8種類の屋根を徹底解説|失敗しないための屋根材選び

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「たくさん種類がある屋根材の中からどれを選べばいいの?判断基準は?」
「自分の家に一番合う屋根材を見つけたい!」

屋根リフォームでいざ屋根材を選ぼうと思った時、たくさんある種類の中からどう選んだら分からないという方は多いと思います。こちらでは「失敗しない」屋根選びとして、屋根材ごとの特徴やその屋根材に向いている人をご紹介していきます。

さらに代表的な屋根材6種類について詳しく解説しながら、どんな基準で屋根材を選んだらいいのかという疑問にもお答えしていきます。屋根材をどう選んだらいいか分からないという方やこれから屋根のリフォームをお考えの方は、屋根選びの参考にしましょう。

屋根材ごとの費用相場と耐用年数

まずは6種類の屋根材ごとに価格・耐用年数・メンテナンス頻度の他に、屋根に必要な機能である耐火性や耐震性・耐久性などを比較しましょう。表中の屋根材をクリックするとより詳しい情報が掲載された記事へ飛ぶことができます。

屋根材価格耐用年数メンテナンス耐火性耐震性・耐久性デザイン性
アスファルトシングル5,000円~/㎡10~30年10年ごと×
スレート6,000円~/㎡20~30年10年~
ガルバリウム鋼板7,000円~/㎡20~30年15年~
15,000円~/㎡50年~不要
※下地補修必須
×
トタン屋根5,000円~/㎡10~20年10年~
銅板18,000円~/㎡60年以上不要

アスファルトシングルは耐震性やデザイン性が高く価格は比較的安いのが特徴です。スレートは屋根材としての性能を満たしながら耐用年数も標準的となっています。

金属屋根としてかつては主流だったトタン屋根は、価格が安く軽量ですが耐用年数が短いのが欠点です。それに代わって現在人気なのがガルバリウム鋼板で、耐久性が高くなっており費用対効果が良いのが特徴です。

瓦や銅板は価格が高めですが、耐用年数はダントツに長く耐久性が高いのがメリットです。塗り替えといったメンテナンスが基本的に不要なのは、住む人にとって大きな利点となるでしょう。

屋根材の選び方解説

上でご紹介した一覧表をもとに、こちらでは屋根材の選び方として6つの項目ごとに解説していきます。「自分は何を屋根に求めるか?」ということを考えながら屋根材を選ぶと、それほど難しくなく屋根材を決められるでしょう。

価格

どんなに高い屋根材でも構わないという方以外、ほとんどの方が気になるのは屋根材の価格です。特に大規模リフォームを考える際は、あらかじめリフォーム工事にかかる予算を設定している方も多いと思います。

とはいえ住んでいる地域の特性や気候、もともとの屋根の劣化状況によって選べる屋根材の種類が変わってくる場合があります。あくまでも価格は、予算の目安として一つの基準程度に考えましょう。

価格重視で選ぶのなら、初期費用をかけたくないという方には5,000円~/㎡の「トタン」「アスファルトシングル」、メンテナンスコストまで含めた価格重視で考えるなら6,000円~/㎡の「スレート」「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。

耐用年数

屋根材の耐用年数で選ぶのもポイントです。耐用年数が長いのは銅板や瓦なので、とにかく寿命が長い屋根にしたいという方には向いています。ただ、その家にあと何年住む予定か?ということも考えながら屋根材を決めると無駄な費用を抑えられます。

例えばあと10年しか住む予定がないのに、耐用年数が50年もある瓦にリフォームしても工事にかける費用がもったいないでしょう。逆にこの先50年以上住む家に耐用年数が短い屋根材では、メンテナンスや葺き替えに必要な費用がかかってしまいます。

あと何年住むか分からない方や耐用年数に特にこだわらないという方には、初期費用が比較的おさえられ、耐用年数が20~30年の「スレート」がおすすめです。

メンテナンス

メンテナンスが必要な頻度はそのまま屋根材の劣化しやすさを示しています。メンテナンスまでの期間が短ければ短いほどその屋根材は劣化しやすく、スレートやトタンなどは他の屋根材と比べるとメンテナンス頻度が低くなっています。

しかしながら基本的にメンテナンスが全く必要ない、いわゆる「メンテナンスフリー」の屋根材はありません。たとえ寿命が50年以上の瓦や銅板であっても、その下にある防水シートの交換といった何かしらのメンテナンスは必要です。

