏りの原因別の費用相場

雨漏りの原因別に費用が異なり、軽微な原因であれば数万円程度で済むこともありますが、屋根全体の葺き替えが必要な場合は数十万円かかることもあります。

雨漏りの原因によって、必要な修理方法や規模が異なるため、費用に差が生じます。

例えば、瓦のずれやひび割れが原因であれば、瓦の補修や交換で5万円~10万円程度で済む場合もありますが、屋根材の劣化が原因で雨漏りが発生している場合は、屋根全体の葺き替えが必要となり、100万円以上かかる場合もあります。

雨漏りの原因によって修理費用が大きく変わるため、まずは原因を特定することが重要です。

雨漏りの規模による費用相場

雨漏りの規模が大きくなるほど、修理費用は高くなる傾向があります。雨漏りの範囲が広範囲に及ぶ場合は、修理箇所が増え、使用する材料や作業時間も増加するため、費用が高くなります。

例えば、天井にシミができる程度の軽微な雨漏りであれば、原因調査と部分的な修理で5万円~10万円程度で済む場合もありますが、屋根裏まで雨水が浸入しているような大規模な雨漏りの場合は、屋根全体の葺き替えが必要となることもあり、100万円以上かかる場合もあります。

雨漏りは放置すると被害が拡大し、修理費用も高額になるため、早めの対応が重要です。

屋根棟修理が必要な症状チェックリスト

屋根の棟部分は、雨風や日光に常にさらされているため、劣化しやすい場所です。

そのため、定期的に点検を行い適切な修理を行うことが、家の寿命を延ばす上でとても重要になります。屋根棟の劣化を放置すると、雨漏りや倒壊などの深刻な被害につながる可能性があるからです。

この章では、棟瓦のズレ、棟板金の浮き・剥がれ、漆喰の劣化・剥がれ、雨漏りの発生など、屋根棟修理が必要な代表的な症状をわかりやすく解説していきます。これらの症状を参考に、ご自身の屋根の状態をチェックしてみましょう。

棟瓦のズレ

棟瓦のズレは、強風や地震、経年劣化などが原因で発生します。そして、放置すると雨漏りの原因となる可能性があります。棟瓦がずれると、瓦同士の隙間に雨水が入りやすくなってしまいます。

そのため、雨漏りする危険性が高まります。

例えば、強風で棟瓦が1枚ずれただけでも、そこから雨水が浸入し、天井にシミができることがあります。

瓦が本来の位置からずれていたり、隙間が空いていたりする場合は、棟瓦のズレが疑われます。棟瓦のズレは、屋根の見た目を悪くするだけでなく、雨漏りの原因となるため、早めに修理する必要があります。

棟瓦のズレの原因

棟瓦のズレの原因は様々です。強風、地震、経年劣化などが考えられます。強風によって棟瓦が吹き飛ばされたり、地震によって棟瓦がずれたりすることがあります。また、年月が経つことで棟瓦を固定している漆喰が剥がれ、棟瓦のズレが発生することもあります。

例えば、2024年の台風10号でも、強風により多くの家の棟瓦がズレたり、落下したりする被害が発生しています。

参照:地域ニュース : 読売新聞

築年数が経過している場合は、漆喰が古くなって棟瓦のズレが発生しやすくなるため、注意が必要です。

棟瓦のズレを見分けるポイント

棟瓦のズレは、目で見てもわかる場合が多いです。屋根に登って確認するのが一番確実ですが、危険なので、地上から目で見える範囲でチェックしましょう。

双眼鏡を使うと、より詳しく確認することができます。

例えば、棟瓦が本来の位置から横にずれていたり、上下に重なっているはずの瓦に隙間ができていたりする場合は、棟瓦のズレの可能性が高いです。また、屋根の軒先から棟瓦が落ちている場合は、棟瓦のズレが原因である可能性が高いでしょう。

棟板金の浮き・剥がれ

棟板金の浮きや剥がれは、強風や地震、経年劣化などが原因で発生します。そして、放置すると雨漏りの原因となる可能性があります。棟板金が浮いたり剥がれたりすると、棟板金の下に雨水が浸入しやすくなるため、雨漏りする危険性が高まります。

例えば、強風で棟板金がめくれ上がると、そこから雨水が浸入し、屋根裏にまで達してしまうことがあります。

棟板金が屋根から浮いていたり、剥がれていたりする場合は、早急に修理する必要があります。棟板金の浮きや剥がれは、雨漏りの原因となるだけでなく、強風で棟板金が飛散し、近隣の家や人に被害を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。

棟板金の浮き・剥がれの原因

棟板金の浮きや剥がれの原因は、強風、地震、経年劣化など様々です。強風によって棟板金が吹き飛ばされたり、地震によって棟板金が変形したりすることがあります。

また、年月が経つことで棟板金を固定している釘が錆びて、棟板金の浮きや剥がれが発生することもあります。例えば、台風や強風で棟板金が剥がれて飛散する被害は、毎年のように発生しています。

また、地震の揺れによって棟板金が変形し、固定されていた釘が緩むことで浮きや剥がれが発生することもあります。経年劣化によって釘が錆びてしまうと、棟板金をしっかりと固定できなくなり、浮きや剥がれにつながります。

棟板金の浮き・剥がれを見分けるポイント

棟板金の浮きや剥がれは、目で見てもわかる場合が多いです。屋根に登って確認するのが一番確実ですが、危険なので、地上から目で見える範囲でチェックしましょう。双眼鏡を使うと、より詳しく確認することができます。

例えば、棟板金の端がめくれ上がっていたり、釘が浮いて見える場合は、棟板金の浮きや剥がれの可能性が高いです。また、棟板金が錆びていたり、変色している場合も、劣化が進んでいる可能性があります。

漆喰の劣化・剥がれ

漆喰の劣化や剥がれは、雨水や紫外線、経年劣化などが原因で発生し、放置すると雨漏りの原因になる可能性があります。漆喰は、棟瓦の隙間を埋めて雨水の浸入を防ぐ役割をしていますが、劣化すると隙間ができ、雨水が浸入しやすくなってしまいます。

例えば、漆喰がボロボロに劣化すると、棟瓦の隙間から雨水が浸入し、雨漏りにつながることがあります。

漆喰が劣化すると、表面がひび割れたり、剥がれたり、変色したりします。また、触るとボロボロと崩れることもあります。漆喰の劣化や剥がれは、雨漏りの原因となるだけでなく、屋根の見た目を悪くする原因にもなります。

漆喰の劣化・剥がれの原因

漆喰の劣化や剥がれの原因は、雨水、紫外線、経年劣化など様々です。雨水によって漆喰が溶け出したり、紫外線によって漆喰が劣化したり、経年劣化によって漆喰が脆くなったりすることで、漆喰の劣化や剥がれが発生します。

例えば、長年雨風にさらされることで漆喰が徐々に劣化していくケース、強い紫外線を浴び続けることで漆喰が変色したり、ひび割れたりするケースなどがあります。

漆喰の劣化を防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。特に、雨水の当たりやすい部分は、劣化が早いため、注意が必要です。

漆喰の劣化・剥がれを見分けるポイント

漆喰の劣化や剥がれは、目で見てもわかる場合が多いです。屋根に登って確認するのが一番確実ですが、危険なので、地上から目で見える範囲でチェックしましょう。

双眼鏡を使うと、より詳しく確認することができます。例えば、漆喰にヒビ割れや剥がれがある場合は、劣化が進んでいる可能性が高いです。

また、漆喰の色が白から灰色や黒に変色している場合も、劣化のサインです。さらに、漆喰がボロボロと崩れる場合は、早急に修理が必要です。

雨漏りの発生

雨漏りは、屋根の様々な箇所から発生する可能性がありますが、棟部分からの雨漏りは、棟瓦のズレや棟板金の浮き・剥がれ、漆喰の劣化・剥がれなどが原因で発生することが多いです。これらの部分に隙間ができると、そこから雨水が浸入しやすくなるためです。

例えば、棟板金の釘が緩んで浮き上がり、そこから雨水が浸入して雨漏りが発生することがあります。

雨漏りが発生すると、天井や壁にシミができたり、カビが発生したりすることがあります。また、雨漏りを放置すると、家の構造材が腐食し、家の耐久性が低下する可能性もあります。

屋根棟からの雨漏りの原因

屋根棟からの雨漏りの原因は、棟瓦のズレ、棟板金の浮き・剥がれ、漆喰の劣化・剥がれなど、様々な要因が考えられます。棟瓦のズレは、強風や地震、経年劣化によって起こります。

棟板金の浮きや剥がれは、釘の緩みや腐食、板金自体の劣化によって起こります。漆喰の劣化や剥がれは、雨水や紫外線、経年劣化によって起こります。これらの劣化によって棟部分に隙間ができ、そこから雨水が浸入しやすくなることで、雨漏りが発生します。

雨漏りのサイン

雨漏りのサインは、天井や壁にシミができたり、カビが発生したりすること、雨音が聞こえる、壁紙が剥がれるなどが挙げられます。

雨漏りが発生すると、雨水が天井裏や壁の中に浸入し、シミやカビを発生させたり、雨音が聞こえたり、壁紙が剥がれたりするなどの症状が現れます。これらのサインに気づいたら、早急に業者に点検を依頼し、雨漏りの原因を特定し、適切な修理を行うことが大切です。

例えば、天井に茶色いシミができている場合は、雨漏りによって屋根裏の野地板が濡れ、その水が天井に染み出してきている可能性があります。

屋根棟修理費用 内訳を徹底解説!【見積書の見方】

屋根棟修理費用は、「材料費」「工事費」「その他費用」の3つに大きく分けられます。見積書の内容を理解しておくことで、適正な価格で修理を依頼することができます。

なぜなら、屋根棟修理の見積書は専門用語や複雑な計算式が使われていることが多く、専門知識がないと理解しにくい場合があるからです。

この章では、屋根棟修理費用の内訳について、以下の項目ごとに詳しく解説していきます。

  • 材料費
  • 工事費
  • その他費用

例えば、材料費には棟瓦、棟板金、漆喰などの費用が含まれます。工事費には職人の人件費や作業費が含まれます。その他費用には、足場代や運搬費、廃材処理費などが含まれます。

