屋根材

銅板屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

「屋根材って種類が多くて良く分からない…」「銅板屋根ってうちの屋根にも葺けるの?」といった悩みや疑問があり、屋根選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。

お寺や神社の屋根でよく見られる銅板屋根は、一般住宅の屋根にも施工できるのをご存知ですか?時間の経過とともに色が変化し味が出る銅板屋根は、和風住宅の屋根にピッタリです。

そんな銅板屋根について基礎知識はもちろん、葺き方で変わる種類やリフォーム方法、商品ラインナップなどをご紹介していきます。気になるリフォーム費用の相場や他の屋根材との比較では、あなたの屋根選びの参考になること間違いありません!

銅板屋根ってどんな屋根材?

まずは銅板屋根の歴史や主な特徴についてご紹介していきます。「メンテナンスフリー」と呼ばれる屋根材は増えてきましたが、銅板屋根は歴史が証明してくれた日本ならではの高寿命屋根材なんです。

日本が誇る高寿命の「金属屋根材」

銅板屋根は耐用年数が60年以上もある高寿命の金属屋根材です。銅板には製造方法により様々な種類がありますが、その中でも加工しやすく柔らかい「リン脱酸銅」を主に屋根材として使用しています。

日本では奈良時代に初めて銅製の屋根が建造されたという記録がありますが、多くの建物に使われ始めたのは江戸時代に入ってからでした。神社仏閣をはじめとする歴史的建造物にも取り入れられ、日本古来からの屋根材として今も和風住宅に使用されています。

緑青(ろくしょう)の発生と酸化被膜

銅板屋根の大きな特徴の一つは「緑青(ろくしょう)」が発生することです。緑青とは表面に付着するサビの一種ですが、鉄にできる赤さびなどと異なり、内部にまで侵食せずに表面をコーティングしてくれる役割があります。

よく古いお寺の屋根が青緑色になっているのを目にすることもあると思いますが、それが緑青です。ピカピカの銅板に緑青ができるまでは20年以上かかり、表面の酸化を防いでくれることから「酸化被膜」と呼ばれることもあります。

銅板屋根の構造・施工方法

銅板は非常に柔らかいことから、切断や折り曲げ加工、溶接加工に適している屋根材です。硬度はステンレスの約半分ほどで曲線をキレイに表現できるため、銅で瓦の形にした「銅瓦」という屋根材もあります。

屋根に施工する際は下地に防水シートを施工したのち、「吊り子」と呼ばれる金具を使用して下地に固定していきます。吊り子の片方は銅板を折り曲げて接合したハゼで巻き込み、もう一方を下地に直接釘で固定します。

雨漏りしない限り補修いらず

銅板屋根は、屋根塗装といった定期的なメンテナンスがほとんど必要としません。というのも、銅板の表面についた緑青が塗料の代わりとなり、屋根材を守ってくれるからです。

現存するもっとも古い銅板屋根の一つに日光東照宮がありますが、これは徳川家康の霊廟として1617年に建てられています。つまり銅板屋根は、400年以上もの長い間、屋根としての機能を果たせると証明できるのです。

しかし室内に雨漏りが発生した際は、屋根材や下地が劣化していることが考えられるため、速やかに原因の調査を行い適切なメンテナンスが必要です。

銅板屋根の種類

銅板屋根には、見た目や施工方法が異なる「葺き方」の種類があります。銅板屋根はどのようにして施工するのか、あわせてご紹介していきます。

見た目を変える葺き方

まずは屋根をパッと見た時の見た目を変える葺き方の種類からです。銅板は柔らかく加工しやすいことから、様々な形で葺くことができます。

一文字葺き

一文字葺きは銅板を水平方向に葺いていく横葺きの一種です。多くの神社やお寺の屋根に採用される代表的な葺き方で、前段の中央に次の段の目地を持ってくる施工方法です。

デザイン性が高く曲面にも施工でき、普通の板金金具で施工できるのがメリットです。一方で緩い勾配の屋根には施工できないため、屋根に葺く際には勾配に注意が必要です。

菱葺き

菱葺きは、正方形にカットした銅板の四辺を折り曲げ、菱形になるように銅板同士を組み合わせた葺き方です。葺きあがった形は、菱型がキレイに並んでいるような外観に仕上がります。

