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「築10年経ってきたけど、屋根のメンテナンスとか必要なんじゃない?」
「下から見上げてみた感じ塗装が剥げているように見えるけど再塗装の必要があるのかな?」
と屋根の修理がそろそろ必要なのか判断に悩んでいる方がこの記事を見に来ていると思います。素人目から見て劣化度合いや緊急性の高さは皆目見当が付きません。
今回は屋根修理を依頼するタイミング、屋根の劣化具合から見る修理時期についても詳しく解説していきます。
屋根の劣化具合から見る修理時期
屋根の劣化症状から見る修理時期について解説していきます。今現在のあなたの家の屋根はどのような症状がでていますか?該当する劣化症状から、屋根修理をすぐに行うか検討してみましょう!
修理時期目安 | 劣化症状 |
---|---|
即修理依頼 | 雨漏り・瓦破損・複数個所ひび割れ/穴あき/めくれ |
点検 | たわみ・ゆがみ・浮き・ズレ |
屋根のメンテナンスを怠ってしまうと雨漏りの他、以下のような症状が発生するようになります。
- 隙間風が室内に入る
- 屋根材の脱落・崩れ
- 修理時に多額の費用がかかる
はじめのうちは軽微な症状でも、時間が経つにつれて下地にまで影響を及ぼしかねません。最後には屋根が崩れたり屋根材が脱落して家に住めなくなってしまいますので、費用がかからない早いうちから修理することをおすすめします。
屋根材別の耐用年数と劣化の特徴
屋根修理の時期は、使用している屋根材の種類にも大きく左右されます。つまり耐用年数が長ければ長いほど強く劣化しにくいということです。
ここでは屋根材別の耐用年数や屋根塗装に使用する塗料の種類、屋根材別の劣化症状について見ていきましょう。
屋根材別の耐用年数・メンテナンス時期
屋根材の寿命というのは「耐用年数」というもので表されます。耐用年数とは材質本来の効果を保っていられる年数のことを指します。とはいえ耐用年数自体、絶対的なものではなく、地域や環境の違いによって変化していきます。
耐用年数を最大限まで伸ばすには、定期的なメンテナンスを行う必要があるのです。メンテナンス時期を知ることは、家にかかる費用を計算する上でも有効。お宅の屋根のメンテナンスがいつ頃必要になるか知っておくと、家計管理もしやすくなるでしょう。
屋根材の種類 | 耐用年数 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
粘土瓦 | 50~100年 | 15~30年 |
陶器瓦 | 50~100年 | 15~30年 |
セメント瓦 | 30~40年 | 10~15年 |
スレート屋根 | 20~25年 | 7~10年 |
ガルバリウム鋼板 | 30~35年 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 20~30年 | 20~30年 |
トタン屋根 | 10~20年 | 10~15年 |
陶器瓦や粘土瓦の耐用年数は100年以上のものもあります。しかし一般の家庭では瓦の下には「ルーフィング」と呼ばれる雨水の侵入を防ぐ防水シートが敷き詰められており、この防水シートの耐用年数は30年前後のため、少なくても30年に一度はメンテナンスをしなければならないという訳です。
塗り替えは塗料別の耐用年数が重要
屋根塗装をする場合、使用する塗料の種類によっても耐用年数が変わってきます。これは塗料の持つ耐久性や性能が異なるため。
屋根の塗り替えは、セメント瓦以外の瓦屋根や天然スレート以外の屋根にしなければいけません。基本的に10年に一度程度の塗り替えが必要だと考えましょう。
こちらは塗料の種類ごとの耐用年数一覧です。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 5~7年 |
ウレタン塗料 | 7~10年 |
シリコン塗料 | 10~13年 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
無機塗料 | 20~25年 |
光触媒塗料 | 10~15年 |
断熱・遮熱塗料 | 15~20年 |
屋根材別劣化の特徴
ここでは屋根材の種類ごとの主な劣化症状について解説していきます。たとえ耐用年数に到達していなくても、これからご紹介するような劣化症状が現れたら、適切なメンテナンスを施しましょう。
瓦屋根
日本古来の屋根材として長い耐用年数を誇る瓦屋根ですが、全くメンテナンスがいらないという訳ではありません。瓦屋根には次のような症状が現れることがあります。
- 塗装の色褪せや剥がれ
- チョーキング
- コケ・カビの発生
- 瓦のひび割れ・破損
- 瓦のズレ
- 漆喰の変色
- 漆喰のひび割れ
- 漆喰の崩れ
上記のように瓦の表面に白い粉状のものが吹き出る「チョーキング」現象が現れることがあります。チョーキング現象は塗装を施しているセメント瓦やモニエル瓦などに起こり、そろそろ塗り替え時期ということを示しています。
スレート屋根
スレートというのは板状に作られた屋根材のことで、化粧スレートやコロニアル、カラーベストなどと呼ばれることがあります。施工がしやすく比較的安価なため、新築建売住宅で多く採用されています。
スレート屋根が劣化すると、次のような症状が現れます。
- 表面の色褪せ
- チョーキング
- 欠けや割れ
- ズレや落下
- 水を含んで膨張する
