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ガルバリウム鋼板屋根まるわかり!塗装、屋根材、価格、施工方法で選ぶ屋根リフォーム

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「最近よく聞くガルバリウム鋼板屋根とは何のこと?」
「ガルバリウム鋼板屋根の価格は?」
「ガルバリウム鋼板屋根は他の屋根材とどう違うの?」

普段から耳にする言葉ではないだけに、ガルバリウム鋼板屋根の特徴が分からずリフォーム時に不安になってしまう方も多いでしょう。ガルバリウム鋼板屋根はサビにくく、耐久性のある屋根材として近年注目を集めています。

この記事では、ガルバリウム鋼板屋根の特徴や価格、さらにメーカーごとの種類や色について徹底解説していきます。他の屋根材とも比較していきますので、是非参考にしてみてください。

この記事を監修した人

監修者

アイセンスド株式会社 代表取締役社長 高橋聡太
屋根雨漏りプロ 高橋聡太

「屋根雨漏りプロ」として、関西、関東その他地域に屋根と雨漏り修理に特化したサービスを提供。大阪市内の高等学校を卒業後、自動車整備関連の勤務を経て住宅リフォーム業界に転職。現場での経験を積んだ後に独立。雨漏り修理においては豊富な経験を持ち、雨漏りの散水試験に強みを発揮し、多くの実績を持つ。他社が一辺倒な修理方法に頼る中、徹底した原因追究とお客様のニーズに合わせた最適な修理を提案する。

ガルバリウム鋼板屋根とは?

ガルバリウム鋼板屋根とは、アメリカで生まれた金属系屋根のことです。「ガルバ」「gl鋼板」と呼ばれることもあります。

強くて軽い屋根ですが、1970年代に登場した当時は高価だったこともあり、国内では神社の屋根に用いられる程度でした。

2014年にはガルバリウム鋼板に改良を加えた「sgl鋼板(エスジーエル)」も登場し、ますます人気を集めています。

金属サイディングとの関係

リフォームでよく聞く「金属サイディング」という言葉ですが、これは金属系の外壁パネルを指しており屋根材とは別物。外壁材として最も普及しているのは窯業サイディングですが、その次に普及しているのが「金属サイディング」です。

この金属サイディング(外壁材)に用いているのが「ガルバリウム鋼板」になります。屋根材としても人気のあるガルバリウム鋼板ですが、丈夫で軽いという特性を生かし、外壁にも利用されています。

ガルバリウム鋼板は外壁素材としても人気

外壁素材としても利用されるガルバリウム鋼板ですが、メンテナンス次第では長持ちしやすく、コスパの良さから多くの人気を集めています。ガルバリウム鋼板を使った外壁素材選んだ方は、以下の魅力を感じているようです。

  • モダンな外装に憧れて
  • お洒落に見えるし、ランニングコストを抑えたかった
  • 錆びにくく、軽いので家に負担がかからないのが良い
  • 海沿いの家なので、耐久性とサビにくいところに惹かれた

見た目やコスト、また耐久性でガルバリウム鋼板を選んだ方が多いようです。実際にガルバリウム鋼板はカフェなど、お洒落なお店の外壁素材でも使用されています。

ガルバリウム鋼板は外壁材以外にも、雨樋や谷樋、棟板金や雨戸、戸袋といった、家のあらゆるところで活躍しています。

ガルバリウム鋼板と他の屋根材を比較

「ガルバリウム鋼板は他の屋根材とどう違うの?」

「ガルバリウム鋼板以外にはどんな種類の屋根材があるの?」

他の屋根材との違いが分からないと、最適な屋根材を選ぶことはできません。価格やデザイン、耐用年数など、屋根材にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。ガルバリウム鋼板と他の屋根材を比較してみましょう。

屋根材価格耐用年数メンテナンス耐火性耐震性・耐久性
ガルバリウム鋼板7,000円~/㎡20~30年15年~
スレート材6,000円~/㎡20~30年10年~
15,000円~/㎡50年~不要※下地材補修必須×
トタン屋根5,000円~/㎡10~20年10年~
アスファルトシングル5,000円~/㎡10~30年10年ごと×

スレート材との違い

スレート材には天然石を使用した「天然スレート」もありますが、セメントを原料とした「人口スレート」がメジャーです。スレート材の商品名として「カラーベスト」や「コロニアル」といった名前で呼ばれることもあります。

品質が均一で安いので、ガルバリウム鋼板と同じく人気のある屋根材です。防音性はガルバリウム鋼板よりもスレート材の方が、雨音が響かず、優れています。

ただし防水性においては、ガルバリウム鋼板の方が勝っていると言えるでしょう。また割れやすく、耐用年数はガルバリウム鋼板よりもはるかに短いのがデメリットです。

瓦屋根との違い

昔から屋根材として使われる瓦ですが、一口に「瓦」と言っても、実はいろいろな種類があります。粘土を焼いて作る粘土瓦、セメントやコンクリートが材料になっている瓦、他にも洋瓦やフラット瓦など、素材やデザインによって呼び方は様々です。

セメントやコンクリート瓦は粘土瓦よりも価格が低いですが、耐用年数が低く、メンテナンスが必要になるため、現在はほとんど生産されていません。

ガルバリウム鋼板よりも重く、厚みがあるため、防音性や断熱性、耐熱性が高いのが魅力です。しかし一番の弱点は重さです。重量があるので、地震の揺れに弱く、風で瓦がずれることも。さらに瓦によっては非常に高額になるのがデメリットと言えるでしょう。