デザインが独特でオリジナリティがあることから、屋根の外観にもこだわりたい方におすすめの葺き方となっています。

亀甲葺き

亀甲葺きとは、亀の甲羅のように銅板を六角形に加工して葺き上げていきます。一枚の銅板のサイズが比較的小さく加工に手間がかかるため、施工費は高額です。

しかし菱葺き同様デザインに特徴があるので、ちょっと変わった見た目の銅板屋根にしたい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

施工方法による種類

銅板屋根では仕上がりは同じでも、施工方法が異なる種類があります。同じ一文字葺きでも異なる、二種類の葺き方についてご説明していきます。

掴み込み葺き

銅板屋根は切断した銅板の端を折り曲げて「はぜ」と呼ばれる重ね部分を作ります。このはぜが上下の長辺にあるのが掴み込み葺きです。上はぜは五分(約1.5㎝)下はぜは六分(約1.8㎝)で作り、上下の屋根材に固定します。

銅板同士がしっかりと結合しているので、頑丈で強風や台風でも破損したり吹き飛ぶことがありません。また雨水が入りにくく止水性が高いのも掴み込み葺きの特徴です。

爪切り葺き

爪切り葺きも掴み込み葺きと同様、一文字葺きで葺く時の施工方法です。掴み込み葺きは接合した後に横はぜを作るのに対し、爪切り葺きはあらかじめ横はぜができており、上下いずれかのはぜは爪切りでカットしたように角が切り取られています。

屋根を葺く際には左右のはぜにはめ込んで滑らせるように取り付けます。角部分でちょうどはぜが切断されているため、雨水がこの隙間から入りやすくなるという欠点があります。

銅板屋根と他の屋根材を比較してみよう!

銅板屋根と他の屋根材を比べた時、どのような違いがあるのかを比較表を使ってご紹介していきます。こちらは銅板と他の5種類の屋根材を比べた時の一覧です。

屋根材価格
(㎡)
耐用年数メンテナンス耐火性耐震性・耐久性デザイン性
銅板18,000円~60年以上不要
スレート6,000円~20~30年10年~
ガルバリウム鋼板7,000円~20~30年15年~
15,000円~50年~不要
※下地補修必須
×
トタン5,000円~10~20年10年~
アスファルトシングル5,000円~20~30年10年ごと×

銅板は耐火性や耐震性が高く、塗装メンテナンスが必要ないという特徴があります。また耐用年数も60年以上とダントツに長いのがメリットです。

一方で洋風住宅に合わないというデザイン面でのデメリットや、他の屋根材よりも価格が高いことが分かります。それでは銅板屋根と他の屋根材を比較しながら、それぞれの屋根材の特徴を見ていきましょう。

スレート屋根の特徴

スレートはセメントにパルプ繊維を混ぜて板状に成形し、圧力をかけて固めた屋根材です。「コロニアル」「カラーベスト」という商品名で呼ばれることもあり、かつては強度を保つためアスベストが使われていました。

価格は銅板と比べると1/3ほどですが、耐用年数が短く10年ごとの塗装メンテナンスをしないと劣化が早まります。耐震性・耐久性いずれも銅板と比べると低く、とにかく初期費用を抑えたいという方におすすめの屋根材です。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は銅板と同じ金属屋根として、アルミニウム・亜鉛・シリコンなどをメッキした合金です。アメリカで開発され、日本でも軽量で防水性が高いということから葺き替えや重ね葺きの屋根材として人気です。

銅板屋根と同様に軽量で耐震性が高くサビにくいというメリットがある一方で、衝撃により傷や凹みが付きやすく塗装によるメンテナンスが欠かせません。施工費用も銅板屋根程ではありませんが、高めになっています。

