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屋根修理は悪徳業者の標的になりやすいリフォーム工事の一つ。様々な手法を使ってお金を取ろうとしますので、手口を知ってだまされないように注意しましょう。
悪徳業者にだまされないためのポイントや、万が一だまされた際の注意点なども解説していきます。
屋根修理での悪徳業者の手口とは

屋根修理業界には、客をだまして不当に利益を手に入れようとする悪徳業者が数多くいます。その手口をあらかじめ知っていれば、訪問してきた業者が悪徳業者なのか見分けることができます。
①いきなり訪問してきて屋根の不具合を指摘
突然玄関前に現れて「屋根瓦がズレていて危険です」「このまま放置すると大変なことになりますよ!」などと屋根の不具合を指摘してくる業者は要注意です。
ほとんどの場合、屋根の劣化を大げさに伝えて無理やり屋根修理工事の契約を取らせようとします。結果的に相場よりも高額な修理費用を請求されることも。
その場ですぐ点検してもらったりせず、一度名刺をもらって会社を調べたり、メーカーに問合せして確認しましょう。
②近所で屋根工事をしているので安くできると言う
古くからある詐欺商法の手口で、「この近くで工事をしているので今なら安く修理ができますよ」と工事の挨拶に見せかけて営業をしてきます。
実際の工事は手抜きで、通常の2~3倍の費用を請求されることも。すぐにはお金が準備できないというと、とりあえず手持ちの金額だけでいいと集金し、その後の連絡がつかなくなってしまいます。
このような手口の業者は証拠が残ることを恐れるので、名刺や領収書を渡さないケースがほとんど。絶対に工事を依頼しないことはもちろんですが、たとえ依頼しても支払いは後日振り込みにするなどの対策を取りましょう。
③無料で点検すると屋根に登ってわざと壊す
無料で屋根点検をしますと屋根に登り、わざと屋根を壊して「修理が必要です」という悪徳業者がいます。無料点検してくれるなんて親切な業者のように感じますが、後で高額な修理費を請求されることも。
修理をしてきちんと直ればまだいいのですが、表面上は直ったように見せかけてわざと別の場所を壊すという業者もいます。こちらのケースでは、はじめの修理代はかなり低料金で信用させるのが手口です。
修理後に大雨で雨漏りが発生し、困ったお客さんから連絡を受けると今度は大規模な修理が必要になるといい、高額な修理費を請求してきます。初めの無料点検や安い値段での修理で客の信頼を得ているため、騙されたことに気が付きにくく表面化しにくいのが特徴。
④火災保険で無料修理ができると誘導
火災保険では風災により屋根の修理が必要になると保険が適用されます。火災保険を使った詐欺の手口は実に様々です。
- 申請書類の作成を代行するといい保険金の30%といった高額な代行手数料を請求される
- 前金を支払い修理をしたのに、実際は火災保険の適用外だった
- 「経年劣化も火災保険で修理できますよ」と言われ、結果的に保険会社に虚偽の申請をした
- 火災保険が適用されず工事を解約しようと思ったら、解約金が必要だと脅された
- 火災保険が下りて工事代金を支払ったが、いつまでたっても工事が着工せず業者と連絡が取れなくなった
屋根の修理に火災保険が使えるかどうかは、第三者機関である損害保険鑑定人による調査を受けなければ分かりません。
また工事代金の全額がまかなえる訳ではありませんので、業者の言い分には惑わされず自分で保険会社に問合せするなどの対策を取りましょう。
火災保険の申請手順や詐欺に遭わない注意点など詳しい内容はこちらの記事を参考にしてください。
https://ys-meister.jp/277悪徳業者に騙されない7つのポイント