メンテナンスに関しては基本的に10年に一度を目安として、屋根塗装や業者による点検をした後、必要な補修やリフォームを行いましょう。

耐火性

屋根には耐火性の高さも必要で、外壁と共に火事から家を守るのに重要です。とはいえ最近の商品はほとんどの種類の屋根材で耐火性が向上しています。

もちろん基準としている耐火性能を十分に満たしていますので、耐火性はそこまで重要視する必要はないでしょう。もしどうしても屋根材に耐火性の高い素材を使用したいという方には、熱や火に強い瓦屋根がおすすめです。

耐久性・耐震性

家を風雨や災害から守ってくれる耐久性の高さは、屋根を選ぶ上で重要です。最近では大きな地震により甚大な被害が出ている地域がありますので、屋根の耐震性も気にしたいポイントの一つです。

屋根材メーカーでは研究や実験を重ね、より耐久性や耐震性の高い商品や施工方法を開発しています。もし屋根の耐震性や耐久性が気になるようなら「高耐久」「高耐震」といった屋根材を選ぶことをおすすめします。

屋根材の種類で見ると「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。金属屋根ということで耐久性が高く、腐食しにくく耐久性も高いのが特徴となっています。

デザイン性

屋根と言えども他の人の目に触れる部分ですので、屋根材のデザイン性も気になるところです。商品によってはカラーバリエーションが豊富な種類もありますので、家の雰囲気やテイストによって選べる屋根材がおすすめです。

屋根材の種類で見ると「瓦」「アスファルトシングル」がデザイン性が豊富で意匠性が高いと人気です。しかしアスファルトシングルは日本ではあまり普及しておらず、屋根に施工できる業者も限られてくるため業者選びが難しい場合があります。

【全8種類】屋根材ごとの特徴

屋根材の選び方が分かったところで、6種類の屋根材ごとの特徴を解説していきます。こちらでは屋根材に向いている人の傾向やメーカー、種類などもご紹介しますので、屋根材を選ぶ際の参考にしましょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルはガラス繊維を基材として、アスファルトを染み込ませて平たく成形した屋根材です。表面には石粒を付着させ、複雑な色やグラデーションを表現できます。

アスファルトシングルの主な特徴や価格はこちらです。

価格5000円~/㎡
耐用年数10~30年
メンテナンス10年ごと
耐火性×
耐震性・耐火性
デザイン性

価格は比較的安く耐震性、デザイン性とも高いのですが、10年に一度のメンテナンスが欠かせず、耐火性はあまり期待できません。

アスファルトシングルは日本ではあまり普及していませんが、アメリカやカナダでは主要な屋根材です。屋根に葺く際は釘と接着剤だけを使用し、下の部分で重なるように施工します。

アスファルトシングルはこのような人におすすめの屋根材です。

こんな人におすすめ
  • 屋根にデザイン性を求めている人
  • 耐震性や防水性の高い屋根材にしたい人
  • 複雑な形状の屋根に施工したい人

アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルは屋根材の下に施工する防水シートと同じ構造となっているので、防水性に優れているのが特徴です。また表面の石粒が緩衝材の役割を果たし遮音性が高く、軽い材質ということで耐震性も期待できます。

しかし施工可能な屋根勾配が決まっているため、どんな屋根にも施工できるという訳ではありません。経年で石粒が剥がれて見た目が悪くなったり、施工不良により強風で屋根材が吹き飛ぶことに注意が必要です。

アスファルトシングルの代表的なメーカー/種類

こちらはアスファルトシングルの主なメーカーとその商品です。日本では普及率が低いとはいえ、多くの建材メーカーで製造されています。アスファルトシングルを選ぶ際の参考にしましょう。

メーカー名商品名特徴
ニチハアルマ2層構造のガラス基板に天然石を付着させた屋根材
和風・洋風住宅両方に使え耐久性が高い
旭ファイバーグラスリッジウェイ表面の彩色石をランダムに配置しグラデーションを表現
耐風性能や耐火性能に優れている
田島ルーフィングシングル最も普及している商品の一つ
緩勾配の屋根にも施工可能で光触媒機能付きもある