材料費

材料費は、屋根棟修理に必要な材料の費用です。使う材料の種類や量、品質によって費用が変わります。

これは、瓦の種類や棟板金の材質、漆喰のグレードによって価格が違うからです。例えば、棟瓦の費用は、瓦の種類や枚数によって異なり、一般的な粘土瓦を100枚使う場合は、約50万円程度になります。

棟板金の費用は、材質や長さによって異なり、ガルバリウム鋼板で10mの棟であれば5万円~10万円程度が目安です。漆喰の費用は、種類や量によって異なり、一般的な既調合漆喰を100kg使用する場合、約5万円程度になります。

その他、釘や防水シートなどの費用も含まれます。耐久性が高い材料を選ぶことで、長い目で見たときにメンテナンス費用を削減できる場合があります。

工事費

工事費は、屋根棟修理の作業にかかる費用です。作業内容や作業時間、職人の人数、作業の難易度によって費用が変わります。作業内容が複雑な場合や、高い場所で作業が必要な場合は、作業時間や職人の人数が増えるため、費用が高くなる傾向があります。

例えば、棟瓦の積み直しは、棟板金の交換よりも作業が複雑で高い場所で作業を行うため、1日あたりの人件費が高くなり、3~5万円程度になるでしょう。一方、棟板金交換の場合は、1~2日で作業が完了することが多く、人件費は2~4万円程度になるでしょう。

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、工事費を抑えることができる可能性があります。

その他費用

その他費用は、材料費や工事費以外にかかる費用です。屋根の高さや形、作業場所までの距離などによって費用が変わります。

例えば、屋根が高い場合は、足場を組むための費用が余計にかかります。また、作業場所が狭く、材料を運び入れるのが難しい場合は、運搬費が高くなる可能性があります。

その他費用には、以下のものが含まれます。

  • 足場代
  • 運搬費
  • 廃材処理費

足場代は、屋根の高さや形状によって必要となる足場の規模が変わるため、費用が変わり、15~20万円程度が相場です。

運搬費は、材料を運ぶ距離や量によって変動します。廃材処理費は、廃材の量や処理方法によって変動します。業者によっては、パック料金を設定している場合や、値引き交渉に応じてくれる場合もあるため、事前に確認してみましょう。

屋根棟がずれた場合の修理費用相場【原因別に解説】

屋根棟がずれた場合、強風、地震、経年劣化など、色々な原因が考えられます。原因別に適切な修理方法と費用相場を把握しておくことが大切です。

なぜなら、原因によって被害の状況や必要な修理内容が異なるため、費用にも差が出てくるからです。

この章では、屋根棟がずれた場合の修理費用相場を、以下の3つの原因別に解説していきます。

  • 強風によるずれ
  • 地震によるずれ
  • 経年劣化によるずれ

例えば、強風で屋根棟がずれた場合は、棟瓦のずれや棟板金の剥がれなどが発生し、修理費用相場は5万円~20万円程度です。

地震で屋根棟がずれた場合は、棟瓦の落下や棟板金の変形などが発生し、修理費用相場は10万円~50万円程度になります。

経年劣化で屋根棟がずれた場合は、棟瓦のずれや棟板金の浮きなどが発生し、修理費用相場は5万円~30万円程度になります。

強風によるずれ

強風によって屋根棟がずれた場合、棟瓦のずれや棟板金の剥がれなどが発生することが多く、修理費用相場は5万円~20万円程度です。強風は屋根に直接強い力をかけるため、棟瓦や棟板金が軽い damage で済むことが多いです。

しかし、被害状況によっては、棟板金の交換や屋根の構造部分の補修が必要になる場合もあり、費用が高額になるケースも考えられます。

例えば、強風によって棟瓦が数枚ずれてしまった場合でも、強風で棟瓦が飛んでいってしまい、近隣の家を壊してしまったケースなどでは、修理費用が20万円を超えるケースもあります。

また、強風で棟板金が大きく剥がれてしまった場合でも、棟板金が落下し、通行人に怪我をさせてしまったケースなどでは、修理費用が30万円を超えるケースも報告されています。強風による被害は、火災保険が適用される場合もあるため、保険会社に相談してみるのも良いでしょう。

強風によるずれの修理費用相場

強風によるずれの修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、5万円~20万円程度が目安です。棟瓦のずれや棟板金の剥がれなど、被害の程度によって費用が変動するからです。

例えば、棟瓦数枚のずれであれば、棟瓦を元の位置に戻して固定し、漆喰を詰め替えるだけで済む場合があり、数万円で修理できる場合もあります。棟板金が大きく剥がれている場合は、新しい棟板金への交換が必要になり、10万円以上かかる場合もあります。

正確な費用を知るためには、業者に現地調査を依頼し、見積もりを取ることが必要です。複数の業者から見積もりをもらうことで、より適正な価格で修理を依頼することができます。

地震によるずれ

地震によって屋根棟がずれた場合、棟瓦の落下や棟板金の変形などが発生することが多く、修理費用相場は10万円~50万円程度です。

地震は屋根全体を揺らすため、棟部分だけでなく、屋根全体にダメージが発生する可能性があり、大規模な修理が必要になることもあります。

例えば、2022年の福島県沖地震では、地震の揺れによって多くの家の棟瓦が落下したり、棟板金が変形したりする被害が発生しました。中には、屋根全体の葺き替えが必要になるほどの大きな被害を受けた家もあったようです。

参照:令和 4 年福島県沖を震源とする地震による瓦屋根被害調査報告書:全日本瓦工事業連盟・

地震保険に加入している場合は、保険金を受け取ることができる場合もあるため、保険会社に相談してみるのも良いでしょう。

地震によるずれの修理費用相場

地震によるずれの修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、10万円~50万円程度が目安となります。棟瓦の落下や棟板金の変形など、被害の程度によって費用が変動するからです。

例えば、棟瓦が数枚落下した程度であれば10万円程度で修理できる場合もありますが、棟板金が大きく変形し、屋根の構造部分にまでダメージが及んでいる場合は、50万円以上かかる場合もあります。

正確な費用を知るためには、業者に現地調査を依頼し、見積もりを取ることが必要です。複数の業者から見積もりをもらうことで、より適正な価格で修理を依頼することができます。

経年劣化によるずれ

経年劣化によって屋根棟がずれた場合、棟瓦のずれや棟板金の浮きなどが発生することが多く、修理費用相場は5万円~30万円程度です。

長年の風雨や紫外線によって、棟瓦や棟板金を固定している漆喰や釘が劣化し、棟部分がずれやすくなるからです。

例えば、築20年以上の家では、漆喰の劣化により棟瓦がずれやすくなっていることが多く、棟瓦のズレを直して固定し、漆喰を詰め替える必要があり、費用は7万円程度になることがあります。

また、築30年以上の家では、棟板金を固定している釘が錆びて緩み、棟板金が浮き上がっていることが多く、棟板金を固定している釘を打ち直す必要があり、費用は12万円程度になることがあります。

経年劣化によるずれは、定期的なメンテナンスで予防できる場合もあるため、早めの点検が重要です。

経年劣化によるずれの修理費用相場

経年劣化によるずれの修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、5万円~30万円程度が目安となります。棟瓦のずれや棟板金の浮きなど、被害の程度によって費用が変動するからです。

例えば、棟瓦が数枚ずれている場合は、5万円程度で修理できる場合もありますが、棟板金が全体的に浮いている場合は、20万円以上かかる場合もあります。正確な費用を知るためには、業者に現地調査を依頼し、見積もりを取ることが必要です。

複数の業者から見積もりをもらうことで、より適正な価格で修理を依頼することができます。

棟瓦積み直し費用を単価・種類・勾配別に解説

棟瓦の積み直しにかかる費用は、一体どれくらいなのでしょうか?棟瓦積み直し費用は、単価、棟瓦の種類、屋根の勾配によって異なり、これらの要素を理解することで、より正確な費用相場を把握できます。

棟瓦積み直し費用は以下の3つの要素から成り立っています。

  • 棟瓦積み直しの単価相場
  • 棟瓦の種類別の費用相場
  • 屋根の勾配による費用相場

例えば、棟瓦積み直しの単価は1枚あたり500円~1500円程度が目安です。和瓦の場合は1枚1000円、洋瓦の場合は1枚1200円、セメント瓦の場合は1枚800円が目安となります。

また、勾配が緩やかな3寸勾配の場合、足場代は1万円~3万円程度ですが、勾配が急な6寸勾配の場合は3万円~5万円程度かかることもあります。

これは、6寸勾配の屋根では、作業をする人の安全確保のために、より大規模な足場が必要になるためです。棟瓦積み直しを検討する際は、これらの要素を考慮して費用相場を把握することが重要と言えるでしょう。

棟瓦積み直しの単価相場

棟瓦積み直しの単価相場は、瓦の種類や地域、業者によって異なりますが、1枚あたり500円~1500円程度が目安です。

使う瓦の材質や形、職人の人件費、地域相場などによって費用が変動するため、単純に瓦の枚数だけで費用を計算することはできません。

例えば、一般的な和瓦の場合は、1枚あたり500円~1000円程度、洋瓦の場合は、1枚あたり800円~1500円程度が相場です。

また、都市部よりも地方の方が、人件費が安いため、単価が低くなる傾向があります。

これは、都市部の方が生活費や人件費が高いため、その分、工事費用にも反映されるためです。単価相場はあくまで目安なので、実際の費用は業者に見積もりを依頼する必要があります。

棟瓦の種類別の費用相場

棟瓦の種類別の費用相場は、和瓦、洋瓦、セメント瓦など、様々な種類があり、それぞれ費用が異なります。瓦の材質や製造方法、耐久性などが異なるため費用に差が生じるからです。

和瓦は、粘土を焼いて作られる伝統的な瓦です。耐久性が高く、高級感があるため、費用が高めです。例えば、100㎡の屋根に和瓦を葺く場合、瓦の費用だけで100万円を超えることもあります。

洋瓦は、粘土やセメントなどを型に入れて作られる瓦で、和瓦よりも軽く、施工しやすいですが、耐久性がやや劣るため、費用は和瓦よりも安価です。

100㎡の屋根に洋瓦を葺く場合、瓦の費用は70万円~100万円程度になることが多いでしょう。セメント瓦は、セメントを型に入れて作られる瓦です。安価ですが、耐久性が低く、塗装が必要なため、メンテナンス費用がかかります。