表面に独特の光沢をもち、見た目がスタイリッシュでシンプルな屋根に仕上がるので、屋根の表情にもこだわりたい方や洋風住宅におすすめです。

瓦屋根の特徴

瓦は銅板と同様、日本で古くから用いられてきた屋根材です。釉薬を付けて焼き上げた陶器瓦や煙でいぶしたいぶし瓦、粘土を成形してそのまま焼き上げた陶器瓦など、製造法によって様々な表情を表現できます。

銅板屋根のように神社仏閣の屋根材として使用されるほど高耐久で、荘厳な日本伝統建築にマッチします。基本的に塗装メンテナンスが必要ないのも銅板屋根と同じです。

しかし銅板屋根が軽量で耐震性が高い一方で瓦は重く、屋根に葺くと建物の耐震性が下がる恐れがあります。また地震で瓦が割れたり脱落する危険があるので大きな地震の際には注意が必要です。

トタン屋根の特徴

トタン屋根も銅板屋根と同じ金属屋根の仲間ですが、銅板屋根は混じりっ気のない純銅を使用しているのに対し、トタンは鉄板に亜鉛でメッキしたものです。軽量で風雪に強いのは同じですが、価格は銅板の1/3以下と安いのが特徴です。

断熱性や防音性は金属屋根の弱点として同じですが、サビやすく7~10年ごとの塗装メンテナンスが欠かせないのは銅板屋根にないデメリットです。初期費用とランニングコストを計算するとそれほどお得でないということで、住宅の屋根に施工される件数は少なくなっています。

トタン屋根は豪雪地帯にお住いの方や、屋根をとにかく安く仕上げたいという方におすすめです。

アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、小さな石粒を付着させたシート状の屋根材です。銅板よりも柔らかく防水性が高いので、どんな形の屋根にも使えます。

軽量ということで耐震性が高く、耐久性も銅板ほどではありませんが高めです。アメリカをはじめとする北米でメジャーな屋根材ですが、日本での普及率は3%程と少ないのが現状です。

施工費用も銅板よりも安く防音性に優れている一方で、施工できる業者が少なく決まった屋根勾配以上でないと葺けないのがデメリットです。また銅板屋根よりも強風に弱くカビやコケが生えやすいという特徴があります。

銅板屋根の特徴を徹底解説

銅板屋根と他の屋根材を比べた結果が分かったところで、銅板屋根の特徴をもっと詳しくご紹介していきます。こちらではメリットとデメリットに分けて銅板屋根のことを見ていきましょう。

銅板屋根のメリット

まずは銅板屋根のメリットからです。銅板屋根には他の屋根材には無い特徴を持っていますので、このような点が利点として挙げられます。

耐震性・耐久性が高い

銅板屋根は他の屋根材と比べて軽量だということから耐震性が高く、耐用年数は60年以上と長いのが特徴です。こちらは銅板屋根とその他の屋根材の重量を比較した一覧です。

屋根材の種類1㎡当たりの重さ
銅板4.5~5㎏
日本瓦48㎏
セメント瓦42㎏
スレート瓦18㎏
ファイバーシングル12㎏
ジンカリウム鋼板7㎏
ステンレス5㎏

使用する銅板の厚みや役物によって重量は変動しますが、銅板屋根は日本瓦のほぼ1/5、特に軽い金属のステンレスと同程度の軽さです。屋根が軽く仕上がるということで、建物としての耐震性がアップして地震の揺れも少なく済みます。

銅板屋根は葺いてから20年を経過すると表面に緑青が発生して表面が酸化するのを防いでくれます。基本的に塗料による塗り替えが必要なく、メンテナンスに手間がかからないというメリットも大きな特徴です。

