屋根修理

おしゃれな屋根にぴったり!アスファルトシングルの魅力を解説!

アスファルトシングルは色彩豊かなデザインが特徴的でさまざまな屋根形状や建物の様式に合い、価格もリーズナブルなところから人気のある屋根材です。

軽量な屋根材であるため耐震性に優れ、防水性・耐久性も高い性能を持っています。この記事ではアスファルトシングルの特徴や長所・短所、費用相場、屋根材ごとの比較を解説します。

米国生まれの屋根アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルの画像

アスファルトシングルはアメリカから生まれた100年以上の歴史を持つ屋根材です。構成はガラス繊維を基材としてアスファルトを含浸、表面に天然石など石粒を吹き付けて装飾を施し仕上げています。

耐用年数は10〜30年ほど、素材自体が非常に薄く軽量かつ柔らかいため複雑な屋根形状でも適応できる特徴があります。

アスファルトシングル屋根の長所

メリットのイメージ画像

屋根材を選定する際は長所を把握し、自分にとって重要としているか判断することが大切です。以下に優れている点をご紹介していきます。

防水性に優れる

屋根の防水下地(ルーフィング)にも使われているアスファルトを素材にしているため高い防水性を持っています。また、接着剤を用いて貼り付けているため、熱により接着剤が溶けてわずかな釘穴の隙間もなくし水が入ってこない仕組みとなっています。

防音性が高い

アスファルトは和式便器の埋め込み部の緩衝材としても使用されており、屋根材表面に吹き付けられている天然石の効果も含めて防音性に優れています。スレートや金属屋根のような硬い素材でもないため衝撃に強く雨の衝撃音も少ないです。

加工・施工しやすい

アスファルトシングルは薄く柔らかい素材のため、大型の特殊工具を使用せずにカッターナイフなどで裁断することが可能です。

リフォーム時など完全な平面でない屋根にあるように、多少の歪みに対しても柔軟に対応ができます。また、割れない素材なので釘打ち機を用いてスピーディーに施工ができる特徴もあります。

軽量で耐震性に優れる

アスファルトシングルは100㎡の屋根に葺いた時で約1.2t。瓦は約4.3t、スレート屋根は約2tですので、他の屋根材と比べて非常に軽量です。

建物重量が重いとその分負荷がかかりますので、スレートの約60%であるアスファルトシングルは耐震性に優れています。

リフォーム価格が安い

アスファルトシングルの費用相場は5,000〜6,000円と屋根材の中でもリーズナブルにリフォームすることが可能です。一般的に普及している化粧スレートの費用相場は4,500〜8,000円ですので、そこまでの価格差はありません。

耐久性が高い

ガラス繊維とアスファルトで構成されたアスファルトシングルは、柔軟性があり耐衝撃性に強いのが魅力です。ニチハが販売する「アルマ」の場合は耐衝撃試験において、1kgの重りを高さ2.5m、3m、4mから落下した結果、衝撃に耐え得ることが確認されています。

デザインに優れる

アスファルトシングルの表面に吹き付けられた天然石は、一粒ずる色合いがっ異なるうえに凹凸があるため、屋根に美しいグラデーションを演出してくれます。

様式にとらわれない屋根材ですから、和風、洋風、コンテンポラリーなど多様なニーズに対応できるデザイン性を持っています。

カバー工法に対応する

アスファルトシングルは軽量な屋根材のためカバー工法に対応します。既存アスファルトシングルの上に同じアスファルトシングルを葺くことも可能なため、大きく屋根のデザインを変えることなくリフォームすることができます。

アスファルトシングル屋根の短所

デメリットの画像

アスファルトシングルを採用するにあたり、短所となる部分もチェックしておくことも大切です。ここでは劣っている点をご紹介していきます。

勾配が緩い屋根には適さない

アスファルトシングルの葺ける屋根勾配は3.5寸以上です。3.5寸勾配よりも緩勾配の屋根は基本的に葺けませんが、屋根の傾斜が短いなど屋根の条件によっては2.5〜3.5寸未満でも葺くことができます。