100㎡の屋根にセメント瓦を葺く場合、瓦の費用は50万円~70万円程度になることが多いですが、10年~15年ごとに塗装が必要になるため、長い目でみると費用が高くなる可能性があります。

瓦の種類によって費用や耐久性、メンテナンス費用などが異なるため、予算や家のデザイン、メンテナンスの頻度などを考慮して適切な瓦を選びましょう。

屋根の勾配による費用相場

屋根の勾配が急なほど、棟瓦積み直し費用は高くなる傾向にあります。勾配が急な屋根は、作業の難易度が高く、安全対策に費用がかかるためです。

勾配が緩やかな場合は、足場を組まずに作業できる場合もありますが、勾配が急な場合は、必ず足場が必要となり、その費用が加算されます。

例えば、3寸勾配の屋根であれば、足場代は1万円~3万円程度ですが、6寸勾配の屋根であれば、足場代は3万円~5万円程度かかる場合もあります。

これは、6寸勾配の屋根では、作業をする人の安全確保のために、より大規模な足場が必要になるためです。屋根の勾配によって必要な足場の規模が変わるため、棟瓦積み直し費用にも影響が出ます。

棟板金交換費用を解説

棟板金交換費用は、使用する棟板金の種類や屋根の形によって異なり、10万円~40万円程度が相場です。使う棟板金の材質や長さ、屋根の形によって作業の難易度や必要な人材、工期などが異なるため、費用に差が出ます。

棟板金交換費用は以下の要素によって左右されます。

  • 棟板金交換の費用相場
  • 棟板金の種類別の費用相場
  • 屋根の形状による費用相場

例えば、ガルバリウム鋼板の棟板金を使用する場合、1mあたり5000円~10000円が相場となり、10mの棟であれば5万円~10万円程度が目安となります。

切妻屋根や片流れ屋根のようなシンプルな形の屋根は、比較的安価に交換できますが、寄棟屋根や陸屋根のように複雑な形の屋根は、加工や取り付けに時間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。

棟板金交換を検討する際は、使用する棟板金の種類、屋根の形、そして費用の内訳を理解しておくことが重要です。

参考記事:屋根の棟板金修理費用について

棟板金交換の費用相場

棟板金交換の費用相場は、屋根の面積や形、使う棟板金の種類によって異なり、10万円~40万円程度が相場です。

棟板金の種類や長さ、取り付けに必要な部材、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。

例えば、ガルバリウム鋼板の棟板金を使用し、10mの棟で切妻屋根の場合、棟板金費用が7万円、工事費が15万円、足場代が15万円となり、合計37万円程度になることが多いです。

一方、同じガルバリウム鋼板の棟板金を使用し、10mの棟で寄棟屋根の場合、棟板金費用が7万円、工事費が20万円、足場代が25万円となり、合計52万円程度になることが多いでしょう。

これは、寄棟屋根の方が切妻屋根よりも形が複雑で、施工に時間がかかるためです。

棟板金の種類別の費用相場

棟板金の種類によって費用が異なり、一般的には、以下の三種類が存在します。

  • トタン
  • ガルバリウム鋼板
  • ステンレス

以上の順に高価になります。これは、棟板金の材質や耐久性、耐候性などが異なるため、費用に差が生じるからです。

トタンは、最も安価な棟板金ですが、耐久性が低く、錆びやすいというデメリットがあります。

ガルバリウム鋼板は、トタンよりも耐久性が高く、価格も手頃なため、広く普及しています。

ステンレスは、最も高価な棟板金ですが、耐久性、耐候性に優れており、長期的にメンテナンス費用を抑えたい場合に適しています。

屋根の形状による費用相場

屋根の形が複雑になるほど、棟板金交換費用は高くなる傾向があります。複雑な形の屋根は、加工や取り付けの難易度が高く、作業時間や人件費が割増になるためです。

切妻屋根や片流れ屋根のようなシンプルな形の屋根は、比較的安価に交換できますが、寄棟屋根や陸屋根のように複雑な形の屋根は、費用が高くなる傾向があります。

例えば、切妻屋根の場合は15万円~30万円程度寄棟屋根の場合は20万円~40万円程度が目安となります。

棟板金交換と屋根葺き替えの費用比較

屋根の修理をすることになったら、「棟板金交換」と「屋根葺き替え」のどちらを選べばいいか迷う方もいるのではないでしょうか。棟板金交換と屋根葺き替えはどちらも屋根の修理方法ですが、費用や効果が異なるため、状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

棟板金交換は部分的な修理なので費用を抑えられますが、屋根全体の劣化が進んでいる場合は、葺き替えの方が費用対効果が高い場合があります。

例えば、築15年の家で棟板金のみ劣化している場合は、10万円~40万円程度の棟板金交換で対応できます。

しかし、築30年を超え、屋根材自体も劣化している場合は、棟板金交換をしても数年後に屋根材の葺き替えが必要になる可能性が高く、50万円~150万円程度の葺き替え費用が別途かかってしまいます。

このような場合は、最初から葺き替えを選んだ方が良いでしょう。棟板金交換と葺き替えのどちらが適切かは、屋根の専門業者に診断してもらうことをおすすめします。

部分修理の費用相場

棟板金の浮きや剥がれなど、部分的に修理する場合の費用相場は、10万円~40万円程度が目安です。棟板金交換は部分的な修理で済むため、屋根葺き替えよりも費用を抑えられます。

棟板金の交換費用に加えて、足場代や廃材処理費などの費用も発生します。

例えば、強風で棟板金の一部が剥がれてしまった場合、棟板金の一部を交換するだけで済むことがあり、10万円程度の費用で済むケースもあります。

しかし、棟板金の腐食が進んでいたり、屋根材にも劣化が見られる場合は、部分修理ではなく、屋根葺き替えを検討する必要があります。

部分修理は、被害が軽微な場合に有効な手段ですが、屋根全体の劣化が進んでいる場合は、根本的な解決にならない可能性があることに注意が必要です。

葺き替えの費用相場

屋根全体を葺き替える場合の費用相場は、屋根材や面積によって大きく変動し、数十万円~数百万円かかる場合もあります。これは、屋根材の費用や人件費、足場代などが、屋根の面積や形状によって大きく異なるためです。

  • 瓦屋根の場合:100㎡あたり100万円~300万円程度
  • スレート屋根の場合:100㎡あたり50万円~150万円程度
  • 金属屋根の場合:100㎡あたり80万円~250万円程度

屋根の葺き替えは、高額な費用がかかりますが、屋根全体の耐久性を向上させることができ、長期的に見ると、コストパフォーマンスが高いと言えます。

葺き替えを行うことで、雨漏りや倒壊のリスクを大幅に減らすことができ、家の資産価値を維持するためにも有効な手段です。

棟板金の釘打ち直しの費用

棟板金の釘打ち直しは、どんな時に必要なのでしょうか?

棟板金の釘打ち直しにかかる費用は、釘打ち直しのみの場合1万円~5万円程度棟板金交換も伴う場合は10万円~30万円程度が相場です。

釘の浮きや緩みのみであれば釘打ち直しで済みますが、棟板金自体の劣化が激しい場合は交換が必要になるためです。

例えば、釘の浮きだけの場合、15000円程度の費用で済むケースもありますが、棟板金自体が錆びて腐食している場合は、棟板金の交換費用として15万円程度、合わせて16万5000円程度の費用が掛かります。

釘打ち直しは、比較的安価で済む修理方法ですが、棟板金自体の劣化が激しい場合は、釘打ち直しだけでは根本的な解決にならない場合があるため、注意が必要です。

棟板金の釘打ち直しに関する費用は以下の項目で解説します。

  • 釘打ち直しの費用相場
  • 釘の種類による費用相場

釘打ち直しの費用相場

棟板金の釘打ち直しのみを行う場合の費用相場は、1万円~5万円程度が相場です。作業時間や使用する釘の種類、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。

例えば、釘打ち直しのみで済む場合は1万円~3万円程度、足場が必要な場合は3万円~5万円程度が目安となります。

釘打ち直しのみの場合の費用相場

棟板金の釘打ち直しのみで済む場合の費用相場は、1万円~3万円程度が目安です。作業時間や使用する釘の種類によって費用が変動します。

例えば、ステンレス製の釘を使用する場合は、鉄製の釘よりも高価になるため、費用が高くなる傾向があります。

棟板金交換も伴う場合の費用相場

棟板金交換も伴う場合の費用相場は、10万円~30万円程度かかる場合もあります。棟板金の交換費用に加えて、釘打ち直しの費用も発生するためです。

棟板金の種類や長さ、取付に必要な部材、足場の設置が必要かどうかなどで費用が変動します。例えば、ガルバリウム鋼板の棟板金を使用し、10mの棟を交換する場合、5万円~10万円程度の棟板金費用に加えて、釘打ち直し費用や足場代などが加算されます。

釘の種類による費用相場

棟板金交換の際に使用する釘の種類によって費用が異なり、一般的には、鉄製の釘<ステンレス製の釘<スクリュー釘の順に高価になります。

これは、釘の材質や耐久性、耐候性などが異なるため、費用に差が生じます。

鉄製の釘は、最も安価な釘ですが、錆びやすいというデメリットがあります。

ステンレス製の釘は、鉄製の釘よりも耐久性が高く、錆びにくいですが、価格も高くなります。

スクリュー釘は、ねじ山があるため、保持力が高く、強風にも強いですが、最も高価な釘です。

隅棟修理の費用相場

隅棟修理の費用相場は、隅棟の形状や長さ、使用する材料、作業の難易度によって異なり、5万円~30万円程度が目安です。

隅棟の形状が複雑な場合や、高所作業が必要な場合は、費用が高くなる傾向があります。

例えば、シンプルな形状の短い隅棟で、棟瓦のずれを直し、漆喰を詰め替える程度の修理であれば5万円程度で済む場合もありますが、複雑な形状の長い隅棟で、棟瓦や土台を交換する必要がある場合は、30万円以上かかる場合もあります。