アスファルトシングルへ変えた方へのインタビュー

屋根をアスファルトシングルへ変えた方へのインタビューでは、どうして選んだかという理由や、実際に屋根に施工した後の感想が参考になるでしょう。

都道府県:ー 年代:ー 性別:女性

誰にでもおすすめできると言われ、比較的安価で施工できたのが良かったです。

都道府県:東京都 年代:30代後半 性別:女性

建築士が選んでくれました。家の雰囲気にも合っていますが、強風で2枚程飛んでしまったため、長く使用した場合の満足度は未知数です。

関連記事:アスファルトシングル屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは金属屋根の一種で、断熱材を基材としてその上にアルミや亜鉛の合金をメッキしたものとなります。アメリカで最初に製造され、日本には1970年代に高級屋根材として入ってきましたが、徐々に価格が落ち着き現在では金属屋根のトップシェアを誇ります。

こちらはガルバリウム鋼板の特徴や耐用年数です。

価格7,000円~/㎡
耐用年数20~30年
メンテナンス15年~
耐火性
耐震性・耐火性
デザイン性

価格は目立って安くはありませんが、耐用年数が長くメンテナンスの手間もそれほどかかりません。ダークカラーを基調に様々な色バリエーションがありますが、基本的にシンプルな見た目でスタイリッシュな屋根に仕上がります。

こんな人におすすめ
  • シンプルでスタイリッシュな見た目の屋根に仕上げたい人
  • 屋根の軽量化・耐震化をしたい人
  • カバー工法で屋根リフォームを考えている人

ガルバリウム鋼板はその軽さや耐久性の高さから、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねて葺く「カバー工法(重ね葺き)」によく使用されています。屋根のリフォームでカバー工法を検討されている方はガルバリウム鋼板を候補の一つに選んでみてはいかがでしょうか。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は価格の幅が比較的広く、手ごろな価格の商品から機能性を重視した高額な商品まで選べるのが魅力です。金属ということで軽く、アルミニウムを含んでいるので耐熱性が高いのが特徴です。

金属の割にはサビにくく様々な形に加工が可能です。ただしアルカリ性に弱いという欠点があり、他の金属と触れ合うことで腐食が進む「電蝕(異種金属接触腐食)」が起こる可能性があります。

ガルバリウム鋼板の代表的なメーカー/種類

ガルバリウム鋼板は金属製品を取り扱うメーカーで、様々な商品が発売されています。最近ではカラーバリエーションが豊富なシリーズもありますので、屋根の色を選ぶ楽しみも得られるでしょう。

メーカー名商品名特徴
ニチハセンタールーフ・フッ素塗装を施した高耐食な屋根材
・色褪せしにくく高い断熱性能が期待できる
アイジー工業スーパーガルテクト・5色のラインナップで意匠性に富んだ屋根できる
・塗膜保証や赤さび保証が付いていて安心
稲垣商事ICひらぶき・断熱効果や遮音性能を追加した商品
・塗膜保証は15年で全3色から選べる

ガルバリウム鋼板へ変えた方へのインタビュー

実際にガルバリウム鋼板へ変えた方の選んだポイントや理由などを見ていきましょう。

都道府県:兵庫県 年代:20代後半 性別:男性

依頼した工務店の標準仕様だったのですが、将来の塗り替えの必要が少ないという点に納得し、ガルバリウム鋼板にしました。

都道府県:東京都 年代:ー 性別:男性

耐震性が高い点や防水性の高さ、サビにくいという点に魅力を感じガルバリウム鋼板を選びました。

関連記事:ガルバリウム鋼板屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

トタン屋根

トタンは鉄に亜鉛でメッキ加工した金属建材のことで「亜鉛鉄板」などと呼ばれることがあります。比較的加工しやすく安価なので、一般住宅の他に大規模施設の屋根材として選ばれることも多いです。

こちらはトタン屋根の価格やメンテナンスのタイミングです。

価格5,000円~/㎡
耐用年数10~20年
メンテナンス10年~
耐火性
耐震性・耐火性
デザイン性

価格は㎡当たり5,000円~と屋根材の中では最も安いのですが、耐用年数が10~20年と短く、7~10年でメンテナンスの必要があります。トタンはこんな人におすすめの屋根材です。

こんな人におすすめ
  • 屋根をとにかく安く仕上げたい人
  • 豪雪地方で雪害対策を
  • 耐震性や防水性の高い屋根にしたい人

トタン屋根の特徴

トタン屋根は安価という特徴の他に、継ぎ目が少ないということから他の屋根材より雨漏りが少ないというメリットがあります。また軽量で雪滑りがいいことから、積雪の多い地域の住宅にもよく使用されています。