メーカーによって施工基準は異なるため、採用するメーカーの施工基準表を確認しましょう。

装飾されている石が剥がれる

アスファルトシングルは表面に吹き付けている天然石が剥がれ落ちる欠点があります。劣化が進むと過度に石落ちが発生することもあるため美観の低下が懸念され、塗装などのメンテナンスが必要になります。

カビやコケが発生しやすい

北側や湿気のこもりやすい場所、樹木が多い、などの環境条件によりカビやコケが発生する欠点があります。アスファルトシングルは天然石が吹き付けられているため洗浄するにも水の圧力により石も一緒に洗い流されてしまい美観を低下させてしまいます。

強風で屋根材がめくれる

アスファルトシングルは柔らかい素材のため強風によりめくれてしまう欠点があります。接着剤や釘で固定はされていても、下から吹き上げる風によってあおられてしまうため台風の際は異常がないか点検する必要があります。

また、めくれが元に戻るわけではなく、めくれた状態を維持して反ることもあります。

施工できる業者が探しにくい

アスファルトシングルの普及率はそこまで多いわけではありませんので、対応できる業者がスレート屋根と比べて少ないというのが現状です。数十年後のメンテナンスや応急処置の際などでは依頼する業者を探すのが大変になることも懸念されます。

多くは輸入品

アスファルトシングルの多くは輸入品です。部品の供給がストップしてしまったり、後継機種やメンテナンス材の生産が終わってしまったり、など様々な問題が起きることもあります。

どの時流にも柔軟に対応することを希望する場合は輸入品よりも自国で生産する屋根材を選ぶ方が無難です。

アスファルトシングル屋根の修理方法と費用相場

費用相場のイメージ画像

アスファルトシングル屋根の修理方法は葺き替え、カバー工法、めくれ・剥がれ補修があります。ここでは各修理方法の費用相場と工事期間をお伝えします。

葺き替え

費用相場工事期間
80〜150万円約8〜10日間

葺き替え工事は既存の屋根を解体して新しい屋根材を葺く修理方法です。既存屋根がアスベストを含む屋根材の場合は処分費が通常の2〜3倍ほど高くなるため注意が必要です。葺き替えを行うタイミングはルーフィングが劣化する25年目からが目安です。

カバー工法

費用相場工事期間
60〜120万円約6〜8日間

カバー工法は既存の屋根を残したままルーフィングを敷設し、新しく屋根材を葺く工法です。解体費用を抑えられますが、既存の屋根を残しているため重量は重くなり耐震性が低下します。カバー工法を行うタイミングは葺き替えと同様に25年目が目安です。

塗装

費用相場工事期間
27〜36万円約4日間

屋根材の美観と保護を目的に塗装が必要です。塗料は屋根用のものを使用し、遮熱塗料など機能性を持ったものもあります。メンテナンス周期は10年ほどとなっています。

めくれ・剥がれの補修

費用相場工事期間
1〜3万円約1日〜

アスファルトシングルのめくれや剥がれは接着剤やセメントを用いて補修します。アスファルトシングルは棟部も同じ素材で葺かれているため5年ほどの周期で点検をしておくことをお勧めします。

尚、屋根の修理についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますのでご覧ください。

https://skyalbum.com/51

屋根材の石が剥がれても大丈夫?

アスファルトシングルの画像

屋根材の石が剥がれても大丈夫なのかと心配される声を聞きますが、雨漏りの直接的な原因にはなりません。しかし、石は基材を保護する役目もあるため石が剥がれることで屋根材が破けてしまう恐れがあります。

アスファルトシングルの基材が破けてしまうとルーフィングの劣化を早める原因になり、そのまま放置すれば雨漏りを引き起こすリスクも高くなるため、早めに補修することをお勧めします。

アスファルトシングルに適している屋根の勾配と形

屋根のイメージ画像

アスファルトシングルに対応する屋根勾配は前述した通り3.5寸勾配以上、屋根の形状はさまざまな様式に合います。アスファルトシングル屋根に合わせやすい屋根形状は下記になります。

