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強風で吹き飛んだり破損してしまったガレージ屋根は、DIYで簡単に補修できるのでしょうか?自分では直せない場合は業者に依頼するしかありませんが、どのくらいの費用がかかるのかも不安です。
そこで今回はDIYで修理する際の手順や業者に頼む際の相場について詳しく解説していきます。ガレージ修理の費用をなるべく抑えたいという方は必見です。
主なガレージ屋根の劣化状況と修理方法
ガレージ屋根にはポリカーボネート製のパネルや波板がよく使われています。強風が原因で破損したパネル数枚の交換のみなら自分でもできますが、ガレージ自体が傾いたり柱が歪んでしまうと新しいガレージを再設置しなければいけません。
ガレージ屋根の劣化は強風による破損だけではありません。想定以上の積雪により屋根にヒビが入ったり、支柱が倒壊することがあります。また誤って植木鉢を落としたり、飛んできた飛来物で割ってしまうことも。
こちらは主なガレージの症状と修理方法です。
- パネルの破損(数枚)…新しいパネルへ交換
- パネルの破損(全部)…本体を再設置
- アルミ枠のゆがみ…同じ製品があれば交換、なければ再設置
- ガレージの揺れ…サポート柱の設置
- ガレージの倒壊…本体を再設置
パネルの破損は数枚程度なら自分でも交換できますが、すべてのパネルを交換する場合はガレージ自体を新しく設置し直した方が安くなることもあります。
ガレージ屋根の劣化を放っておくとどうなる?
ガレージ屋根の劣化をそのままにしておくと、駐車している車や強い風で飛んで行ったパネルで様々な箇所に悪影響があります。
紫外線や雨で車にダメージが
ガレージの屋根が無い状態では、紫外線や雨が車のボディに直撃し、車の塗装を劣化させる原因になります。特に雨上がりに強い日光にさらされると、急激に表面が乾いて雨染みが出来たり塗装が剥がれることも。
車も人の肌と同じように日焼けを起こしますので、紫外線にあたらないようになるべく早めにガレージ屋根を修理することをおすすめします。
強風で吹き飛んだ屋根は危険
ガレージの屋根パネルを壊れたままにしておくと、強い風で吹き飛ばされる恐れがあります。あなたの愛車をキズ付けるだけでなく、隣近所に飛んで行ったり人に当たってけがをさせてしまうことも考えられます。
賠償や責任問題など大きなトラブルに発展しかねませんので、破損している屋根パネルは放置しないようにしましょう。
DIYで修理する際の修理方法
わずかなひび割れやパネル1枚の交換なら、DIYで修理することが可能です。こちらでは自分でできるガレージ屋根の修理方法を詳しくご紹介していきます。
まずはDIYに必要な道具類を準備しましょう。
- 脚立
- 電動ドライバー
- 軍手
- ビス
高いところでの作業になりますので安全には十分気を付けて、明るい日中になるべく2人以上での作業をおすすめします。
軽微な割れや穴あきは部分補修で
ほんの少しの割れや手のひらサイズの穴あきは部分補修で直せます。使用するのはポリカーボネート板2枚と瞬間接着剤です。
ポリカーボネート板はホームセンターなどで1枚2,000円前後で購入できますので、屋根パネルの色などを見ながら選んでください。部分補修の手順はこちらです。
- 破損部分の鋭角部に穴を開け丸く加工する
- 水分や油分をキレイにふき取る
- 平板2枚を開けた穴より大きめにカット
- カットした平板に瞬間接着剤をまんべんなく塗布
- 破損部分の下から平板を貼る
- 上からも平板を貼る
穴あきのサイズが手のひらよりも大きい場合、そのまま補修するとパネルの強度が下がってしまいます。強度不足を避けるためにも、パネル1枚の交換をおすすめします。
パネル1枚を交換
ガレージ屋根のパネルはアルミ製の枠組みの中に一枚一枚はめ込んで施工していきます。パネル1枚の破損なら自分で交換可能です。
屋根パネルにはアクリルやポリカーボネートがおすすめで、1枚当たりの値段は8,000円~20,000円ほど。材質によって価格が変わってきます。
なるべく他のパネルと同じ厚みで同じ色のものを選ぶと、1枚だけ浮いて見えるのを避けられます。またパネルには裏表がありますので、必ず表面を太陽の当たる方向に向けて設置してください。
ガレージ屋根のパネル交換の手順はこちら。
- パネルの寸法を計測
- パネルを購入(サイズ・厚さ・色に注意)
- 屋根押さえを取り外し、パネルを撤去
- 新しいパネルを設置し、屋根押さえを取りつける
- 保護シートを剥がす
パネルにはあらかじめ保護シートが貼りつけられています。取り付けが完了したら必ず保護シートを剥がすことを忘れずに。
保護シートをそのままにしておくと太陽の熱でパネルにくっつき、剥がれにくくなるだけでなく劣化を早める原因にもなります。