一方でサビやすく塗装の色褪せが頻繁にみられることから耐久性がそれほど高くなく、こまめな塗装やメンテナンスの必要があります。また薄い金属板ということから雨音が響きやすく防音性に欠けるというデメリットがあります。

トタン屋根の代表的なメーカー/種類

トタン屋根は雪滑りが良く防水性が高いことから、積雪の多い地域では今でも普通に屋根材として使われています。こちらはトタン屋根の製造販売を行っているメーカーとその主力商品の一例です。

メーカー名商品名特徴
大阪鉄板カラートタン・小波波板の板厚や長さを用途によって選べる
・主な使用用途は倉庫や工場の屋根および仮囲いなど
三星商事カラートタン波板・形状は大浪・小浪・ストレート小浪の三種類
・用途や形状に応じて板厚を0.35~0.6mmの間で選べる
東鋼業三ツ矢カラー・丸板・角板・リブ板という形違いから選べる
・ベージュやうぐいすなど全9色展開

トタン屋根へ変えた方へのインタビュー

新たにトタン屋根を選ばれた方に、どうしてその屋根材を選んだかというインタビューを実施しました。屋根材を選ぶ際の参考にしましょう。

都道府県:北海道 年代:50代後半 性別:男性

冬季は必ず雪が積もる積雪地のため、雪が屋根から落ちやすいトタンを選びました。北海道ではトタン屋根が主流で、日本瓦などでは雪の重みで破損する恐れがあるからです。

都道府県:北海道 年代:60代前半 性別:男性

雪国なので、軽くて雨漏りに強く雪滑りのよいトタンが最適だと思って選びました。

関連記事:トタン屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

銅板屋根

銅板屋根は古いお寺やお城などでよく見られる屋根材ですが、一般の住宅にも施工が可能です。材料は純銅を使用し、軽量で耐久性が高いのが大きな魅力です。

こちらの表は銅板の耐用年数や特徴を示した一覧です。

価格18,000円~/㎡
耐用年数60年以上
メンテナンス不要
耐火性
耐震性・耐火性
デザイン性

価格は屋根材の中で一番高く、1㎡当たり18,000円からとなっています。今では施工できる業者が少ないことから、遠方から業者を呼ぶこともあります。耐用年数は驚異の60年以上でメンテナンスはほぼ必要ありません。

こんな人におすすめ
  • 耐久性の高い屋根にしたい人
  • 屋根の価格が高くても問題ないと考えている人
  • 緑青や経年の色褪せを「味」として楽しめる人

銅板の特徴

銅板の特徴として他の金属屋根と大きく異なるのが「緑青(ろくしょう)」が発生することです。緑青とは金属に発生するサビの一種ですが、金属の内部にまで侵食することが無く、表面をコーティングして酸化を防ぐという効果があります。

また銅板は水に強く雨漏りしにくいという特徴の他に、耐風性が高いという特徴もあります。一方で銅自体の価格が高く施工できる業者が数少ないため、リフォーム価格が高くなりがちなのがデメリットとなります。

銅板の代表的なメーカー/種類

銅板屋根は一般住宅に施工されることは少ないですが、国内には屋根用銅板の製造販売を行っているメーカーがあります。はじめから緑青塗装を施した商品などもありますので、銅板を選ぶ際の参考にしましょう。

メーカー名商品名特徴
銅金銅板・緑青銅板・耐用年数は通常の銅板を超える70年
・緑青の促進処理や緑青の色直しにも対応
セキノ興産本ハゼ銅一文字・エキスパンション工法により太陽光パネルが設置が可能
・寒暖差で収縮する「あばれ」を防ぐ
山内金属はやぶき一文字・建築現場で施工する「はぜ組み」を採用
・施工のしやすさや熱膨張の対応力が特徴

関連記事:銅板屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

スレート

スレートには天然の粘板岩を薄く加工した「天然スレート」と、セメントにパルプ繊維を混ぜて板状に成形した「化粧スレート」の二種類があります。天然スレートは大変高額なため、日本では安く大量生産が可能な化粧スレートが普及しています。