隅棟の修理費用は、被害状況や修理内容によって大きく異なるため、事前に業者に見積もりを依頼し、詳細な内容を確認することが大切です。

隅棟修理の費用相場を左右する要素は以下の通りです。

  • 隅棟修理の費用相場
  • 隅棟の形状・長さによる費用相場

隅棟修理の費用相場

隅棟修理の費用相場は、5万円~30万円程度が目安です。隅棟の形状や長さ、使用する材料、作業の難易度などによって費用が変動します。例えば、隅棟の形状が複雑な場合や、高所作業が必要な場合は、費用が高くなる傾向があります。

隅棟修理費用の内訳

隅棟修理費用は、主に「材料費」「工事費」「足場代」の3つで構成されます。それぞれにかかる費用を把握することで、見積もりの妥当性を判断することができます。

材料費は、使用する瓦や棟板金、漆喰などの費用で、工事費は、職人の人件費や作業時間によって変動します。足場代は、屋根の高さや形状によって必要となる足場の規模が変わるため、費用が変わります。

隅棟の形状・長さによる費用相場

隅棟の形状や長さによって費用が異なり、一般的には、形状が複雑な隅棟や、長い隅棟ほど費用が高くなります。

形状が複雑な隅棟は、加工や取り付けの難易度が高く、作業時間や人件費が割増になるためです。長い隅棟は、使用する材料の量が増えるため、費用が高くなります。

例えば、シンプルな形状の短い隅棟であれば、5万円程度で修理できる場合もありますが、複雑な形状の長い隅棟の場合は、30万円以上かかる場合もあります。

H2 屋根の板金が浮く原因と修理費用

屋根の板金が浮いているのを見つけたら、すぐに修理が必要です。放っておくと雨漏りの原因になるかもしれません。

屋根の板金が浮く原因は、強風、地震、経年劣化などが考えられます。原因によって、適切な修理方法と費用が変わってきます。原因を特定することで、適切な修理方法を選んで、再発を防ぐことができます。

例えば、強風で棟板金が浮いた場合は、釘が緩んでいたり、板金自体が変形していることが考えられます。

修理費用は1万円~10万円程度が目安です。2019年の台風19号では、強風で棟板金が剥がれる被害が多発しました。

そのため、多くの住宅で釘の打ち直しや棟板金の交換が必要になりました。地震で棟板金が浮いた場合は、棟板金の固定部分が壊れていたり、屋根の構造が歪んでいたりすることが考えられます。修理費用は5万円~30万円程度になります。

築20年を超える住宅では、棟板金を固定している釘が錆びて緩み、棟板金が浮き上がってくるケースが多く見られます。

棟板金の耐用年数

棟板金の耐用年数は、材質や環境、メンテナンス状況によって異なりますが、一般的には10年~20年程度と言われています。

棟板金に使われている材質によって、錆びにくさや耐久性が違います。また、周りの環境や、普段のお手入れの状況によっても、劣化のスピードが変わります。

材質耐用年数
ガルバリウム鋼板10~20年
ステンレス20~30年
銅板30~50年

耐用年数を過ぎると、錆や腐食が進み、板金が浮きやすくなります。

そのため、定期的な点検とメンテナンスが重要となります。しかし、塩害や酸性雨などの影響を受けやすい地域では、これらの年数よりも早く劣化が進む可能性があります。

例えば、海沿いの地域では、塩分を含んだ潮風によって棟板金の腐食が早まり、10年程度で交換が必要になるケースもあるでしょう。

棟板金の浮きが発生しやすい築年数

棟板金の浮きが発生しやすい築年数は、築10年以上が目安です。築年数が経過するにつれて、棟板金の固定力が弱まり、風や地震などの影響を受けやすくなるからです。

築10年以上経過している場合は、定期的な点検を行い、早期に修理を行うことで、大規模な修繕を防ぐことができます。

環境による影響

棟板金の浮きやすさは、環境によっても異なります。塩害や酸性雨などの影響を受けやすい地域では、棟板金の腐食が進みやすく、浮きが発生しやすいためです。

例えば、海沿いの地域では、塩分を含んだ潮風が吹き付けるため、棟板金が腐食しやすくなります。また、工場地帯などでは、排気ガスに含まれる硫黄酸化物などが原因で酸性雨が降り、棟板金を腐食させることがあります。

海沿いの地域や工場地帯など、塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では、耐候性の高い棟板金を使用したり、定期的なメンテナンスを行うなど、対策が必要です。

強風による浮き

強風によって屋根の板金が浮いた場合、釘の緩みや板金自体の変形などが考えられ、修理費用相場は20万円~50万円程度です。

強風によって棟板金に大きな力が加わるため、釘が抜けたり、板金が変形したりする可能性があります。

例えば、風速20m/s以上の強風が吹いた場合、棟板金を固定している釘が緩んで浮き上がったり、棟板金自体が変形して浮き上がったりすることがあります。2019年の台風15号では、強風によって多くの住宅で棟板金が浮き上がり、修理が必要になったという報告があります。

強風による被害の修理費用相場

強風による被害の修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、10万円~20万円程度が目安です。

釘の緩み程度であれば、釘打ち直しで1万円程度で済む場合もありますが、板金が大きく変形している場合は、交換が必要となり、10万円程度かかる場合もあります。

被害状況に応じて、適切な修理方法を選択することで、費用を抑えることが大切です。

地震による浮き

地震によって屋根の板金が浮いた場合、棟板金の固定部分の破損や屋根構造の歪みが考えられ、修理費用相場は15万円~30万円程度です。

地震の揺れによって棟板金が大きく揺さぶられるため、固定部分が破損したり、屋根構造が歪んだりする可能性があります。

例えば、震度5強以上の地震が発生した場合、棟板金の固定部分が破損して浮き上がったり、屋根構造が歪んで棟板金が浮き上がったりすることがあります。2016年の熊本地震では、屋根の損傷が原因で棟板金が浮き、雨漏りが発生した住宅が多く見られました。

地震による被害の修理費用相場

地震による被害の修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、15万円~30万円程度が目安です。

棟板金の固定部分の破損程度であれば、補修で数万円程度で済む場合もありますが、屋根構造の歪みが発生している場合は、大規模な修理が必要となり、数十万円かかる場合もあります。

被害状況を正確に把握し、適切な修理方法を選択することが大切です。

経年劣化による浮き

経年劣化によって屋根の板金が浮いた場合、釘の錆びや腐食、板金自体の劣化などが考えられ、修理費用相場は5万円~20万円程度です。

経年劣化によって、釘が錆びたり、板金が腐食したりすることで、棟板金の固定力が弱まり、浮きが発生しやすくなります。

例えば、築20年を超えると、棟板金を固定している釘が錆びて緩み、棟板金が浮き上がってくることがあります。また、築30年を超えると、棟板金自体が腐食し、穴が開いたり、割れたりするなどして、浮き上がってくることがあります。

経年劣化による被害の修理費用相場

経年劣化による被害の修理費用相場は、被害状況によって異なりますが、5万円~20万円程度が目安です。

釘の錆びや腐食程度であれば、釘打ち直しで数千円~1万円程度で済む場合もありますが、板金自体が劣化している場合は、交換が必要となり、数万円~20万円程度かかる場合もあります。

定期的な点検とメンテナンスを行うことで、経年劣化による被害を予防し、修理費用を抑えることができます。

棟板金の耐用年数は何年?【材質・環境・メンテナンス状況】

家の屋根にある棟板金。この棟板金の寿命は、どれくらいなのでしょうか?棟板金の耐用年数は、材質や周りの環境、メンテナンスの状況によって違います。

適切な素材を選んで、定期的にメンテナンスをすることが大切です。なぜなら、材質によって錆びにくさや耐久性が異なり、環境によって受けるダメージの程度が変わり、メンテナンス状況によって劣化のスピードが変わるためです。

例えば、ガルバリウム鋼板という材質の棟板金は10~20年ステンレスは20~30年銅板は30~50年程度持ちます。しかし、海沿いの地域では塩害の影響で、ガルバリウム鋼板の棟板金が10年持たずに錆びて穴が開いてしまったというケースも報告されています

適切な棟板金を選んで、適切なメンテナンスをすることで、屋根を長持ちさせて、家を雨風から守ることができます。

棟板金の材質による耐用年数

棟板金に使われている材質によって、耐用年数が違います。一般的には、トタン<ガルバリウム鋼板<ステンレス<銅板の順に長持ちします。

これは、それぞれの材質が錆びにくさや耐久性が違うためです。トタンは値段が安いですが、耐用年数は5~10年程度と短いです。ガルバリウム鋼板は10~20年程度、ステンレスは20~30年程度、銅板は30~50年程度と長持ちします。

ただ、一般住宅で使用される屋根材ではステンレスまでです。銅板屋根は主に寺社などに用いられる屋根材となるため、一般的にはステンレスが最も耐用年数が長いです。

環境による耐用年数の違い

棟板金の耐用年数は、設置されている場所の環境によっても大きく左右されます。海沿いの地域や工場地帯など、塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では、棟板金の腐食が進みやすく、耐用年数が短くなるからです。

例えば、海沿いの地域では、塩害によって棟板金が腐食しやすいため、内陸部に比べて耐用年数が短くなる傾向があります。これは、塩分を含んだ潮風が棟板金に付着し、腐食を促進させるためです。

また、工場地帯では、排気ガスに含まれるものが雨に溶け込み、酸性雨となって棟板金を腐食させるため、劣化が早まる可能性があります。

塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では、錆びにくいステンレスや銅板などの棟板金を使用したり、防錆処理を施したガルバリウム鋼板を使用したりすることで、耐用年数を延ばすことができます。

メンテナンス状況による耐用年数の違い

棟板金の耐用年数は、メンテナンスの状況によっても大きく変わります。定期的に点検や清掃、塗装などを行うことで、棟板金の劣化を遅らせ、耐用年数を延ばすことができるためです。

例えば、定期的に棟板金の表面を清掃し、錆や汚れを落とすことで、腐食の進行を抑えることができます。

また、塗装が剥がれている場合は、再塗装することで、棟板金を保護し、耐用年数を延ばすことができます。定期的なメンテナンスを行うことで、棟板金の寿命を延ばし、結果的に葺き替え費用を抑えることにも繋がります。

板金修理でどこまで出来る?【修理の限界】

板金修理は、軽微な損傷であれば対応可能ですが、損傷がひどい場合や、屋根材自体の劣化が進んでいる場合は、葺き替えが必要になります。板金修理はあくまで部分的な補修であり、屋根全体の劣化が進んでいれば、根本的な解決にはならないためです。

