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「近所で屋根修理を行っていますが、良ければ点検どうですか」
「今なら火災保険を使うと、屋根修理を無料で行えますよ」
あなたの家に屋根修理業者が来て、こんなことを言われた経験はございませんか。
屋根修理業者が突然訪問してきた場合、詐欺の可能性があります。
しかし、屋根修理業者が突然訪問してきても、どんな手口を使ってくるのか知らないと、詐欺かどうか判断するのが難しいです。
本記事では、屋根修理の詐欺の被害事例や悪質な手口、見分け方、対処方法まで詳しく解説します。
屋根修理の詐欺の被害事例や手口を知りたい方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
屋根修理の詐欺が急増中!実際にあった被害事例4選!
近年、屋根修理を含むリフォームの詐欺被害の件数は、増加している傾向があります。
年度ごとの相談件数の詳細は下記の通りです。
年度 | 相談件数 |
2018年度 | 923件 |
2019年度 | 1,157件 |
2020年度 | 1,824件 |
2021年度 | 2,352件 |
2022年度 | 2,885件 |
2023年度 | 1,346件(8月31日まで) |
屋根修理の詐欺の相談件数は、5年間で約3倍に増えています。
今後も、屋根修理の詐欺被害は増える可能性があり、屋根工事を検討しているなら注意しなければいけません。
- 火災保険が下りる前に契約させられる
- 不安にさせて費用をだまし取る
- 屋根の工事費用を全額前払いで支払う
- 屋根修理費用が見積もりの時よりも大幅に上がる
屋根修理の詐欺の被害内容はさまざまです。
それでは、どういった被害事例があるのか一つずつ詳しく見ていきましょう。
火災保険が下りる前に契約させられる
まずは、火災保険が下りる前に契約させられた被害事例を見ていきましょう。
「神奈川県横浜市在住 60代女性Sさんの場合」
瓦屋根が風の影響で破損し、屋根修理業者に連絡。
屋根修理の費用は230万円と言われたが、火災保険の保険金で210万円必ず受け取れると提案をされた。
保険金を必ず受け取れるならと思い、保険金が下りる前に契約してしまった。
しかし、保険会社から給付された金額は20万円で、提案された時の金額と全然違った。
結局、約200万円ちかくの金額を実費で払うことに。
屋根修理業者は、周りに相談して慎重に選ぶべきだった。
屋根修理の火災保険による被害は、急増している傾向があります。
保険会社によって保険金を受け取る金額や条件は異なり、必ず希望通りの金額が給付されるわけではありません。
屋根修理で火災保険を使用する際は、保険会社で保険金を受け取ってから屋根修理業者に依頼をしましょう。
不安にさせて費用をだまし取る
屋根修理業者が住民を点検する際に不安をあおり、屋根修理費用をだまし取られるケースもあります。
「福岡県北九州市在住 70代男性Nさんの場合」
家でくつろいでいたら、突然屋根修理の業者が訪問してきました。
「屋根の板金が破損していますよ。」
「このまま放置していると大変なことになるので、すぐに点検した方がいい。」
私は心配になったので屋根の状態を知るために、屋根修理業者に点検を依頼しました。
点検が終わると、「屋根工事を行ったので代金をいただきます」と言われ仕方なく代金を支払うことにしたのです。
屋根修理業者が強引に屋根工事を進めたことで、さらに不安になりました。
後日、地元の屋根修理業者に確認してもらった結果、工事をした後がないと言われ詐欺だと気づきました。
住んでいる住民の不安な気持ちを利用した悪質な詐欺事例です。
普通の屋根修理業者は、あなたを不安にさせて強引に工事をすすめません。