こちらは化粧スレートの価格や耐用年数、特徴の一覧です。

価格6,000円~/㎡
耐用年数20~30年
メンテナンス10年~
耐火性
耐震性・耐火性
デザイン性

耐火性や耐震性は屋根材として標準的で、10年ごとの塗装メンテナンスが欠かせません。価格は比較的安めで、建売住宅の屋根材として現在の主流となっています。スレートはこのような方におすすめの屋根材です。

こんな人におすすめ
  • 豊富な色バリエーションから選びたい人
  • ほどほどの耐用年数でいいので安く仕上げたい人
  • こまめなメンテナンスが苦にならない人

化粧スレートの特徴

化粧スレートはセメントなどで形成した板状の屋根材です。カラーベストやコロニアルと呼ばれることもあります。昨今の住宅では人気の屋根材です。

化粧スレートは重量が軽く、耐震性が高い特徴があります。色のバリエーションも豊富で、外観のデザイン性にこだわるときにぴったりです。瓦屋根に比べると、対応可能な業者も多くなります。

無難に屋根材を選びたい人には最善の選択肢といえるでしょう。

化粧スレートはデザインが豊富!万人向けの屋根材

天然スレートの特徴

天然スレートは自然の岩石を板状に加工した屋根材です。アーティスティックな雰囲気があり、西洋の古式建築を思わせます。個性のある屋根にしたいときに選ばれやすいです。

ただし、素材が岩石であるため、重量があるのが難点といえます。耐震性でいえば、化粧スレートのほうが上です。独特な質感があるため、一般的な外壁では馴染まないこともあります。

特殊な事情がない限りは、選択肢に入れないほうがいいでしょう。

天然スレートは個性の強い屋根材!一般住宅には似合わないことがある

スレートの代表的なメーカー/種類

化粧スレートの多くを「ケイミュー」が製造しています。その中でも平板スレートのシリーズ「カラーベスト」は、デザインが豊富で機能性が高くおすすめです。こちらではカラーベストの中の代表的な商品をご紹介していきます。

商品名特徴
コロニアルグラッサ・平板スレートの人気シリーズ
・色バリエーションが豊富でシャッフルも可
プレミアムグラッサ・カラーベストの中で最も高級な商品
・独自に開発した無機塗料を使用しており色褪せしにくい
遮熱グラッサ・無機塗料「グラッサコート」に赤外線を反射する顔料を配合
・建物内への熱の伝わりを抑える効果が期待できる

スレートへ変えた方へのインタビュー

建売住宅の3割以上で採用されている屋根材スレートですが、実際に選んだ方の理由や動機などをご紹介していきます。

都道府県:東京都 年代:ー 性別:男性

一般的な戸建て木造建築では最も普及しており、コストパフォーマンスも良いと業者から勧められたためです。

都道府県:北海道 年代:30代前半 性別:女性

家を建てる際に雪が多く降る地域なので、隣家に迷惑にならないように無落雪の屋根が良いということでスレート屋根のバタフライ形をおすすめされました。

関連記事:スレート屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

瓦は粘土やセメントなどを材料として独特の形に成形し、一枚づつ並べるようにして屋根に葺いていきます。材料によってその特徴は異なりますが、こちらでは粘土瓦を一例に、その特徴をご紹介していきます。

価格15,000円~/㎡
耐用年数50年~
メンテナンス不要 ※下地材補修必須
耐火性
耐震性・耐火性×
デザイン性

粘土瓦の耐用年数は50年と長く、基本的にメンテナンスがいりません。とはいえ下地材の交換は定期的に必要ですのでリフォームのタイミングに注意しましょう。耐火性に優れどんな家にも合わせやすいのがメリットです。

瓦はこんな人におすすめの屋根材です。

こんな人におすすめ
  • 屋根材にかける予算に余裕がある人
  • 家のテイスト(和風・洋風)やデザインで屋根材を選びたい人
  • 耐久性・防水性の高い屋根にしたい人

粘土瓦

粘土瓦は日本に古くからある屋根材です。古い日本家屋や寺院の屋根を想像すればわかりやすいかと思います。採用されることは減りましたが、今でも一般住宅の屋根材として申し分ありません。

具体的な利点としては、耐用年数がとても長いことです。定期的なメンテナンスは必要ですが、50年以上は使えるといわれています。子供や孫に家を残そうと考えるなら、最適な屋根材です。防音、断熱性にも優れています。