防水性に優れ雨漏りしにくい

銅板屋根には純銅が使われているということで水に強く、その構造も単純なことから雨が屋根を伝う流れが一定で雨漏りしにくいという特徴があります。

特に掴み込み葺きで施工した一文字葺きの銅板屋根は、屋根材同士ががっちりと組み合わされ雨水が侵入する隙間がほぼありません。

台風・強風にも強い

台風や強風にも強いのが銅板屋根のメリットです。日本瓦のように風でズレたりすることもなく、同じ金属屋根のトタンのようにめくれ上がったりする心配がありません。

台風の通過が多い沖縄では、最大瞬間風速45mの強風が吹き荒れますが、銅板屋根が飛ばされるような事例は滅多に発生しません。

なぜなら銅板屋根は施工時、吊り子と野地板本体を固定する釘を屋根材に直接打ち込まないからです。釘の脱落や外れの原因となる釘穴の広がりが起こらないため、台風のような強風でも影響を受けにくい傾向にあります。

カビ・コケが発生しにくい

銅板屋根には、カビやコケが発生しにくいという特徴もあります。表面に緑青が生えるという理由とは別に、銅の持つ抗菌作用が関係するからです。

銅に含まれる銅イオンには、活性酸素の力で細菌や雑菌の分子を破壊してしまうという効果があります。この抗菌効果のことを「微量金属作用」といい、昔から日本では銅の持つ抗菌作用を利用して調理道具や水道管に銅を使用してきました。

屋根を銅板にすることで、微量金属作用によりカビやコケが発生しにくいだけでなく、藻の発生を防いだり汚れが付きにくいという屋根材にとって嬉しい効果も期待できます。

銅板屋根のデメリット

メリットが多い銅板屋根ですが、デメリットもあります。解決策があるデメリットは対処方法もご紹介しますので、施工する際の参考にしましょう。

酸性雨によって穴が開くことも

耐水性が高い銅板屋根ですが、酸性雨によって表面に穴が開いたという報告を受けることがあります。しかしながら実際に日本で確認されている酸性雨のpH値では屋根に穴が開くことはないという研究結果もあります。

もし酸性雨によって穴が開くことを憂慮される場合は、屋根に葺く銅板の厚みを0.35mm以上にすれば間違いありません。

酸性雨が原因と思われていたのが実は「電蝕(でんしょく)」による腐食だったということが良くあります。電蝕とは異なる二種類の金属が接触した際に起こる現象で、それぞれの電位差によって一方の金属が腐食してしまうというものです。

軒や雨どいに他の金属が使われていたり、銅板屋根の上に瓦を葺いている屋根は瓦の釉薬で銅板が腐食しがちです。この場合の腐食は電蝕が原因と考えられますので、電蝕を防ぐには銅板の近くに他の金属を使わない等の対策が必要です。

色褪せ・サビで見た目が変わる

銅板を屋根に葺いたばかりの頃は赤橙色をして表面に光沢がありますが、経年によりその色に変化が見られます。赤橙色は次第にくすんで褐色になり、黒ずみが出て黒褐色に変化します。最後には緑青が表面を覆い青緑色に見た目が変わります。

緑青に変化した屋根は一定の人気があるため、葺いたばかりでも緑青が出たたような商品も発売されるほどですが、屋根の色を変えたくないという方はあまり向いていません。

防音性が低く雨音が気になる

銅板屋根は他の屋根材と比べて音が響きやすく、強い雨が降った場合に室内にその音が伝わってしまうというデメリットがあります。ただ他の金属に比べて柔らかいため、トタンほどの大きな音は出ません。

どうしても防音性が気になるという方は、屋根を葺く際に梁の間に防音効果のある下地材を敷き詰めるといった防音対策を施しましょう。

価格が安い屋根材ではない

銅板屋根の大きなデメリットの一つが、施工価格が高いということです。比較的高い日本瓦よりも高額で、特殊な亜鉛合金のジンクと同じくらいです。銅板で屋根を葺いたりリフォームしたいという場合は、十分な予算を設定しましょう。

銅自体の価格が高いだけでなく、施工できる業者が少ないのもその理由です。ただ初期費用を準備できればそのあとのメンテナンスにそれほどお金をかけなくてもいいというメリットがありますので、費用対効果を考えれば決して損はないでしょう。