この章では、板金修理で対応できる範囲と、葺き替えが必要なケースについて解説していきます。

  • 修理可能な範囲
  • 葺き替えが必要なケース

例えば、釘の浮きや軽い錆は、釘打ち直しや防錆処理で対応できます。しかし、台風などの強風で棟板金が大きく変形してしまった場合や、経年劣化により棟板金に大きな穴が開いてしまった場合は、交換が必要になります。

また、屋根材自体が劣化している場合は、板金修理ではなく、屋根葺き替えが必要になります。板金修理で対応できる範囲と葺き替えが必要な範囲を把握しておきましょう。

修理可能な範囲

板金修理で対応できる範囲は、釘の浮きや軽い錆、小さな穴など、比較的軽微な損傷です。損傷が軽微な場合は、部分的な補修で対応できるため、費用を抑えることができます。

釘打ち直しや防錆処理、パテ埋めなど、比較的簡単な作業で修理できる範囲であれば、板金修理で対応可能です。

釘打ち直しで修理可能な範囲

釘打ち直しで修理可能な範囲は、釘の浮きや緩みが発生している場合です。釘が浮いたり緩んだりすることで、棟板金が固定されなくなり、風で飛ばされるなどの危険性があるため、早急に修理する必要があります。

例えば、強風で棟板金の釘が数本浮いてしまった場合などは、釘打ち直しで修理が可能です。釘打ち直しは、専用の工具を使って釘を打ち直す作業なので、比較的簡単な作業で済みます。

板金の一部交換で修理可能な範囲

板金の一部交換で修理可能な範囲は、小さな穴や破れ、部分的な変形などが発生している場合です。損傷が部分的な場合は、その部分だけを新しい板金に交換することで、修理することができます。

例えば、飛来物によって棟板金に小さな穴が開いてしまった場合などは、板金の一部交換で修理が可能です。板金の一部交換は、損傷部分に合わせて板金を切断し、新しい板金を取り付ける作業です。

葺き替えが必要なケース

葺き替えが必要なケースは、棟板金の腐食が激しい場合や、屋根材自体が劣化している場合です。棟板金が腐食している場合は、強度が低下しているため、修理してもすぐに再発する可能性が高いためです。

屋根材自体が劣化している場合は、板金修理を行っても、根本的な解決にはならないため、葺き替えが必要です。例えば、棟板金が錆びて穴が開いている場合や、屋根材が割れていたり、ひび割れが多数発生している場合は、葺き替えを検討する必要があります。

棟板金の腐食が激しい場合

棟板金の腐食が激しい場合は、葺き替えが必要になります。腐食が激しい棟板金は、強度が低下しており、修理してもすぐに再発する可能性が高いためです。棟板金に大きな穴が開いている場合や、錆が深く進行している場合は、葺き替えが必要になります。

屋根材の劣化が激しい場合

屋根材自体が劣化している場合は、板金修理ではなく、屋根葺き替えが必要になります。屋根材が劣化している場合は、雨漏りのリスクが高くなるだけでなく、棟板金を固定する力が弱くなるため、棟板金が浮きやすくなるためです。

例えば、屋根材が割れていたり、ヒビが入っている場合は、葺き替えを検討する必要があります。

屋根葺き替えの費用相場【瓦・スレート・金属屋根】

屋根の葺き替えを検討する際に気になるのが、費用相場ですよね。屋根葺き替えの費用相場は、使う屋根材によって大きく異なり、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根のそれぞれで、数十万円~数百万円程度の費用がかかります。

これは、使う屋根材の価格や耐久性、施工方法、必要な人材や工期などが異なるためです。

例えば、瓦屋根は耐久性が高い分、材料費が高く、職人の専門技術が必要となるため、人件費も高くなる傾向があります。

一方、スレート屋根は瓦屋根よりも安価で施工しやすいですが、耐久性が低いため、葺き替えの頻度が高くなり、長い目で見ると費用がかさむ可能性があります。

金属屋根は軽量で耐久性が高いですが、材料費が高く、特殊な工具や技術が必要となるため、瓦屋根やスレート屋根に比べて費用が高くなる傾向があります。

この章では、屋根材別に葺き替え費用相場を詳しく解説していきます。

  • 瓦屋根の葺き替え費用相場
  • スレート屋根の葺き替え費用相場
  • 金属屋根の葺き替え費用相場

瓦屋根の葺き替え費用相場

瓦屋根の葺き替え費用相場は、100㎡あたり100万円~300万円程度が相場です。

使う瓦の種類や、屋根の面積、形、勾配などによって費用が変動します。

例えば、一般的な和瓦を使用し、100㎡の切妻屋根で勾配が4寸の場合、葺き替え費用は150万円程度が目安となります。

しかし、同じ和瓦を使用しても、屋根の面積が200㎡で勾配が6寸の寄棟屋根の場合、葺き替え費用は300万円を超えることもあります。

これは、屋根の面積が大きくなると使う瓦の枚数や作業量が増えるため、材料費や人件費が高くなるためです。また、勾配が急な屋根は、作業の難易度が高くなり、安全対策に費用がかかるため、葺き替え費用も高くなる傾向にあります。

瓦の種類別の費用相場

瓦屋根の葺き替え費用は、使う瓦の種類によって異なり、一般的には、以下の3種類になります。

瓦の種類費用
陶器瓦6,000~16,000円/㎡
いぶし瓦8,000~13,000円/㎡
セメント瓦5,000~15,000円/㎡

以上の順に高価になります。これは、瓦の材質や製造方法、耐久性などが異なるため、費用に差が生じるからです。

屋根の面積による費用相場

屋根の面積が広いほど、葺き替え費用は高くなります。使う瓦の枚数や、作業時間、人件費などが比例して増加するためです。

例えば、50㎡の屋根であれば、100㎡の屋根の半分の費用で済むわけではなく、ある程度の固定費がかかるため、面積が2倍になれば費用も2倍になるわけではありませんが、ある程度の比例関係があります。

スレート屋根の葺き替え費用相場

スレート屋根の葺き替え費用相場は、100㎡あたり50万円~150万円程度が相場です。使うスレートの種類や、屋根の面積、形、勾配などによって費用が変動します。

例えば、一般的なコロニアルと呼ばれるスレートを使用し、100㎡の切妻屋根で勾配が4寸の場合、葺き替え費用は70万円程度が目安となります。

しかし、同じ面積・勾配でも天然スレートを使用する場合は、120万円程度になることもあります。これは、天然スレートの方がコロニアルよりも材料費が高いためです。

スレートの種類別の費用相場

スレートの種類によって費用が異なり、一般的には、以下の種類が用いられます。

スレートの種類費用
コロニアル6,000~7,000円/㎡
カラーベスト5,000~10,000円/㎡
天然スレート6,000~7,000円/㎡

の順に高価になります。これは、スレートの材質や耐久性、耐候性などが異なるため、費用に差が生じるからです。

コロニアルやカラーベストは、セメントを原料とした人工スレートで、比較的安価ですが、耐久年数は20年~30年程度です。天然スレートは、天然石を薄く加工したもので、耐久性や耐候性に優れているため、高価格帯で、耐久年数は50年~100年程度です。

屋根の形状による費用相場

屋根の形が複雑になるほど、葺き替え費用は高くなる傾向があります。複雑な形の屋根は、加工や取り付けの難易度が高く、作業時間や人件費が割増になるためです。

切妻屋根や片流れ屋根のようなシンプルな形の屋根は、比較的安価に葺き替えできますが、寄棟屋根や陸屋根のように複雑な形の屋根は、費用が高くなる傾向があります。

例えば、切妻屋根で100㎡のスレート屋根を葺き替える場合は、80万円~150万円程度が目安ですが、寄棟屋根の場合は、100万円~200万円程度になることが多いです。これは、寄棟屋根の方が切妻屋根よりも屋根の形が複雑で、施工に時間がかかるためです。

金属屋根の葺き替え費用相場

金属屋根の葺き替え費用相場は、100㎡あたり80万円~250万円程度が相場です。使う金属屋根の種類や、屋根の面積、形、勾配などによって費用が変動します。

例えば、ガルバリウム鋼板を使用し、100㎡の切妻屋根で勾配が4寸の場合、葺き替え費用は100万円程度が目安となります。

しかし、同じ面積・勾配でもステンレスを使用する場合は、180万円程度、銅板を使用する場合は250万円程度になることもあります。これは、金属屋根の種類によって材料費が大きく異なるためです。

金属屋根の種類別の費用相場

金属屋根の種類によって費用が異なり、一般的には、以上の種類が使用されます。

金属屋根の種類費用
ガルバリウム鋼板6,000~8,000円/㎡
ステンレス10,000~15,000円/㎡
銅板20,000~30,000円/㎡

の順に高価になります。これは、金属屋根の材質や耐久性、耐候性などが異なるため、費用に差が生じます。

ガルバリウム鋼板は、軽くて耐久性が高く、価格も手頃なため、広く普及しています。ステンレスは、ガルバリウム鋼板よりもさらに耐久性が高く、錆びにくいですが、価格も高くなります。銅板は、高級屋根材として知られていて、耐久性や美観に優れているため、最も高価です。

屋根の勾配による費用相場

屋根の勾配が急なほど、葺き替え費用は高くなる傾向があります。勾配が急な屋根は、作業の難易度が高く、安全対策に費用がかかるためです。

勾配が緩やかな場合は、足場を組まずに作業できる場合もありますが、勾配が急な場合は、必ず足場が必要となり、その費用が加算されます。

例えば、3寸勾配の屋根であれば、足場代は1万円~3万円程度ですが、6寸勾配の屋根であれば、足場代は3万円~5万円程度かかる場合もあります。

【失敗しない】屋根棟修理の優良業者を見つける5つのポイント

屋根の修理を依頼する業者選びは、とても大切です。信頼できる優良業者を選ぶことで、高品質な施工を適正な価格で受けることができ、安心の保証も得られます。

しかし、中には悪徳業者も存在し、高額な費用を請求したり、質の低い工事をしたりするなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。過去には、訪問販売で契約を急がせて高額な費用を請求する悪徳業者や、必要な工事を行わずに費用だけを騙し取る悪徳業者が存在し、社会問題となりました。