ただし、重量があるため、耐震性能は低くなります。高さのある住宅では地震の揺れで瓦が落ちると危険性が増すことでしょう。昔ながらの平屋に近い住宅に向いている屋根材といえます。

関連記事:粘土瓦まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

粘土瓦は寿命が長い!家を財産として残したい人向け

セメント瓦

セメント瓦は本来粘土で作られる瓦をセメントで作ったものです。一時期は粘土瓦よりも安価に瓦屋根のデザインを取り入れられるとして広まりました。ただし、現在は採用されることはほとんどありません。

セメント瓦の特徴は粘土瓦と同じく、防音と断熱性に優れていることです。いっぽうで、粘土瓦ほどの長い寿命はありません。塗装などのメンテナンス頻度も高いため、手間もかかります。

どうしても安価に瓦屋根にしたい人向けの屋根材です。

関連記事:セメント瓦屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

セメント瓦は安価に瓦屋根にできる反面、欠点が多いことに注意!

瓦の代表的なメーカー/種類

瓦は材質により様々な種類に分けられます。まずは4つの種類の瓦の材料や製造方法からご紹介します。

  • 粘土瓦…粘土を成形し1000度以上の高温で焼成した瓦
  • セメント(コンクリート)瓦…セメントなどを型に流し込み固めた屋根材
  • モニエル瓦…セメントが主原料の洋風瓦で現在は製造されていない。
  • 金属瓦…軽量な金属を瓦状に加工し瓦と金属のメリットを一緒にした屋根材

住宅業界やリフォーム業界では「瓦」というと多くは粘土瓦のことを指します。粘土瓦の製造メーカーや主な商品はこちらです。

メーカー名商品名特徴
栄四郎瓦プラウドプレイン・シンプルな形のF形瓦でジョイントフックを使用して固定
・太陽光パネルが設置でき見た目をスッキリさせる工夫がされている
新東高反射瓦・赤外線の反射率を高めることで太陽光システムの発電効率をアップさせられる
・室温の上昇抑制にも効果があり夏も涼しく過ごせる
朝日窯業S形防災瓦・瓦同士を端で接続することで耐風性を高めている
・カラーバリエーションが18色と豊富

瓦へ変えた方へのインタビュー

どうして屋根を瓦にしたのかという問いに対するインタビューを見ながら、屋根材を選ぶ際の参考にしましょう。

都道府県:埼玉県 年代:ー 性別:男性

強化瓦を使用しています。単価は高めでしたが後のメンテナンスやリフォームのサイクルを伸ばせ、トータルで屋根にかかるコストを抑えられると思ったためです。実際、外壁塗装のタイミングで屋根を点検してもらいましたが、瓦のメンテナンスは必要ないとのことでした。

都道府県:茨城県 年代:20代後半 性別:女性

雨漏りを防ぐのには昔から使われている瓦が丈夫で良いと思ったからです。メンテナンスをまめにする必要がないのも選んだ理由です。

屋根材種類まとめ

ご紹介した通り、屋根材には多くの種類があり、それぞれに価格や耐用年数、耐久性やメンテナンス頻度が異なります。

屋根材価格耐用年数メンテナンス耐火性耐震性・耐久性デザイン性
アスファルトシングル5,000円~/㎡10~30年10年ごと×
スレート6,000円~/㎡20~30年10年~
ガルバリウム鋼板7,000円~/㎡20~30年15年~
15,000円~/㎡50年~不要
※下地補修必須
×
トタン屋根5,000円~/㎡10~20年10年~
銅板18,000円~/㎡60年以上不要

どの屋根材もメリットがあればデメリットもあります。屋根材を選ぶ際はまず「自分は屋根に何を求めるか?」ということを明確にして、優先順位を付けていくと良いでしょう。

次に屋根材を選ぶ際のポイントに沿って候補を絞っていくと、比較的スムーズに自宅の屋根に合う屋根材の種類が分かります。

  • お住いの地域の気候・特色
  • 屋根の劣化症状
  • 後何年その家に住む予定か

屋根材を選ぶ時には地域特性を良く理解し、屋根材ごとに適したメンテナン法やリフォームに詳しい屋根専門業者にアドバイスを求めるのも有効です。そういった屋根業者なら劣化症状に応じた修理方法を教えてくれたり、メンテナンスについてアドバイスを貰えるでしょう。

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