施工できる業者が少ない

銅板屋根にはそもそも施工できる業者が圧倒的に少ないというデメリットがあります。銅板屋根の施工は主に屋根板金業者が行いますが、他の金属屋根にはない工法を用い、加工が難しいため徐々に扱える業者が減ってきているのが現状です。

特にリフォームでは新築の屋根工事にはない対応力や深い知識、技術力が求められます。神社仏閣の屋根を施工する際、わざわざ遠く離れた地方から職人さんに来てもらう必要が出てくるのも銅板屋根の特徴です。

銅板屋根のメーカー・商品名・色展開

一般住宅では施工されることが少ない銅板屋根ですが、日本では銅板屋根材を製造販売しているメーカーがあります。こちらでは銅板屋根を取り扱っているメーカー及び主力商品の一部をご紹介していきます。

【銅金】銅板・緑青銅板

銅金は明治時代に創業した銅屋根の専門メーカーです。これまでも多くの銅板屋根を手掛け、その実績から導かれたノウハウで銅の魅力を生かす工法を開発したりもしています。

現在発売されている銅板・緑青銅板は、通常の銅板の耐用年数を超える70年という寿命を可能にしました。また長い時間待たなくても屋根の風格を演出できる緑青の促進処理を施した商品や、緑青の色直しにも対応しています。

【セキノ興産】本ハゼ銅一文字

金属屋根や外装材、太陽光パネルの製造販売を手掛けるセキノ興産では、独自の「エキスパンション工法」による施工が可能な銅板屋根を取り扱っています。

エキスパンション工法とは屋根材3枚につき一部をカットしてエキスパンション(捨板)を差し込んで施工する方法です。この工法を用いると銅板が寒暖差で伸縮する「あばれ」を防ぎ、銅板の伸縮がスムーズに行えます。

【千葉製作所】銅横一文字葺き

神社仏閣の屋根工事を山門に行っている千葉製作所では、銅板屋根材の設計や販売も手掛けています。千葉製作所の「銅一文字葺き」は銅の加工性の高さや展延性を活用して重厚感のある屋根を演出できます。

独自に開発した「あばれ防止板」や考え抜かれたはぜ幅、吊り子の数により、より高い耐久性を実現しています。

【山内金属】はやぶき一文字

金属屋根の製造及び銅板、非鉄金属の卸販売を手掛ける山内金属では、一文字葺き専用の「やはぶき」という商品を販売しています。現場によるはぜ組みによって施工され、キレイで安全な仕上がりとなります。

山内金属のはやぶき一文字は施工しやすさや熱膨張への対応力などが評価され、様々な施設や建築物に使用されています。

商品ごとのカラーバリエーション

上で説明した4種類の商品ごとの色展開をご紹介していきます。通常の銅板は上に塗装をしたり着色できないので、1種類のみかもしくは緑青加工する程度となります。

【メーカー】商品名カラーバリエーション
【銅金】銅板・緑青銅板銅板・緑青促進銅板・軟青銅板
【セキノ興産】本ハゼ銅一文字1種類のみ
【千葉製作所】銅横一文字葺き1種類のみ
【山内金属】はやぶき一文字銅板・硫化銅板・硫化緑青塗装銅板

施工方法・工期・リフォームのタイミング

銅板屋根のリフォーム方法や施工方法ごとの工期、リフォームに適したタイミングなどを解説していきます。他の屋根材と同じリフォーム方法もあれば、他の屋根材では当たり前のリフォームが必要ないという特徴がありますので注意しましょう。

リフォーム施工方法は3種類

銅板屋根のリフォーム方法は部分補修・カバー工法(重ね葺き)・葺き替えの三種類です。それぞれの施工方法について見ていきましょう。

部分補修

銅板屋根の一部が劣化したり1枚に穴が開いた時は、その部分だけ新しい銅板に交換したり補修することが可能です。特に他の金属や陶器瓦の釉薬に含まれる成分で発生する電蝕により、銅板に穴が開くことが見られます。