屋根修理の悪徳業者の中には、屋根に上がって屋根を壊す被害事例なども確認されているため気をつけてください。
屋根の工事費用を全額前払いで支払う
屋根の工事費用を全額前払いさせる被害事例なども報告されています。
「愛知県一宮市在住 70代女性の場合」
依頼した屋根修理業者に、「費用は全額前払いでお願いします」と言われたので、屋根修理費用180万円をお支払いしました。
屋根修理業者は私に「屋根修理の費用の振込が確認後、1週間以内に工事を行う」と言っていたのでしばらく待つことにしたのです。
1週間経っても屋根工事が行われないので依頼した業者に連絡した結果、電話番号が使われていない状態で音信不通になってしまいました。
慌てて周りの友人・家族に相談したところ、最近この地域で流行っている屋根修理の詐欺だということです。
本当に悔しいです。
屋根修理業者の悪徳業者は前払いで全額請求し、音信不通になることがあります。
普通の屋根修理業者は工事完了後に支払うか、工事前に一部だけ支払うのが一般的です。
屋根修理の全額前払いを提案された場合は、そもそも屋根修理業者ではない可能性も高いため断った方が賢明です。
屋根修理費用が見積もりの時よりも大幅に上がる
屋根修理費用が見積もりを行った際の金額よりも、大幅に値上がりする詐欺事例なども報告されています。
「宮城県石巻市在住 50代男性の場合」
ネットで屋根修理の業者を探して、複数の屋根修理業者に見積もり依頼をした。
屋根修理の費用をなるべく抑えたいと考えていたので、ほかの屋根修理業者よりも費用が安い屋根修理業者と契約。
工事が終わった後に請求書をもらうと、見積もりの時の金額よりも大幅に上がっていることに気づいた。
請求書の内容を見ると、こちらが頼んでいない屋根工事までやっていたみたいだ。
金額の安さだけで屋根修理業者を選ぶと、ろくなことがありませんね。
屋根修理業者は契約させるために、わざと見積もり時の金額を費用相場よりも大幅に下げている可能性があります。
あまりにも屋根修理費用が安い場合は、悪徳業者の可能性があるためご注意ください。
以上が屋根修理の悪徳業者による被害事例です。
屋根修理の悪徳業者の詐欺は、日本各地で報告されています。
特に、近年は屋根修理業者の点検商法(点検で不安をあおり契約させる手口)に関する詐欺被害が多いのでご注意ください。
屋根修理の詐欺業者の悪質な手口
屋根修理の詐欺業者は、あらゆる悪質な手口を使ってあなたを勧誘します。
今後、屋根修理の悪徳業者の詐欺にひっかからないためにも具体的な手口を知っておくとよいです。
では、具体的にどんな悪質な手口を使って勧誘してくるのでしょうか。
- 突然訪問してきて屋根の劣化を指摘する
- メーカーや以前修理した業者を装う
- 火災保険の利用で工事が無料になると勧誘してくる
- 大幅な割引キャンペーンをちらつかせる
屋根修理の詐欺業者の悪質な手口はさまざまです。
屋根修理業者側の心理を含めて、どういった悪質な手口があるのか詳しく解説します。
突然訪問してきて屋根の劣化を指摘する
突然訪問してきて屋根の劣化を指摘するのは、詐欺業者が使う代表的な詐欺の手口です。
あなたの「屋根修理をしなければいけない」という不安をあおることで、点検・契約に結びつくと考えています。
「屋根の状態が良くないのですぐ修理した方がよいです」
「屋根の板が飛んでいるのでこのまま放置すると大変なことになりますよ」
屋根修理の詐欺業者はさまざまな言葉で、あなたの不安をあおり点検や契約に結びつけようとします。
災害が起きた地域や雨漏りなど、緊急性が高い工事だと判断した場合、さらに強い口調で不安をあおってくるでしょう。
悪質な詐欺業者の場合、屋根の劣化を指摘し点検を行う際に傷をつけ、高額な屋根修理費用を請求するケースもあります。