  • 切妻屋根
  • 寄棟屋根
  • 片流屋根

ポイントは屋根面が大きいとアスファルトシングルのグラデーションを活かせることができて、より印象強い屋根にすることができます。

アスファルトシングルの種類

アスファルトシングルの画像

アスファルトシングルを販売するメーカーはいくつかありますので代表的なメーカーと製品をご紹介していきます。

田島ルーフィング :シングル

田島ルーフィングは外壁や屋根の防水材料を製造販売する日本を代表するメーカーです。その田島ルーフィングの「シングル」は屋根材表面に焼成彩色砂で仕上げたアスファルトシングルです。

カラーバリエーションは豊富に揃えられており、光触媒効果のあるシリーズは防汚性に優れた機能を持っています。

田島ルーフィング :ロフティ

田島ルーフィング「ロフティ」は天然石の砕石粒を吹き付けた仕上げとなっています。天然石の重厚感と繊細な陰影が屋根に優れた意匠性を演出してくれます。経年するほど風合いの出る屋根材です。

ニチハ:アルマ

ニチハは外壁材や屋根材を製造販売する外装メーカーです。アスファルトシングル以外にも金属屋根で有名です。ニチハの「アルマ」は2層構造による凹凸さと、天然石の美しいグラデーションが優れた意匠性を演出してくれます。

カラーラインナップは5色用意されており、さまざまなスタイルにも調和させることができます。

旭ファイバーグラス:リッジウェイ

旭ファイバーグラスはガラス繊維専門メーカーとして創業し、グラスウール断熱材を製造販売する有名なメーカーです。「リッジウェイ」は2層構造、ランダムな粒状彩色石のグラデーションからなる立体感のあるデザインのアスファルトシングルです。

アスファルトを基材として高耐久ファイバーグラスマットで構成しており、釘穴の密着性に優れ水を通しません。

オーウェンスコーニング:オークリッジスーパー

オーウェンスコーニング社は米国オハイオ州・トレドに本社を置く複合材料、屋根材、断熱材の3つの事業部門のあるグローバル企業です。

「オークリッジスーパー」は海外製品として初めて日本の防火試験に合格したアスファルトシングルで、意匠性、軽量、防水性の基本性能はもちろん、藻が付きにくい効果も併せ持っています。

丸鹿セラミックス:シングルライン

丸鹿セラミックスは三州瓦の製造販売、世界各国の瓦、タイル、ブリックなどの建材を輸入販売するメーカーです。「シングルライン」はグラスファイバーの機能性と意匠性を持つ耐久性の高いアスファルトシングルです。

シリーズに「シングルライン マスター」「シングルライン トラディショナル」「シングルライン モザイク」があり、それぞれ独特のデザインが施されています。

アスファルトシングルと他の屋根材の違いを比較

屋根材のイメージ画像

アスファルトシングルを検討している方は他の屋根材の性能も比較しておくことがポイントです。下記に屋根材ごとの費用相場と耐用年数をまとめましたのでご覧ください。

屋根材費用相場耐用年数
粘土瓦9,000〜12,000円/㎡50〜100年
セメント瓦6,000〜8,000円/㎡30〜40年
化粧スレート4,500〜8,000円/㎡15〜25年
天然スレート10,000円/㎡〜25年〜
トタン4,000〜4,500円/㎡10〜20年
銅板20,000円/㎡〜25年〜
ガルバリウム6,000〜9,000円/㎡20〜30年

屋根材ごとの比較や選び方については下記のページをご覧ください。

https://skyalbum.com/1002

アスファルトシングル屋根は装飾性と耐震性に優れる

アスファルトシングルは一般的に普及している化粧スレートと価格の差がほとんどなく、軽量で耐震性に優れた屋根材です。

屋根材に吹き付けられた天然石は屋根に色彩豊かなグラーデーションを演出し、独特な風合いを建物に与えてくれます。屋根の意匠性にこだわりたいと考えている方はアスファルトシングルを検討してみてはいかがでしょうか。