この章では、安心して屋根棟修理を依頼できる、優良業者を見つけるための5つのポイントを紹介します。

  • 資格の有無を確認する
  • 施工実績を確認する
  • 保証内容を確認する
  • 口コミや評判をチェックする
  • 複数の業者に見積もりを依頼する

これらのポイントを踏まえ、信頼できる業者を選び、安心して屋根の修理を依頼しましょう。

資格の有無を確認する

屋根修理に関する資格を持っている業者は、専門的な知識や技術を持っていることを証明するものです。

これは、信頼できる業者を選ぶ際の重要な目安になります。資格を取るには、ある程度の知識や経験が必要とされます。

そのため、資格を持っている業者は、一定レベル以上の技術力を持っていると判断できます。

例えば、「瓦屋根工事技士」や「屋根診断士」といった資格があります。これらの資格を持っている業者は、屋根の構造や材料、施工方法などに関する専門知識を持っているため、安心して修理を依頼することができます。

資格情報は、各資格を認定している団体のホームページなどで確認することができます。

どのような資格を確認すべきか

屋根修理に関する資格は色々ありますが、特に「瓦屋根工事技士」や「屋根診断士」などの資格は、屋根の専門知識や技術力を証明する資格として信頼性が高いです。

これらの資格は、国家資格または公益法人などが認定する資格であり、取得には一定の知識や経験が求められます。

「瓦屋根工事技士」は、瓦屋根の施工に関する専門知識と技術を証明する資格で、瓦屋根の葺き替えや修理などを適切に行うための知識と技能を持っていることを示しています。

「屋根診断士」は、屋根の劣化状況を診断し、適切な修理方法を提案するための専門知識を証明する資格で、屋根の構造や劣化のメカニズムを理解し、適切な診断と修繕計画を立てることができることを示しています。

資格がなくても優良業者の場合もある?

屋根修理に関する資格がなくても、長年の経験や実績に基づいた高い技術力を持つ優良業者は存在します。資格はあくまで技術力の一つの指標であり、資格がすべてではありません。

長年地域密着で営業している業者や、多くの施工実績を持つ業者は、資格がなくても信頼できる可能性があります。

例えば、先代から家業を継いでいるような老舗の屋根修理業者は、長年の経験と実績から、高い技術力を持っている場合が多いです。

ただし、資格がない場合は、より慎重に業者の実績や評判を調べる必要があります。業者に直接、資格を取得していない理由を聞いてみるのも良いでしょう。

施工実績を確認する

業者の施工実績を確認することは、その業者の技術力や経験、得意分野を判断する上でとても重要です。過去の施工実績を見ることで、どのような工事を得意としているのか、品質はどの程度なのかを把握することができます。

ホームページやパンフレットなどで、過去の施工事例を確認しましょう。特に、自分の家と似たような屋根の形や工事内容の事例があれば、参考になります。

どのような施工実績を確認すべきか

施工実績を確認する際は、工事内容、施工期間、使用材料など、具体的にどのような工事をどのくらいの期間で、どのような材料を使って行ったのかを確認することが重要です。これらの情報を確認することで、業者の得意分野や技術力、使用する材料の品質などを判断することができます。

施工事例を見る上での注意点

施工事例を見る際は、写真や文章だけでなく、実際に施工を行ったお客さんの声を聞くことも重要です。

業者が作成した資料は、良い面が強調されている場合もあるため、客観的な評価を得るためには、実際に施工を依頼したお客さんの意見を参考にする必要があります。

口コミサイトや知り合いの紹介などで、実際にその業者に施工を依頼した人の意見を聞くようにしましょう。

例えば、施工後のアフターフォローがしっかりしているか、お客さんの要望に丁寧に答えているかなどを確認することで、より信頼できる業者を見つけることができます。

保証内容を確認する

屋根棟修理の保証内容は、業者によって違います。保証期間や保証範囲が明確に定められているかを確認することが重要です。

万が一、施工後に不具合が発生した場合、保証内容が充実している業者であれば、無料で修理対応してもらえる可能性が高いためです。

保証期間は、一般的に5年~10年程度が目安となります。保証範囲は、雨漏りや棟板金の浮き、剥がれなど、施工箇所の不具合を保証するのが一般的です。

保証内容が不明瞭な業者や、保証期間が短い業者は、避けた方が良いでしょう。

保証期間

保証期間は、一般的に5年~10年程度が目安となりますが、業者によって異なります。保証期間が長ければ長いほど、施工後の安心感が高まります。

しかし、保証期間が長すぎると、業者の負担が大きくなり、費用が高くなる可能性もあります。

保証期間は、業者の技術力や使用する材料の品質、施工方法などによって異なるため、複数の業者を比較検討する際に、保証期間も考慮に入れると良いでしょう。

保証範囲

保証範囲は、雨漏りや棟板金の浮き、剥がれなど、施工箇所の不具合を保証するのが一般的です。

施工箇所以外の不具合や、天災による被害などは、保証対象外となる場合が多いため、事前に確認しておく必要があります。保証範囲は、業者によって異なる場合があるため、契約前に必ず確認しましょう。

例えば、雨漏りが発生した場合、雨漏り箇所の修理だけでなく、雨漏りによって damage を受けた内装の修理も保証範囲に含まれているかを確認することが重要です。

口コミや評判をチェックする

屋根棟修理業者を選ぶ際には、インターネット上の口コミサイトや、近隣住民からの評判を参考にすることが有効です。

実際にその業者に工事を依頼した人の意見を聞くことで、業者の技術力や対応力、信頼性などを客観的に判断することができます。

ただし、口コミはあくまでも個人の意見であるため、参考程度にとどめ、複数の情報源から総合的に判断することが重要です。

口コミサイトの選び方

口コミサイトは数多く存在しますが、信頼できるサイトを選ぶことが重要です。信頼性の低いサイトでは、業者が自作自演の口コミを投稿している場合もあるため、注意が必要です。

信頼できる口コミサイトとして、「Googleマップ」や「ホームプロ」などが挙げられます。これらのサイトは、実際にサービスを利用した人のみが口コミを投稿できる仕組みになっているため、比較的信頼性が高いと言えます。

また、当サイト「屋根修理マイスター」でも、各業者ごとに口コミなどを掲載しています。さらに、各地域ごとでおすすめの業者などを紹介しており、口コミなどの評価の確認から、問い合わせまでが可能です。

屋根修理業者をお探しの方は、ぜひご活用ください。

参考:屋根修理マイスター

口コミを参考にする際の注意点

口コミを参考にする際は、いくつかの注意点があります。口コミはあくまでも個人の意見であり、客観的な事実とは限らないためです。

  • ネガティブな口コミばかりを鵜呑みにしない
  • 複数の口コミを参考に総合的に判断する
  • 口コミの投稿日時を確認する

複数の業者に見積もりを依頼する

複数の業者に見積もりを依頼することで、費用やサービス内容を比較検討し、最適な業者を選ぶことができます。

業者によって費用やサービス内容は異なるため、1社の見積もりだけで判断するのは危険です。相見積もりを取ることで、適正な価格で高品質な施工をしてくれる業者を見つけることができます。

例えば、A社は棟板金交換費用を20万円、B社は30万円、C社は25万円と見積もりを出してきたとします。この場合、A社が最も安いですが、保証内容や施工実績などを比較検討し、総合的に判断して業者を選ぶようにしましょう。

相見積もりのメリット

相見積もりを取ることで、以下のメリットがあります。複数の業者を比較することで、より良い条件で工事を依頼することができるためです。

  • 適正な価格で工事を依頼できる
  • 業者を比較検討することで、より信頼できる業者を選べる
  • 複数の業者から提案を受けることで、自分に合ったプランを見つけることができる

適切な業者数は何社?

相見積もりを取る際の適切な業者数は、3社程度が目安です。少なすぎると比較検討が不十分になり、多すぎると選定が難しくなるためです。3社程度の業者に見積もりを依頼することで、費用やサービス内容を比較検討し、最適な業者を選ぶことができます。

屋根棟修理で悪徳業者に騙されない!見分け方と対策

屋根の修理を頼むときは、業者選びがとても大切です。信頼できる良い業者を選ぶことで、質の高い工事をしてくれて、適正な価格で、さらに安心の保証も受けられます。

しかし、中には悪徳業者もいて、高額な費用を請求したり、いい加減な工事をしてしまったりするなど、色々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

過去には、突然家にやってきて契約を急がせて高額な費用を請求する悪徳業者や、必要な工事をせずに費用だけを騙し取る悪徳業者がいて、社会問題になりました。

この章では、安心して屋根棟修理を頼める、良い業者を見つけるためのポイントを紹介します。

  • 訪問販売で強引な勧誘をしてくる業者には注意!
  • 見積もりが不明瞭な業者には注意!
  • 極端に安い価格を提示してくる業者には注意!
  • 不安をあおって契約を急がせる業者には注意!

トラブル事例と対処法を知っておきましょう。これらのポイントを参考に、信頼できる業者を選んで、安心して屋根の修理を依頼しましょう。

訪問販売で強引な勧誘をしてくる

訪問販売で強引に勧誘してくる業者は、悪徳業者の可能性が高いため、注意が必要です。良い業者は、お客さんの希望を丁寧に聞いて、最適なプランを提案してくれます。

しかし、悪徳業者は、強引に契約を急がせる傾向があります。例えば、「今契約すれば特別に安くしますよ!」や「すぐに工事をしないと家が壊れてしまいますよ!」などと言って、不安をあおって契約を迫ってくる場合は、悪徳業者である可能性が高いです。

国民生活センターには、訪問販売による屋根修理のトラブル相談が毎年多く寄せられています。

参照:屋根工事の点検商法のトラブルが増えています:国民生活センター

中には、高額な契約を結ばされてしまったというケースも少なくありません。訪問販売で屋根修理の契約を迫られた場合は、すぐに契約せず、他の業者にも相談してみることをおすすめします。

参考記事:屋根修理の悪徳業者を見抜く!