普通の屋根修理業者は、点検していないにもかかわらず屋根の状況を伝えません。
屋根の点検を行わないと、正確な状況を把握できないからです。
いくら屋根修理のプロフェッショナルでも、屋根に上らず屋根の状況を正しく判断することは不可能です。
また、屋根の状況を把握できても、あなたの不安をあおるようなことはしないでしょう。
点検をせずに屋根の劣化を指摘された場合、屋根修理の詐欺業者の可能性があるためご注意ください。
メーカーや以前修理した業者を装う
屋根修理の悪徳業者は、大手のメーカーや以前修理した屋根修理業者を名乗り、詐欺を行うことがあります。
安心できるような屋根修理の業者名を名乗れば、警戒されずに点検ができると考えているからです。
「以前、屋根修理を行った者です。偶然近くを通りかかったので。」
「近所で屋根工事を行っているリフォーム会社の〇〇です。」
屋根修理の詐欺業者は、大手メーカーの業者名を使い偶然を装って飛び込み営業を行うことがあります。
また、以前屋根修理を行った業者を装って近づいてくることもあります。
以前屋根修理を行った業者名を出すことで、詐欺と疑われずに点検や契約に結びつけることが可能だと考えているからです。
最近は、イケメンの営業マンが突然訪問し、親方役にバトンタッチをするという「複数人での詐欺」が多発しているためご注意ください。
一方、普通の屋根修理業者は偶然とおりかかったとしても、突然訪問することはほとんどありません。
お客様の立場を第一に考え、アポをとってから訪問し点検を行うのが一般的です。
偶然近くを通ったとしても、会社のパンフレットを渡して連絡があったら訪問する傾向があります。
屋根修理の詐欺業者は、大手のメーカーや以前修理した業者を装って点検をすすめてくるので気をつけましょう。
火災保険の利用で工事が無料になると勧誘してくる
近年は、屋根修理の火災保険を利用した悪質な手口なども急増中です。
あなたの「屋根修理の費用をなるべく抑えたい」という願望を利用し、屋根修理の詐欺を行います。
「火災保険を活用すると無料で屋根修理できますよ」
「面倒な申請はこちらでやりますし、費用もかかりません」
屋根修理の詐欺業者は、「無料」や「安くなる」という言葉を使いあなたを勧誘します。
屋根修理の費用を安くすることで、あなたとの会話のきっかけを作り、契約に結びつけられると考えているからです。
近年、屋根材の価格が高騰しているため、屋根修理の費用の安さにつられて詐欺被害にあってしまう傾向があります。
普通の屋根修理業者は火災保険を使って、「屋根修理が無料になりますよ」と勧誘してくることはありません。
火災保険は、屋根の状況や保険会社によって保険金が異なるため、必ずしも無料にならないからです。
火災保険を提案してくれた場合、保険金の金額が分かったうえで保険金に応じた最適な提案・施工を行います。
屋根修理の詐欺業者は、「火災保険で必ず無料になりますよ」と言ってすぐ契約をすすめてくるため気をつけましょう。
大幅な割引キャンペーンをちらつかせる
大幅な割引キャンペーンをちらつかせ、契約後に高額な請求をするケースもあります。
屋根修理の詐欺業者は、相場よりも安い価格を提示すれば、契約できると考えているからです。
「期間限定で、通常価格の半額で屋根工事を行います」
「撤去作業や足場の費用が今ならかかりません」
例えば、大幅な割引キャンペーンをちらつかせ、屋根修理相場である100万円よりも安い50万円で提案されたとします。
屋根修理の詐欺業者と契約した結果、「追加費用が発生しました」など嘘をつき、150万円から200万円の高額な費用を請求されるのです。
屋根修理の詐欺業者は屋根修理の相場を全く伝えず、ただ安さだけを強調する傾向があります。