スレート屋根は屋根材自体が薄く耐久性があまり高くないため、適切にメンテナンスをしないと雨漏りが発生してしまうことがあります。特にアスベストを含んでいない最近のスレートでは寿命が20年程度と短くなっています。
表面にひび割れや反りが見られたり、ひどいチョーキング現象が出ている時は葺き替え時期になります。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウム(55%)、溶融亜鉛(43.4~43.5%)・シリコン(1.5~1.6%)で構成された素材になります。サビにくく耐久性が高いのが特徴で金属屋根と言えばガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板屋根の劣化には次のような症状が出ます。
- チョーキング
- 色褪せ
- 白サビや赤サビの発生
- 電融による腐食
チョーキングや色褪せは塗り直しで対処できますが、サビの発生や腐食には注意が必要です。電融による腐食とは、別の種類の金属が降れることで腐食が発生する現象のこと。
サビや腐食をそのままにしておくと、屋根材自体に穴が開いてしまいます。こうなると大規模な葺き替え工事が必要となりますので、サビなどが広がる前に定期的な塗装メンテナンスを施してください。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは欧米の住宅では多くの住宅で使用されている屋根材ですが、日本ではまだあまりメジャーではありません。アスファルトにガラス繊維をコーティングし、石粒を焼き付けて表面に色を付けています。
屋根材にしては柔らかく軽い材質で、専用のセメントと釘を使って固定しています。そのため勾配が急な屋根や日本のような地震の多い地域では、屋根材がズレてはがれる恐れがあります。その他の劣化症状はこちらです。
- 色落ち
- 石落ち
- 破損
- 剥がれ
屋根材自体が軽いため強風に弱く、剥がれた場所から雨が侵入し、雨漏りの原因にもなります。そのため定期的に屋根を点検し、破損や剥がれている場所がないかチェックすることをおすすめします。
トタン屋根
一昔前の住宅にはよく使われているトタン屋根は、施工がしやすく費用をおさえられるのがメリットです。しかしサビやすく耐久性があまりないため耐用年数が短いのが弱点。
こまめな塗装などのメンテナンスが必要で、10年を過ぎると葺き替えを考えなければなりません。特にトタン屋根にこのような症状が出た時は注意してください。
- 色褪せや塗装の剥がれ
- サビ
- 穴あき
- トタンの剥がれ
もちろん定期的に塗装などのメンテナンスをすれば寿命は延びますが、その分コストがかかってしまいます。雪が多いなど特別な理由がない場合は、耐用年数の長い屋根材に葺き替えることをおすすめします。
屋根修理を業者に依頼する際の注意点
屋根修理を業者に依頼する際にはいくつかの注意点があります。思ったよりも着工から完工まで2~3か月かかったり、繁忙期だと依頼を頼むのも難しいこともあります。
それら留意してあらかじめ屋根修理の予定は練っておきましょう!
施工完了が終わるまで時間がかかる
雨漏りや劣化が見つかり、すぐに修理してもらいたいと思っていても、業者探しに手間取ったり、見積りをお願いして・・・と意外と時間がかかります。着工までにかかる時間は平均で1か月ほどですので、そのつもりで予定を立てておきましょう。
地元の優良業者を確保するには時期を考えて
どの業者も春や秋といった屋根修理シーズンは仕事が忙しくなります。依頼が重なると工事希望日に施工できないのはもちろん、1~2か月は待たなければならないこともありますので、修理を検討したらすぐに動くか、時期を見て余裕を見て依頼することをおすすめします。
屋根材によって依頼できる業者が違う
屋根修理専門といっても、瓦のみ扱っていたり、板金だけを扱っていたりと扱う屋根材は異なる場合があります。修理業者を選ぶ際は、自分の家の屋根材に対応している業者かを調べてから依頼をお願いするようにしましょう。
屋根修理は秋ごろがおすすめ!
屋根修理に適した時期や季節は大まかに春から梅雨が始まる前と、気温が落ち着いて晴れの日が多い9月下旬~11月初旬にかけての秋です。
雪の降らない地域では11月下旬~1月にかけても屋根修理ができます。ただし北海道や東北、北信越などの雪が積もる地域では、積雪は事故の元のなりますので避けた方が良いでしょう。
屋根修理に適さない時期・季節
逆に屋根修理に適していない時期は、6月~7月下旬にかけての梅雨時期と台風や高温の心配がある8月、9月。雪の積もる地域や外気温が氷点下になるような寒い地域では冬期間も含まれます。
特に梅雨時期や台風シーズンの屋根修理には注意が必要です。雨が降っていればもちろん屋根や外壁の工事はできませんが、たとえ雨が降っていなくても湿度が高いと塗装に使用する塗料の乾きが極端に悪くなります。
たとえ乾いたとしても塗料に水分が含まれると、思うような効果が発揮できなくなる恐れも。同様に寒い時期は塗料の乾きが遅くなるので屋根修理には向きません。
屋根の劣化具合を知ったら早めに業者に依頼しよう!
屋根修理には春や秋といった作業に適した時期があります。また屋根材の種類に応じた耐用年数やメンテナンス時期、修理方法を知ることも大切。屋根修理のシーズンには優良業者が忙しくなりますので、屋根が劣化していると分かったら早めに依頼しましょう。
屋根の寿命を延ばすには適切なメンテナンスが必須となります。ベストなのは数年に一度業者に点検してもらい、修理が必要なのかをチェックしてもらうこと。
屋根の定期点検と早めの対処で、屋根の寿命を確実に伸ばせます。