訪問販売の悪徳業者を見分けるポイント

訪問販売の悪徳業者を見分けるポイントは、いくつかあります。悪徳業者は、お客さんを騙して契約を結ぼうとするため、怪しい点が多い傾向があります。

  • 突然訪問してくる
  • 身分証を見せない
  • 会社の住所がわからない
  • 契約を急がせる
  • 高額な費用を請求する

これらのポイントに注意し、少しでも怪しいと感じたら、きっぱりと断りましょう。

訪問販売で契約を迫られた場合の対処法

訪問販売で契約を迫られた場合は、冷静に断ることが重要です。強引な勧誘に負けて契約してしまうと、後々トラブルになる可能性が高いためです。

まずは、きっぱりと断り、その場で契約書にサインしないようにしましょう。業者に押し切られそうになったら、家族や友人に相談したり、消費生活センターに相談するのも有効です。

見積もりが不明瞭

見積もりが不明瞭な業者は、悪徳業者の可能性が高いため、注意が必要です。良い業者は、見積もり内容を細かく説明してくれます。

しかし、悪徳業者は、わかりにくい見積もりを提示し、後から追加料金を請求するなどのトラブルを起こす可能性があります。

例えば、工事内容が具体的に書かれていなかったり、材料費や人件費の内訳がわからなかったり、追加費用がかかる可能性について説明がない場合は、悪徳業者である可能性が高いです。

見積もりを受け取ったら、内容をよく確認し、不明瞭な点があれば、業者に質問するようにしましょう。

不明瞭な点を見つけるポイント

見積もりが不明瞭な場合は、以下の点に注意して確認しましょう。不明瞭な点が多い見積もりは、悪徳業者が後から追加料金を請求するなどのトラブルを起こす可能性があるためです。

  • 工事内容が具体的に書かれているか
  • 材料費や人件費の内訳がはっきりしているか
  • 追加費用がかかる可能性について説明があるか
  • 支払い方法や支払い時期がはっきりしているか

見積もり内容の詳細を確認する方法

見積もり内容の詳細を確認するには、以下の方法があります。見積もり内容をしっかりと理解することで、不当な請求を防ぐことができます。

  • 不明瞭な点があれば、業者に詳しく説明してもらう
  • 他の業者にも見積もりを頼んで比較する
  • 専門家(建築士など)に意見を聞く

極端に安い価格を提示してくる

極端に安い価格を提示してくる業者は、悪徳業者の可能性が高いため、注意が必要です。適正な価格で工事を行うためには、材料費や人件費、その他費用など、色々なコストがかかります。

極端に安い価格では、これらのコストを賄うことができず、手抜き工事や追加料金の請求などのトラブルにつながる可能性があります。

例えば、一般的な棟板金交換の相場は10万円~40万円程度ですが、5万円など、相場よりも大幅に安い価格を提示してきたり、「今だけキャンペーン」などと言って、不自然な値引きをしてくる場合は、悪徳業者である可能性が高いです。

なぜ悪徳業者は安いのか?

悪徳業者が安い価格を提示してくる理由は、以下の点が考えられます。悪徳業者は、お客さんを騙して契約を結ぼうとするため、魅力的な価格で見せてきます。

  • 手抜き工事をしてコストを削減している
  • 質の悪い材料を使っている
  • 後から追加料金を請求するつもりである

安さだけで決めてはいけない理由

屋根棟修理の業者を選ぶ際には、安さだけで決めてはいけません。

安さだけを重視すると、手抜き工事や追加料金の請求などのトラブルにつながる可能性が高いためです。業者を選ぶ際には、価格だけでなく、技術力、信頼性、保証内容なども総合的に判断することが重要です。

不安をあおって契約を急がせる

不安をあおって契約を急がせる業者は、悪徳業者の可能性が高いため、注意が必要です。

良い業者は、お客さんが納得するまで丁寧に説明をしてくれ、契約を急がせることはありません。

悪徳業者は、お客さんの不安をあおることで、冷静な判断をできなくさせ、強引に契約を結ぼうとします。

例えば、「今すぐ修理しないと家が倒壊する」や「このままだと雨漏りがひどくなって、家が腐ってしまう」などと言って、契約を急がせる場合は、悪徳業者である可能性が高いです。

契約を急がされた場合は、一度冷静になり、家族や友人に相談したり、他の業者に見積もりを依頼するなどして、本当に必要な修理なのか、適正な価格なのかを確認しましょう。

悪徳業者が使う言葉遣い

悪徳業者は、お客さんの不安をあおるために、以下のような言葉を使うことが多いです。これらの言葉は、お客さんの心理的な弱みにつけ込み、冷静な判断をできなくさせる効果があります。

  • 「今すぐ修理しないと大変なことになる」
  • 「特別に安くしてあげる」
  • 「他の業者に頼むと高くつく」

冷静に判断するための対処法

悪徳業者の言葉遣いに惑わされず、冷静に判断するためには、以下の対処法が有効です。悪徳業者は、お客さんが焦っている気持ちにつけ込んで契約を結ぼうとするため、冷静さを保つことが重要です。

  • 業者の言葉を鵜呑みにせず、他の業者にも相談する
  • 契約を急がず、十分に検討する時間をとる
  • 家族や友人に相談する
  • 消費生活センターに相談する

トラブル事例と対処法

屋根棟修理では、悪徳業者によるトラブルが発生することがあります。悪徳業者は、高額な費用を請求したり、手抜き工事をしたりするなど、悪質な行為を行う可能性があります。

トラブル発生時の対処法

屋根棟修理でトラブルが発生した場合は、以下の対処法を試してみましょう。適切な対処をすることで、被害を最小限に抑えることができます。

  • まずは業者に連絡し、誠意ある対応を求める
  • 話し合いで解決しない場合は、消費生活センターや国民生活センターに相談する
  • それでも解決しない場合は、弁護士に相談し、法的手段を検討する

火災保険適用で屋根棟修理費用を軽減!【条件・申請方法】

屋根の修理が必要になったけど、費用が心配…という方もいるのではないでしょうか?

そんな時は、火災保険が使えるかもしれません。火災保険は、火事の時だけでなく、台風や雪、ひょうなどの自然災害で家が壊れた時にも適用される場合があります。

屋根の棟部分が壊れた場合でも、火災保険が適用されれば、自己負担額を抑えることができるので、ぜひ活用してみましょう。この章では、火災保険を適用して屋根棟修理費用を軽減するための条件や申請方法について解説します。

参考記事:屋根修理を火災保険で全額カバーしたい人必見!

H3 火災保険はどんな時に使える?

火災保険は、火事の時だけでなく、風災、雪災、雹災など、自然災害による損害も補償してくれるんです。火災保険は、家が壊れる可能性のある様々なリスクを補償してくれる保険です。

ただし、すべての損害が補償されるわけではありません。保険会社や保険の種類によって、補償内容や適用条件が異なるためです。

例えば、家が古くなって壊れた場合は、火災保険の対象外となるのが一般的です。また、地震保険に入っていない場合の地震による損害も、火災保険では補償されません。ご自身の火災保険がどんな時に使えるのか、保険約款を確認しておきましょう。

風災による被害への適用

強風で棟板金が剥がれたり、棟瓦がずれたりした場合、火災保険が適用される可能性があります。

風災は、火災保険の補償対象となる自然災害の一つだからです。ただし、風災による被害だと認められるためには、一定以上の風速が観測されている必要があります。

また、被害状況によっては、保険会社の人が現地調査に来る場合があります。

例えば、台風で風速25m/sの強風が吹いた地域で、棟板金が剥がれたり、棟瓦がずれたりした場合は、風災による被害だと認められ、火災保険が適用される可能性が高いでしょう。

雪災による被害への適用

雪の重みで棟瓦がずれたり、屋根が壊れたりした場合、火災保険が適用される可能性があります。

雪災も、火災保険の補償対象となる自然災害の一つだからです。ただし、雪災による被害だと認められるためには、一定以上の積雪量が必要となる場合があります。

例えば、積雪量50cm以上の地域で、雪の重みで棟瓦がずれたり、屋根が壊れたりした場合は、雪災による被害だと認められ、火災保険が適用される可能性が高いでしょう。

また、被害状況によっては、保険会社の人が現地調査に来る場合があります。

雹災による被害への適用

雹(ひょう)によって屋根材が破損したり、棟板金がへこんだりした場合、火災保険が適用される可能性があります。

雹災も、火災保険の補償対象となる自然災害の一つだからです。

例えば、直径3cm以上の雹が降った地域で、屋根材が破損したり、棟板金がへこんだりした場合は、雹災による被害だと認められ、火災保険が適用される可能性が高いでしょう。

ただし、被害状況によっては、保険会社の人が現地調査に来る場合があります。

保険申請の手続き

火災保険を申請する際には、以下の手順で行います。

  • 保険会社に電話で連絡する
  • どんな被害があったのかを説明する
  • 必要な書類を提出する
  • 保険会社の人が現地調査に来る
  • 保険金が支払われるかどうか、決定を待つ

保険金請求の手続きは、保険会社によって異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

必要書類

火災保険を申請する際には、以下の書類が必要になります。保険会社は、これらの書類を見て、被害状況や保険金の支払い額などを判断します。

  • 保険証券
  • 被害状況の写真
  • 修理費用の見積書
  • り災証明書(必要な場合)

必要書類は、保険会社によって異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

注意点

火災保険を申請する際の注意点は、以下の点が挙げられます。

  • 被害状況を正確に伝える
  • 保険金請求の期限を守る
  • 保険会社の指示に従う

これらの注意点を理解しておくことで、保険金請求の手続きをスムーズに進めることができます。

棟瓦修理はDIYできる?【費用対効果を比較】

「棟瓦の修理、自分でやってみようかな?」と考えている方もいるかもしれませんね。

棟瓦修理は、自分でもできますが、費用対効果や安全面、仕上がり品質などを考えると、専門の業者に頼んだ方が安心・安全で、結果的に費用を抑えられることが多いです。

DIYは費用を抑えられるメリットがある一方、専門的な知識や技術、経験が必要になります。

そのため、ちゃんと修理できない場合や、ケガをしてしまうリスク、仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。例えば、棟瓦のずれを直す程度の簡単な修理であれば、DIYでも対応できる可能性があります。

しかし、雨漏りが発生している場合は、原因箇所を特定して、適切な処置をしなければ、また雨漏りしてしまう可能性が高く、DIYでは難しいでしょう。

また、屋根の上は高くて危ないので、安全対策をしっかり行わないと、落ちてしまうリスクがあります。プロは豊富な経験と専門知識に基づいて、適切な材料を選び、正しい施工を行います。