部分補修する際は薄くなっていたり穴が開いている銅板を差し替えるのですが、古くなっている周囲の銅板を傷つけないように慎重に作業をしなければなりません。そのため、全て新しい屋根材に葺くよりも高い技術が必要になります。

また一部分が劣化していると他の部分も同じように劣化していることが考えられますので本当に部分補修で対応可能なのか、それとも全体を新しくした方が良いかを銅板屋根のリフォームに詳しい業者に確認しましょう。

カバー工法(重ね葺き)

カバー工法は重ね葺きともいい、今葺いてある屋根材の上に新しい屋根を葺くリフォーム方法です。古い屋根を解体撤去したり処分する手間が省けるので、工期や費用が抑えられます。

銅板屋根は元々の屋根の重量が軽いので新しい屋根を上に葺くことが可能です。カバー工法では屋根を一新できるだけでなく、遮音性や断熱性を高められるのがメリットです。

ただし雨漏りが発生している場合や下地の劣化が激しい場合は、そのまま重ね葺きすると劣化が進んでしまうため、下地を補修したり新しくできる葺き替え工事をおすすめします。

葺き替え

葺き替えリフォームというのは既存の屋根を撤去して下地を交換したり補修して新しい屋根材を葺く施工方法です。部分補修やカバー工法で対応できないほどの劣化に対応可能で、雨漏りもストップできます。

選ぶ屋根材の種類によって耐久性や屋根の機能をアップでき、どんな屋根材であってもリフォーム可能です。ただし施工費用が一番高額で工期が長くなるのがデメリットとなります。

屋根塗装は必要なし

スレートやトタン屋根のリフォームに欠かせない屋根塗装は、銅板屋根では必要ありません。先ほどご紹介した通り、銅板屋根には緑青が現れるためです。緑青は普通のサビと異なり、内部にまで侵食しないため銅板を傷めません。

また緑青には抗酸化作用があり、屋根材表面を保護してくれる役割があります。もし銅板屋根に塗装を進めてくる業者がいたら、その屋根業者は銅板屋根に詳しくないということですのでそのような業者には工事を依頼しないようにしましょう。

リフォームの工期と手順

銅板屋根のリフォーム内容は部分補修・カバー工法・葺き替えの3種類ありますが、その中でも工期が長くかかるカバー工法と葺き替えの手順や工期をご紹介していきます。

カバー工法では次のような手順でリフォームを進め、かかる工期は5~7日前後となります。

カバー工法(5日~7日)
  1. 銅板をカットし加工する
  2. 棟板金の撤去
  3. 既存の屋根の上に防水シートを施工
  4. 銅板を葺く
  5. 棟板金の設置

葺き替えでは既存屋根を撤去処分する必要があるため、カバー工法よりも工期が長くなります。葺き替えの手順および工期はこちらです。

葺き替え(7日~10日)
  1. 銅板をカットし加工する
  2. 既存屋根の撤去・処分
  3. ルーフィング・下地の補修および新設
  4. 吊り子を使って銅板を下地に固定
  5. 棟板金・雨樋・雪止めの設置

メンテナンスのタイミング

銅板自体は60年以上の寿命がありますが、屋根材の下にある防水シートの寿命が20~30年前後のため、20年を過ぎたらメンテナンスのタイミングとなります。

また瓦や他の金属製金具を使用している場合は、電蝕により銅板に穴が開くことがあります。定期的に屋根に登っての点検を行い、銅板に異常が見られないかチェックしてもらうことをおすすめします。

銅板屋根のメンテナンスについて

銅板屋根のメンテナンスについて、よく現れる劣化症状ごとに詳しく見ていきましょう。自宅が銅板屋根の方は、劣化に応じた適切なメンテナンス方法を選んでください。

耐用年数・寿命は60年以上

銅板屋根の耐用年数は60年以上あります。寿命が長いことで知られる陶器瓦よりも長持ちするということから、多くの歴史的建造物の屋根材として使用されてきました。

銅は屋根材としてだけでなく、鎌倉の大仏や海外だと自由の女神像にも用いられています。軽量で耐水性が高く、緑青により耐久性や耐腐食性が高まるのも銅板が建築材料として優秀な理由となっています。