様々な手口がある屋根修理の詐欺被害ですが、次のようなことに注意すると詐欺に遭うのを防げるでしょう。
その場で一人で契約・即決しない
屋根修理の詐欺に遭わない一番のポイントは「その場で決めない」ということ。
巧みな営業トークや親切なふりにすっかり心を許して工事契約をしてしまったという方が多いため、絶対に即決はせず「家族に相談して決める」と言って帰ってもらったり、「いつも頼んでいる業者に見てもらう」と断ることをおすすめします。
優良な業者なら他の人に相談するといっても嫌がられることはありません。自分の嘘がバレるかもしれない、詐欺だと気づかれるかも知らないと焦る業者は悪徳業者で間違いありません。
屋根に登らせない
「今なら無料で点検しますよ」といわれ、屋根に業者を登らせてはいけません。それは悪徳業者に多い手口です。
まともに点検してくれないばかりか、正常な部分をわざと壊そうとする業者がいます。せっかく点検したのだからと強引に修理の必要性を訴えてくることも。
そのような業者には、いつもお願いしている所に点検してもらうと伝え、それでもしつこいようなら「警察に通報しますよ」と言い追い返しましょう。
「無料」や「期間限定」に惑わされない
訪問してきた屋根業者が「期間限定で今だけ値引きします」「足場代を無料にします」と言ってきても、甘い言葉にだまされないようにしましょう。とかくオーバーなセールストークをしてくる営業マンは悪徳業者の可能性が高いです。
値引きした金額の分、使う材料のグレードを落としたり手抜き工事を知るケースがあります。そもそも優良な業者は初めから適正価格を表示しますので、大幅な値引きは不可能です。大げさな売り文句は詐欺だと思って間違いないでしょう。
別の業者にも見積もりを依頼
訪問してきた業者に見積もりを取ってもらった場合、他の業者にも見積もりを依頼することをおすすめします。
優良な業者なら工事内容や単価、広さや使用部材などを細かく見積書に表示してくれます。逆に悪徳業者は工事内容が不明瞭だったり、数量がいい加減なことがほとんど。
本当に修理が必要なのか見極める意味でも、ぜひ他の業者からも見積もりを取ってください。
工事契約は必ず書面で
工事契約は内容をよく確認して、必ず書面でもらいましょう。悪徳業者は「後で契約書を持ってきます」などと言い、工事内容を詳しく説明せずに口約束で契約しようとします。
口約束で契約した場合、キチンとした工事をしてもらえる保証がないばかりか、たとえ手抜き工事をされて苦情を伝えても「そんな工事は契約に入っていない」などと逃げられてしまう恐れがあります。
工事代金は工事完了後に支払う
工事着工前に工事代金を要求してくる業者には要注意です。
もちろん工事前に手付金としていくらか支払い、工事後に残りの全額を支払うというケースは優良業者でもあります。しかし数十万円もする屋根修理費用を全額工事前に支払ってくださいと言ってくる優良業者はまずありません。
特に火災保険で全額戻ってきますからと代金を受け取り、工事をせずに連絡が取れなくなる業者がいます。代金の支払いは工事前と工事後の2回払いか、工事中もプラスした3回払いで支払うことをおすすめします。
点検時の写真を必ず要求する
もし屋根に登っての点検をしてもらったら、必ずその様子を撮影してもらいましょう。できれば全体の写真と劣化箇所を接写した写真の2パターンを要求しましょう。
屋根の上がどのようになっているかは普段見えないので分かりません。したがって嘘をつかれていても見破れませんので要注意です。
優良業者のほとんどは、お客さんに確認してもらうために施工前と施工後の写真を撮ってくれますが、逆に悪徳業者は自分の嘘がバレるのを嫌がるので撮影に積極的でありません。
家族の情報やお金に関することは教えない
初対面の訪問業者には簡単に家族の情報やお金については教えないようにしましょう。悪徳業者はなにげない世間話を装って、別に暮らしている家族とは疎遠か?どの位のお金を持っていそうか?など探ってきます。
次の詐欺被害に遭わないためにも、簡単に個人情報を伝えることは絶対にやめてください。
悪徳業者の詐欺被害に遭ってしまった場合は?

もしすでに悪徳業者に騙された場合は、次のような対策を取りましょう。
クーリングオフを申請
クーリングオフを申請すると訪問販売などで契約した工事が、違約金なしで解除できます。支払い済みの前金も全額返済になりますし、たとえ工事が着工していてもその工事費用の支払いは免除されます。
契約してから8日以内であれば「契約解除通知書」という名前で必要事項を記入したはがきを業者に送ればクーリングオフが適用されます。
ただし下のような条件の場合はクーリングオフが出来ないことがあります。
- 契約日から8日以上経過している
- 自宅に業者を呼んで契約を交わした
- 自ら業者の事務所などに赴いて契約を交わした
- 過去一年以内に取引した業者との契約
- 日本以外の外国での契約
トラブルが起きたら消費生活センターに連絡
もし業者との間にトラブルが起きている場合は消費生活センターにお問い合わせください。独立行政法人が運営している組織なので、公正な立場による専門家のアドバイスが受けられます。
特に業者の態度が豹変した場合、女性の方はとても怖い思いをするでしょう。業者と直接連絡を取りたくないという人にも安心です。
警察や弁護士に相談
すでに高額な工事費用を支払っているという被害が発生しているなら、警察や弁護士に相談することも考えましょう。こんな詐欺に騙されて恥ずかしいなどと思わずに、同じような被害者を少しでも減らすためにも大切なことです。
騙した悪徳業者が100%悪いですので、もし被害に遭った場合は、自分を責めずにすぐに警察や弁護士に問い合わせることをおすすめします。
屋根修理の際は悪徳業者に気を付けよう
屋根は普段あまり見る機会が少ないため、悪徳業者の標的にされやすい場所です。ここでご紹介した騙されないための7つのポイントに注意して、悪徳業者に気を付けましょう。