普通の屋根修理業者の場合、大幅な割引キャンペーンを行うことはありません。
屋根修理の相場をしっかりと把握し、適正価格でサービスを提供するからです。
屋根修理相場が100万円から120万円であれば、その範囲以内でサービスを提供します。
近年、大手メーカーが屋根材の値上げを発表しており、10%~20%程度の価格が上がっています。
屋根材が高騰している中で、屋根修理の相場よりも大幅な値下げをすることはありえません。
「屋根修理の相場について詳しく知りたい」という方は、下記のURLからご参照ください。
関連記事:「屋根修理の費用相場っていくら?最適なタイミングや業者選びを徹底解説!」
屋根修理相場を無視した大幅な割引キャンペーンは、あなたに高額な請求をするための罠です。
以上が、屋根修理の詐欺業者が行う代表的な手口です。
屋根修理業者が突然訪問してきた場合は、とにかく「怪しい」という目で見ながら冷静に対応してください。
屋根修理の詐欺にあわないための対策
屋根修理の詐欺業者の中には巧妙な手口を使うため、詐欺業者かどうか判断するのが難しい場合があります。
もしも、屋根修理の詐欺業者かどうか見分けられない場合は、詐欺にあわない対策を行いましょう。
- 点検をさせない
- 一人で決断しない
- 複数の屋根修理業者に依頼する
- 修理が必要な箇所の写真をもらう
- 契約時に書面を残す
- 屋根修理業者のホームページを確認する
この機会に、屋根修理の被害にあわないための対処方法を知っておきましょう。
点検をさせない
屋根修理の点検をさせなければ、詐欺被害にあうことはほとんどありません。
屋根修理の悪徳業者は屋根の状態が分からないため、契約に結びつくことがほとんどないからです。
「ほかの屋根修理業者に依頼しているので大丈夫です」
「以前依頼している屋根修理業者に点検をしてもらったばかりなので」
すでに、ほかの屋根修理業者に点検してもらったと伝えるのが効果的です。
それでも、屋根修理業者が帰らない場合は、「必要ないから帰ってほしい」と強い口調で伝えてください。
屋根修理の詐欺にあわないためには、「点検をさせないことが基本である」と覚えておきましょう。
一人で決断しない
一人で決断しなければ、屋根修理の詐欺にあいにくくなります。
周りの人と一緒に考えることで、正しい行動や判断ができるからです。
近年、屋根修理の詐欺業者は、一人暮らしの方を狙ってあらゆる手口で騙そうとします。
一人の場合は正しい判断ができず、強引に勧誘すれば契約に結びつくことを知っているからです。
特に、一人暮らしの高齢者が一人で決断した結果、詐欺被害にあっているケースがあります。
ただし、一人暮らしの高齢者でも周りに相談すれば、正しく判断・行動できるため詐欺に巻き込まれる可能性は低いです。
周りに相談する人がいない場合は、最寄り駅の消費者センターに相談しましょう。
周りの意見を取り入れて正しく判断・行動すれば、屋根修理の被害にあう確率が下がります。
複数の屋根修理業者に依頼をする
複数の屋根修理業者に依頼する場合、詐欺被害にあうことが少なくなります。
判断する材料が多ければ多いほど、詐欺業者かどうか見分けやすいからです。
例えば、複数の屋根修理業者に見積もりを依頼した場合、屋根修理業者ごとの見積もりの詳細を比較できます。
見積書を比較した際に、あなたが「この会社だけ見積書が雑だ」と思った屋根修理業者と契約しないでしょう。
契約さえしなければ、詐欺被害にあう確率はほとんどないため安心です。
複数の屋根修理業者に依頼することにより、詐欺業者を候補から排除できます。
修理が必要な箇所の写真をもらう
屋根の点検を行った際には、修理が必要な箇所の写真をもらいましょう。
屋根は普段見えづらい場所にあるため、詐欺業者に嘘をつかれる可能性があるからです。