パイプで骨組みを補強
ガレージの柱がグラグラしている場合は補強部材で骨組みを補強しましょう。使用するのはホームセンターで数百円から購入できる単管パイプなど。
ガレージの種類によってはオプションとして補強部材を追加できる商品もあります。メーカーなどに問い合わせて取り寄せることも可能です。
設置方法はメーカーの説明書に沿って取り付けてください。単管パイプを使用する場合は、柱と柱の間に斜めに交差するように取り付けると良いでしょう。
業者に依頼した方が良い症状とその費用相場
軽微な破損なら上記のようにDIYでも修理できますが、これからご紹介する状態になったら業者に修理してもらった方が安心です。まずは業者に問合せして現場を見てもらうと、大体の費用や方法が分かります。
建ててから20年以上が経過
ガレージを建ててから20年以上経過している場合は、ガレージ全体を新しく交換することをおすすめします。ガレージの屋根は10年ほどすると紫外線で色が剥げたりヒビなどの劣化が見られるようになります。
もちろん劣化している屋根パネルだけ交換することも可能ですが、建ててから20年以上経っているガレージは柱や基礎といった部分も老朽化しているケースがほとんど。地震や強風で倒壊する前にガレージ本体を交換するようにしましょう。
ガレージ本体の交換工事にかかる費用はこちら。
工事内容 | 費用相場 |
ガレージ本体 | 10万~50万円 |
既存ガレージの撤去 | 2万~5万円 |
新規ガレージ設置 | 5万~10万 |
トータルでは20万円弱から65万円ほどかかります。ガレージが倒壊した拍子に基礎部分まで大きく破損した場合は、基礎を作り直す必要があります。基礎工事をする場合は、追加で5万~10万円ほどの工事費用がかかることを覚えておきましょう。
複数枚のパネル破損
1枚のパネル交換なら自分でもできますが、複数枚のパネル交換は業者に依頼した方が間違いないでしょう。施工にかかる費用はこちらです。
工事内容 | 費用相場 |
パネル交換工事 | 1.5万~2万円/枚 |
近年台風の直撃が多い影響で、エリア一帯に広く被害が及んでしまうケースがあります。修理をする業者の順番待ちで施工できるのが数か月先ということもありますので、なるべく早めに業者に修理依頼することをおすすめします。
アルミ枠や支柱のゆがみ
アルミ枠が歪んだ場合は修理、破損がひどい場合は交換が必要です。メーカーによっては交換パーツがセットになっていることがありますが、パーツの生産が終了している場合は、アルミ枠を新しく設置しなおすことになります。
また曲がったガレージの支柱を交換する修理方法は、一度屋根を解体して支柱の根元を掘り起こして新しい柱を設置、再び根元を元に戻すという作業となります。
アルミ枠や支柱の修理費用の相場はこちら。
工事内容 | 費用相場 |
アルミ枠修理 | 1.5万~2万円/箇所 |
アルミ枠全交換 | 7万~18万円 |
支柱交換 | 6万~9万円 |
サポート柱設置 | 2万~4万円 |
アルミ枠や支柱というのはガレージを支える骨組みとして大切な部分。信頼できる業者に依頼して頑丈なガレージに修理しましょう。
ガレージ屋根の修理費用をおさえるコツ
ガレージ屋根の修理を業者に依頼する場合でも、修理費用を安くできます。これからご紹介する方法であなたの家のガレージをお得に修理しませんか?
波板などを使った屋根修理
ガレージ屋根すべてのパネルを交換する際、平板ポリカーボネートよりもうねった形状の「波板」を使うと費用を抑えることができます。
波板を使ったガレージ屋根の修理はDIYでもできます。1枚当たりの単価も500円~900円と比較的安いのが特徴。ホームセンターなどで簡単に手に入り、金のこぎりでカットして使います。
波板の種類やDIYで修理する際の注意点、作業の工程などはこちらの記事を参考にして下さい。
火災保険を使ってお得に
ガレージ屋根の破損の原因が台風や落雷、雪や雹(ひょう)といった自然災害なら、加入している住宅の火災保険が下りることがあります。火災保険の種類や申請の方法はこちらの記事に詳しく掲載されています。
https://ys-meister.jp/287 https://ys-meister.jp/277火災保険によっては被害金額が20万円を超えないと適用されない種類があります。ガレージの屋根が破損しているということは、家の他の部分が壊れていることが考えられますので外壁や屋根、雨どいやベランダなどをくまなくチェックしてみましょう。
ガレージ屋根はなるべく早めに修理しよう!
ガレージ屋根は簡単な修理ならDIYでも可能です。とはいえ大きな工事は専門の業者に依頼した方が安心です。車の塗装が劣化したり、強風で穴が開いた屋根が飛んでいく前に、なるべく早めに修理するようにしましょう。