そのため、仕上がりがキレイで、長持ちする屋根になります。結果的に、長い目で考えると、プロに頼んだ方が費用を抑えられる可能性があります。

この章では、棟瓦修理をDIYでするか、プロに頼むか迷っている方のために、以下の内容を解説していきます。

  • DIYのメリット・デメリット
  • DIYで修理できる範囲
  • DIYに必要な道具と材料
  • DIYの費用
  • プロに頼んだ場合の費用
  • DIYとプロの比較

DIYのメリット・デメリット

棟瓦修理をDIYで行う場合は、費用を抑えられたり、自分のペースで作業できたりするメリットがあります。一方、専門的な知識や技術が必要で、失敗のリスクや事故のリスクがあるというデメリットも理解しておく必要があります。

DIYのメリット

棟瓦修理をDIYするメリットは以下の点が挙げられます。

  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで作業できる
  • 達成感を得られる

業者に頼む費用がかからないため、材料費だけで修理できる場合は、大幅に費用を抑えることができます。

例えば、棟瓦のずれを直すために必要な材料費が1万円だった場合、業者に依頼すると5万円かかることもありますが、DIYであれば1万円で修理することができます。

また、自分の都合に合わせて作業を進めることができるため、時間に余裕がない人でも、休日に少しずつ作業を進めることができます。さらに、DIYで修理を成功させると、達成感を得ることができ、家のメンテナンスに対する意識も高まります。

DIYのデメリット

棟瓦修理をDIYするデメリットは、以下の点が挙げられます。

  • 専門知識や技術が必要
  • 適切な修理ができないリスクがある
  • 事故のリスクが高まる

屋根の構造や修理方法に関する専門知識がない場合は、適切な修理ができない可能性があり、かえって被害を拡大させてしまうこともあります。

例えば、雨漏りの原因が棟瓦のズレではなく、谷板金の腐食だった場合、棟瓦を修理しても雨漏りは止まりません。また、屋根は高所作業となるため、安全対策を十分に行わないと、落下などの事故が起こるリスクがあります。

DIYで修理できる範囲

棟瓦修理をDIYでできる範囲は、軽微な損傷で、かつ安全に作業できる範囲に限られます。専門的な知識や技術が必要な修理や、高所での作業が必要な修理は、DIYでは対応できません。

例えば、棟瓦のずれを直す、棟板金の釘を打ち直す、漆喰を部分的に補修するなどの軽微な修理であれば、DIYで対応できる可能性があります。

しかし、雨漏りが発生している場合や、棟板金が大きく破損している場合は、プロに依頼する方が安全で確実です。ご自身の状況と照らし合わせて、DIYで修理可能かどうか判断しましょう。

DIYに必要な道具と材料

棟瓦修理をDIYで行う場合、作業内容に応じて適切な道具や材料を準備する必要があります。適切な道具や材料がないと、安全に作業を進めることができず、仕上がりが悪くなる可能性があります。

例えば、棟瓦のずれを直す場合は、ハンマー、タガネ、漆喰、コーキングガンなどが、棟板金の釘を打ち直す場合は、ハンマー、釘、コーキングガンなどが、漆喰を部分的に補修する場合は、コテ、漆喰、コーキングガンなどが必要です。

必要な道具や材料は、ホームセンターなどで購入することができます。

DIYの費用

棟瓦修理をDIYで行う場合の費用は、必要な材料費のみで済み、数千円~1万円程度で済む場合が多いです。

業者に依頼する場合は、材料費に加えて、人件費や交通費などの費用が発生しますが、DIYではこれらの費用がかかりません。

例えば、棟瓦のずれを直すために必要な漆喰や釘の費用は、ホームセンターで購入すれば、2000円~5000円程度で済む場合が多いです。

一方、プロに依頼する場合、5万円~10万円程度の費用がかかることもあります。DIYは費用を抑えることができますが、適切な修理ができなかった場合は、かえって費用がかさんでしまう可能性があることを覚えておきましょう。

プロに依頼する場合の費用

棟瓦修理をプロに依頼する場合の費用は、5万円~30万円程度が相場です。修理内容や屋根の規模、業者の料金設定などによって費用が変動します。例えば、棟瓦のずれを直す場合は、5万円~10万円程度、棟板金を交換する場合は、10万円~20万円程度、雨漏り修理を伴う場合は、20万円~30万円程度が目安となります。プロに依頼する場合は、費用が高くなる傾向がありますが、安心安全で、高品質な仕上がりを得ることができます。

DIYとプロの比較

棟瓦修理をDIYで行うか、プロに依頼するかは、費用、仕上がり品質、安全性などを考慮して判断する必要があります。DIYは費用を抑えられますが、仕上がり品質や安全性はプロに劣る可能性があります。

費用面での比較

棟瓦修理の費用面では、DIYの方がプロに依頼するよりも安価です。DIYは、材料費のみで済むため、業者に依頼する費用がかかりません。

しかし、DIYで適切な修理ができず、再発したり、被害が拡大したりした場合、結局はプロに依頼することになり、追加費用が発生する可能性があります。

例えば、棟瓦のずれを直す場合、DIYであれば3000円の材料費で済んだものが、プロに依頼すると7万円程度の費用がかかったというケースもあります。DIYで修理を行う場合は、失敗した時のリスクも考えておきましょう。

仕上がり品質の比較

棟瓦修理の仕上がり品質は、プロの方がDIYよりも高いと言えます。

プロは、専門的な知識や技術、経験を持っているため、DIYよりも美しく、耐久性の高い仕上がりを実現することができます。

例えば、棟瓦の積み直しや棟板金の取り付けなどは、熟練の技術が必要となるため、DIYではプロと同じレベルの仕上がりを実現するのは難しいです。

また、プロは、屋根の構造や材質に最適な材料や工法を選択することができるため、より耐久性の高い仕上がりを実現することができます。もし、仕上がりの美しさや耐久性を重視するのであれば、プロに依頼するのがおすすめです。

安全性比較

棟瓦修理の安全性は、プロの方がDIYよりも高いと言えます。プロは、高所作業の経験が豊富で、安全対策も万全に行っているため、事故のリスクを最小限に抑えることができます。

一方、DIYでは、高所作業の経験がない場合や、安全対策が不十分な場合は、落下などの事故が起こる危険性があります。

屋根棟修理を放置するリスクとは?【雨漏り・倒壊】

屋根棟修理を放置すると、雨漏りや倒壊、害虫発生、資産価値の低下など、様々なリスクが発生する可能性があります。

屋根棟は、雨風から家を守る重要な役割を担っているため、劣化を放置すると、家の構造にダメージが及んだり、住環境が悪化したりする可能性があります。

例えば、雨漏りが発生すると、家の構造材が腐食し、シロアリが発生したり、家が傾いたりする可能性があります。また、屋根が倒壊すると、人身事故につながる危険性もあります。屋根棟の修理は、早めに行うようにしましょう。

屋根棟修理を放置することによるリスクは、以下の点が挙げられます。

  • 雨漏りのリスク
  • 倒壊のリスク
  • その他のリスク

雨漏りのリスク

屋根棟修理を放置すると、雨漏りが発生するリスクが高まります。棟瓦のずれや棟板金の浮き、剥がれ、漆喰の劣化などによって、屋根に隙間ができ、雨水が浸入しやすくなるためです。

雨漏りは、天井や壁にシミやカビを発生させるだけでなく、家の構造材を腐食させ、家の寿命を縮める原因にもなります。

雨漏りによる家の劣化

雨漏りを放置すると、家の構造材が腐食し、家の寿命を縮める原因になります。

雨水は木材を腐食させる性質があり、雨漏りによって屋根裏や壁の中に雨水が浸入すると、構造材が腐食しやすくなります。

腐食が進むと、家の強度が低下し、地震や台風などの災害時に倒壊する危険性が高まります。また、腐食した木材はシロアリの被害にも遭いやすくなるため、注意が必要です。

健康被害のリスク

雨漏りを放置すると、カビやダニが発生しやすくなり、健康被害のリスクが高まります。雨漏りによって湿気が高くなると、カビやダニが繁殖しやすくなります。

カビやダニは、アレルギーの原因となるだけでなく、呼吸器疾患を引き起こす可能性もあります。特に、小さなお子さんや高齢者、アレルギー体質の人は、注意が必要です。

倒壊のリスク

屋根棟修理を放置すると、屋根が倒壊するリスクがあります。棟瓦や棟板金が劣化し、固定力が弱くなると、強風や地震などの際に、屋根が倒壊する可能性があります。

屋根が倒壊すると、家屋が damage を受けるだけでなく、人身事故につながる危険性もあります。

強風による倒壊

屋根棟修理を放置すると、強風によって屋根が倒壊するリスクがあります。棟瓦や棟板金が劣化し、固定力が弱くなっていると、強風によって吹き飛ばされる可能性があります。

特に、台風などの強風が発生する地域では、屋根棟のメンテナンスをしっかりと行うことが重要です。

地震による倒壊

屋根棟修理を放置すると、地震によって屋根が倒壊するリスクがあります。棟瓦や棟板金が劣化し、固定力が弱くなっていると、地震の揺れによって落下したり、屋根が崩落したりする可能性があります。

特に、耐震性の低い古い家屋は、屋根棟の劣化による倒壊リスクが高いため、注意が必要です。

その他のリスク

屋根棟修理を放置すると、雨漏りや倒壊以外にも、以下のようなリスクがあります。

害虫発生のリスク

資産価値の低下

害虫発生のリスク

屋根棟修理を放置すると、害虫が発生するリスクがあります。棟瓦のずれや棟板金の剥がれなどによって、屋根に隙間ができると、そこから害虫が侵入しやすくなるためです。

例えば、スズメバチやコウモリなどが屋根裏に巣を作ってしまうことがあります。害虫が発生すると、駆除費用がかかるだけでなく、健康被害や家の damage につながる可能性もあります。

資産価値の低下

屋根棟修理を放置すると、資産価値が低下するリスクがあります。屋根は家の外観を大きく左右する部分であり、屋根棟の劣化が目立つと、家の印象が悪くなり、資産価値が低下する可能性があります。

例えば、家を売却する際に、屋根棟の修理が必要な場合は、その分の費用が売却価格から差し引かれる可能性があります。

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