屋根修理の点検をお願いした場合、点検した当日に「修理箇所の写真をいただきたい」とよいでしょう。
その場で修理個所を確認できなければ、契約しないことで詐欺にあう可能性が低くなります。
ただし、中には別の家の修理箇所を見せてくることもあるため、本当にあなたの家かどうかしっかり確認してください。
修理が必要な箇所の写真をもらうことで、詐欺被害にあいづらくなると覚えておきましょう。
契約時に書面を残す
契約時に書面を残すと、詐欺にあう確率が低くなります。
屋根修理の詐欺業者は、証拠が残っていると詐欺がしづらい傾向があるからです。
屋根修理の詐欺業者は、詐欺を成功させるために「証拠を残さない」ことを重点に考えています。
証拠が残ると、詐欺だとバレてしまった際に捕まるリスクが高まるからです。
屋根修理の業者に「書面での契約をお願いします」と伝えることで、詐欺にあう確率が減少します。
もしも、書面ではなく口約束で契約をすすめようとした場合、詐欺の立証は難しいためすぐに契約を破棄しましょう。
契約時に書面で残した場合は詐欺を行うのが難しいため、有効な対処法の一つといえます。
屋根修理業者のホームページを確認する
屋根修理業者のホームページを確認することも効果的です。
屋根修理の詐欺業者は、ホームページを作成していない可能性があるからです。
屋根修理の詐欺業者は、なるべく証拠を残さないようにしており、ホームページを作成していない可能性があります。
ホームページが作成されていない場合、信用できる屋根修理業者かどうか判断できないので依頼しないほうがよいでしょう。
ホームページ以外にも、会社名をネットで検索すれば会社に関する評判を確認することが可能です。
もしも、評判が良くない場合も依頼しないことで詐欺を回避できます。
屋根修理業者のホームページを確認することで、どういった会社なのか判断できるため詐欺被害にあいにくくなります。
以上が、屋根修理の詐欺にあわないための対策です。
屋根修理の被害にあわないためには、「怪しい会社に何もさせない」ことが1番の対策といえます。
もしも、屋根修理の依頼をする必要がある場合は、万が一に備えて物的証拠をできるだけ集めるようにしましょう。
屋根修理の詐欺被害にあったら
いくら気をつけていても、詐欺被害にあってしまう可能性は0ではありません。
屋根修理の被害にあった場合は、早急に対応する必要があります。
- クーリング・オフを行う
- 消費者センターに連絡する
- 警察や弁護士に相談する
一人で抱え込まず、周りに相談しながら適切に対応しましょう。
クーリング・オフを行う
屋根修理の詐欺被害にあったら、まずクーリング・オフを行いましょう。
クーリング・オフは、有効期限内に申請する必要があるからです。
「クーリング・オフ」とは、契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できる制度です。
一定の期間であれば、無条件で契約の申し込みの撤回・契約解除を行えます。
屋根修理の訪問販売(キャッチセールス、アポイントメントセールス等)の場合、契約から8日以内が有効期間です。
有効期間を過ぎてしまうと、クーリング・オフの対象外になる可能性があるため、早急に対応しなければいけません。
クーリング・オフは書面(はがき可)または電磁的記録で申請を行います。
申請方法が分からない場合は、「最寄りの消費者センター」に申請までの流れを教えてもらいましょう。
クーリング・オフを活用することで、屋根修理の詐欺修理業者に支払った金額を返金してもらえる可能性があります。
クーリング・オフについて詳しく知りたい方は下記のURLからご参照ください。
関連記事:屋根修理詐欺に遭ったら!クーリングオフの適用基準や申請手順とは?