主な劣化症状ごとのリフォーム方法

いくら耐用年数が長くても、施工方法が杜撰だったり突発的なアクシデントによって劣化することがあります。こちらでは銅板屋根に起こる主な劣化症状ごとのリフォーム方法をご紹介していきます。

主な劣化症状リフォーム方法
・部分的な浮き
・部分的な穴あき
・一部分のサビ
部分補修
・全体的な浮き
・全体的なサビ
カバー工法(重ね葺き)
・雨漏り
・下地・防水シートの劣化
・全体的な穴あき
葺き替え

一部分だけの劣化であれば部分補修で対処可能ですが、全体的な銅板の浮きやサビが見られたらカバー工法によるリフォームを検討しましょう。下地にまで劣化が及んで雨漏りが発生している場合は、下地まで一新できる葺き替えをおすすめします。

メンテナンスフリーの屋根はない

いくら優秀な屋根材を使用していたとしてもメンテナンスが全く必要ない屋根はありません。銅板も同様で、屋根としての機能を果たすには屋根材と下地(野地板・防水シート)の状態のチェックが必要です。

特に防水シートに穴が開いたり劣化すると、雨漏りの原因となります。防水シートの寿命は20~30年ですので、定期的な確認が欠かせません。

また。台風の飛来物によって屋根材が破損することも考えられます。屋根材が剥がれたり、穴が開いたりしている状態で放置するのはNGです。下地にまで雨が染み込んで雨漏りに発展しますので、専門業者にチェックしてもらう等対処を行いましょう。

施工事例ごとのリフォーム価格

こちらでは銅板屋根のリフォームにかかる費用をご紹介していきます。銅板屋根にしようとお考えの方は、メンテナンス予算を考える際の参考にしましょう。

部分補修

銅板屋根の部分補修は、行う工事の内容や場所によって異なります。詳しくは現地調査を行ったうえで業者に見積もりを出してもらいましょう。

補修方法費用相場
雨漏り補修15,000円~/㎡
銅板補修工事(瓦設置部分のみ)13,000円~/㎡

カバー工法(重ね葺き)

カバー工法でのリフォームの費用相場は1㎡当たり18,000円~です。これに足場設置費用や下地の補強工事が必要となるケースがあります。建物面積ごとのリフォーム価格はこちらです。

建物面積リフォーム価格
40㎡(屋根面積65㎡)117万円~
50㎡(屋根面積78㎡)140万円~
60㎡(屋根面積100㎡)180万円~
75㎡(屋根面積120㎡)216万円~

葺き替え

銅板屋根の葺き替えリフォームは、既存屋根の撤去処分費用が追加されるため、㎡当たりの単価は一文字葺きで18,000~20,000円ほどです。軒廻りや樋といった役物の設置には別途費用がかかります。

こちらは銅板屋根で葺き替えた時の相場です。銅板よりも価格が安いガルバリウム鋼板への葺き替えだと、よりリフォーム費用を抑えられるでしょう。

建物面積リフォーム価格
40㎡(屋根面積65㎡)130万円~
50㎡(屋根面積78㎡)156万円~
60㎡(屋根面積100㎡)200万円~
75㎡(屋根面積120㎡)240万円~

銅板屋根のリフォームは技術のある業者におまかせ!

銅板屋根は耐用年数が長く塗装メンテナンスが必要ないことからメンテナンスフリーの屋根材として知られてきましたが、屋根としての機能を果たすには定期的な点検や補修が欠かせません。

銅板屋根をリフォームするのは主に板金業者ですが、銅板は大変柔らかく加工しやすい反面、通常の金属屋根と異なる方法で施工していくため知識や経験がないと難しい屋根材です。

また電蝕などの注意すべきポイントもありますので、銅板屋根をリフォームする場合は銅板の加工や銅板屋根のリフォームの経験が豊富で知識のある業者に依頼しましょう。

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