消費者センターに相談する
屋根修理の詐欺業者がクーリング・オフに応じてくれない場合は、消費者センターに相談しましょう。
詐欺に詳しい担当者が、適切なアドバイスや対応をしてくれます。
消費者センターとは、全国の都道府県・市町村に約850か所あり、各地方公共団体が設置している機関です。
商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなど、あらゆる相談・悩みに対応してくれます。
屋根修理の詐欺業者の中には、法律に関する知識が豊富な場合があります。
ご自身で解決するのが困難な場合、最寄りの消費者センターに連絡してください。
あなたの状況に応じたアドバイスをしてくれるため、適切な判断・行動をとることが可能です。
ネットで「〇〇市 消費者センター」と検索すれば、最寄りの消費者センターの詳細を確認できます。
消費者センターにつながらない場合は、下記の機関でも対応可能です。
「消費者ホットライン 平日相談」
電話番号:03-3446-1623
営業時間:10時~12時、13時~16時(土日祝日、年末年始を除く)
円滑な相談処理を実施するために、「氏名」「住所」「電話番号」「性別」「年齢」「職業」を聞かれることが多いです。
上記のような機関は、相談の内容を正確に把握するため、通話を録音しています。
また、来訪や文書での相談は受け付けていないため、ご注意ください。
警察や弁護士に相談する
屋根修理業者が明らかに詐欺だと分かっている場合、警察や弁護士に相談しましょう。
あなたが屋根修理業者と交渉しても、解決できない可能性が高いからです。
屋根修理の詐欺業者は、捕まらないためにあらゆる事態を想定している可能性が高いです。
特に、屋根に関する専門的な知識や法律に関する知識を持っている場合、あなたが屋根修理の詐欺業者と交渉しても解決しないでしょう。
ご自身で解決できないと判断した場合は、すぐに警察や弁護士に相談してください。
ただし、詐欺は立証が難しく警察はすぐに動けない可能性があるため、詐欺に強い弁護士への依頼をおすすめします。
屋根修理で高額な詐欺被害にあったら、詐欺に強い弁護士に依頼してください。
以上が、屋根修理の詐欺被害にあったらとるべき行動です。
クーリング・オフは、有効期間が決められているため時間との勝負になります。
ただし、屋根修理の詐欺業者は、あなたが交渉しても対応してくれない可能性が高いです。
ご自身で解決できなければ、消費者センターや警察、弁護士に相談してください。
優良な屋根修理業者の選び方
屋根修理の詐欺トラブルにあわないためにも、優良な屋根修理業者の特徴を知る必要があります。
優良な屋根修理業者の特徴を知ることで、詐欺トラブルにあう確率が大幅に減少するからです。
- 専門的な知識・資格を持っている
- 地域密着型の屋根修理業者
- 見積書が分かりやすい
- アフターサービスが充実している
では、屋根修理の業者に依頼する場合、どういったところを確認すべきなのか一つずつ見ていきましょう。
専門的な知識・資格を持っている
専門的な知識・資格を持っている場合は、優良な屋根修理業者の可能性があります。
屋根修理の詐欺業者は、屋根に関する専門知識を持っている可能性が低いからです。
「屋根修理の相場って去年とどれくらい変わっていますか」
「おすすめの屋根材とメーカーがありましたら教えてください」
「数字」「商品名」「屋根材」など、屋根に関する知識がないと答えづらい質問をすると効果的です。
優良な屋根修理業者は、屋根に関する基本的な知識やトレンドなどを把握しているためすぐに答えられます。
担当者が専門的資格を持っているかどうか判断したい場合、会社のホームページの概要を確認してください。
会社のホームページに、「屋根診断士」や「建築士」、屋根に関する国家資格が記載されていれば、優良な屋根修理業者の可能性があります。
会社のホームページで確認できない場合は、直接問い合わせて確認するのもよいでしょう。
一方、屋根修理の悪徳業者は、専門的なスキル・経験がなく、屋根に関する資格をほとんど持っていません。
担当者の屋根の知識がないため、あなたが屋根修理に関する細かい質問をしても、その場で対応できない可能性があります。
あなたの質問に対して、屋根修理業者が適切に対応できなければ依頼を控えてください。
優良な屋根修理業者は、専門的な知識・資格をもっている傾向があります。
地域密着型の屋根修理業者
地元で長年愛されている屋根修理業者などもおすすめです。
屋根修理の詐欺業者は、地域密着型の屋根修理業者を名乗る可能性が低いからです。
地域密着型の屋根修理業者を名乗ることは、ほとんどありません。
なぜなら、地域密着型の屋根修理業者は、地域住民との交流を大切にしていることが多く、バレる可能性があるからです。
特に、地元で有名な屋根修理屋さんの場合は、詐欺とバレる可能性が高いため名乗ることはまずないでしょう。
もしも、「地元の屋根修理業者でも不安」という方は、会社のホームページを確認してください。
会社のホームページで確認する項目は下記のとおりです。
- 実績
- 口コミ
- 創業年数
- 従業員の名前
- 団体の加盟
特に、大手メーカーが開催しているコンテストの受賞歴があれば、優良な屋根修理業者の可能性が高いです。
屋根修理業者の口コミ・評判が気になる場合は、Googleの口コミ・評価を確認してください。
創業年数や従業員の名前、団体の加盟など、嘘をついてもすぐバレる項目に関してもチェックするとよいでしょう。
地域密着型の屋根修理業者を選ぶ場合、実績や経験の豊富な会社を選ぶことで詐欺トラブルを回避できます。
見積書が分かりやすい
優良な屋根修理業者は、見積書を分かりやすく作成しています。
見積書を誰が見ても分かるように作成することで、お客様が安心してくれると考えているからです。
優良な屋根修理業者は、見積書に下記のような内容が書かれていることが多いです。
- 単位
- 数量
- 単価
- 金額
見積書には工事内容や金額など、お客様に対して必要な情報を記載しています。
もしも、見積書を見て分からなくても、担当者が分かるまで説明してくれるはずです。
しかし、屋根修理の詐欺業者の場合、見積書に関する詳細が書かれていません。
たとえば、見積書に「屋根修理一式」しか書かれてないことがあり、説明も専門用語ばかりで分かりにくいのが特徴です。
見積書に何が書かれているか確認することで、屋根修理の詐欺業者かどうか見分けられます。
アフターサービスが充実している
優良な屋根修理業者は、アフターサービスが充実していることが多い傾向があります。
万が一、施工完了後に屋根の不具合が起きても柔軟に対応するためです。
優良な屋根修理業者の場合は、会社のホームページに「施工後〇〇年保証」と記載されていることが多いです。
アフターサービスを設けることで、屋根のトラブルが起きても迅速かつ柔軟に対応してくれます。
「瑕疵保険(かしほけん)」「メーカー保証」「自社保証」があれば、期間内であれば施工後も対応してくれるはずです。
一方で、屋根修理の詐欺業者は、アフターサービスがついていない傾向があります。
普通の屋根修理業者とは違い、目先の利益しか考えていないからです。
アフターサービスを無償で行うと、その分の労働が発生し利益が少なくなるため行いません。
屋根修理の詐欺業者は、目先の利益しか考えていないため、アフターサービスがないと覚えておきましょう。
以上が、優良な屋根修理業者の選び方です。
優良な屋根修理業者は専門知識や経験が豊富で、見積書も分かりやすいのが特徴です。
万が一、施工後に屋根の不具合が起きても、保証期間内であれば迅速かつ柔軟に対応します。
まとめ
近年、屋根修理の詐欺被害は増加傾向であり、詐欺業者がさまざまな手口を使ってあなたを勧誘します。
屋根修理業者が突然訪問してきた際には、「本当に信用できる屋根修理業者なのかな」と疑いの目で見ましょう。
屋根修理業者の対応をしなければいけない場合は、見分け方を事前に知ることで正しい判断が可能です。
また、屋根修理の詐欺にあわないための対策なども把握することで、詐欺にあう確率が低くなります。
それでも、屋根修理の詐欺被害にあったら、消費者センターや警察、弁護士に相談してください。
あなたを屋根修理の詐欺から守るには、適切な知識と行動をしっているかどうかが重要だと覚えておきましょう。