トタン屋根との違い

トタン屋根はガルバリウム鋼板の親戚にあたる屋根材です。どちらも鋼板にメッキを使用しています。ただメッキの成分が少し違っています。トタンのメッキ成分がほぼ亜鉛なのに対し、ガルバリウム鋼板のメッキ成分はアルミニウム、亜鉛、珪素で構成されています。

トタンの一番のデメリットは耐用年数が非常に短いことです。屋根材の中では最も短く、10年前後しか持ちません。さらに錆びやすく、塗装が必要なことから、メンテナンス費用を考えると高額になります。

工事費用は安いので、10年後に交換してもいいから初期費用を抑えたいといいう方にはおすすめの屋根材と言えるでしょう。

アスファルトシングルとの違い

アスファルトシングルはガラス繊維(ガラスファイバー)を基材とし、それに原油の中でも最も重い成分であるアスファルトを染み込ませ、さらに表面に石を吹き付けたシート状の屋根材のことです。

海外ではポピュラーな屋根材ですが、日本ではまだまだシェアも少なく、施工できる業者も多くはありません。そのため工賃が高くなることもあるのが欠点です。

ただデザイン性が高く、複雑な形状の屋根にも対応できるので、若い世代を中心に人気を集めています。表面に吹き付けられた石が落ちやすいですが、耐用年数は20~30年程度と、ガルバリウム鋼板と同じくらいの耐久性があります。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板の特徴を見て行きましょう。どんな屋根材でも、メリットとデメリットがあるものです。ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットを知り、自分の家に合った屋根材かどうかを見極めましょう。

ガルバリウム鋼板の価格

屋根材(ノーマル) 800~1,000円/㎡程度
屋根材(付加価値あり)2,500円/㎡~
施工費・運搬費新築:7,000~9,000円/㎡程度
葺き替え:15,000円/㎡程度
カバー工法:10,000円/㎡程度

ガルバリウム鋼板の素材自体はとても安く、材料費は一番安いもので一平方メートルあたり800~1,000円程度です。デザイン性や断熱性など、付加価値を付けたものでも2,500円/㎡~となっています。

プロに工事を依頼するとなると、上記に施工費や運搬費がかかってきます。新築の場合は7,000円~9,000円/㎡、葺き替えリフォームの場合は15,000円/㎡前後、そしてカバー工法の場合は10,000円/㎡になることが多いようです。

工事費用はその業者ごとに設定するため、業者によって価格が異なります。法外な費用を請求されないよう、大まかな金額を押さえておくといいでしょう。詳しいリフォーム方法については、後ほど詳しく解説していきます。

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  1. 価格が幅広く選択肢が多い
  2. 耐久性がある
  3. 耐震性が高い
  4. 耐熱性に優れている
  5. 加工しやすい
  6. サビにくい

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1.価格が幅広く選択肢が多い

まずは価格帯が幅広く、選択肢が多いことが挙げられます。ガルバリウム鋼板と言っても、縦葺き用のものや横葺き用のもの、さらに断熱効果や紫外線カットなどの機能が付いているものまで様々です。

予算や理想のデザインに合わせて、選択できるのがガルバリウム鋼板の良いところでしょう。安いものでは1㎡あたり6,000円程度、高機能で値段高いものでは12,000円以上するものもあります。

2.耐久性がある

2つ目のポイントは「耐久性がある」ことが挙げられます。屋根は常に雨風にさらされます。そのため、耐久性は最も重要視するポイントと言えるでしょう。

ガルバリウム鋼板は20年~30年ほどの耐久性があり、これは従来のトタン屋根に比べると3~6倍となっています。ガルバリウム鋼板はアルミの長期耐久性があるため、積雪地方の大雪にも耐えることができます。

アスファルトシングルやスレート材でも、20~30年の耐久性ですので、ガルバリウム鋼板がいかに長寿命屋根材であるかがお分かりいただけるでしょう。

瓦やスレート材といった屋根材は、年数が経つにつれてヒビや割れが生じます。そのヒビが原因の雨漏りに悩まされる人も少なくありません。その点、ガルバリウム鋼板は金属素材なので、ヒビや割れの心配がないのです。

3.耐震性が高い

3つ目は「耐震性が高い」ことです。重い屋根材は、その分地震の揺れの影響を受けやすくなります。ガルバリウム鋼板は1~3㎜ととても薄く、瓦の10分の1ほどの軽さしかありません。

そのため地震の際にも、家屋への負担を軽減することができるというメリットがあります。建物だけでなく、室内にある家具の倒壊にも影響するので、耐震性に強い屋根というのは日本人にとって重要なポイントになるのです。

また瓦やスレート材のように、割れることがないので、大型地震が発生した際にも強い素材と言えるでしょう。

4.耐熱性に優れている

4つ目は「耐熱性に優れている」ことが挙げられます。ガルバリウム鋼板には8割ほどアルミニウムの成分を含んでいます。アルミニウムは耐熱性に優れており、オーブントースターや炊飯器にも使用されています。

このアルミニウムの成分を多く含んでいることで、熱への耐性が強いのもガルバリウム鋼板の特徴のひとつです。熱反射率も大きいので、室内の温度の上昇を防止する効果も期待できるでしょう。

5.加工しやすい

5つ目に「加工しやすい」ことが挙げられます。ガルバリウム鋼板はメッキ層が柔らかく、金属の特性を生かして、複雑に加工することも可能です。折り曲げにも切断にも強いので、簡単に加工できる素材です。

いろいろなデザインに加工することができるというのもメリットがあります。最近では、断熱材を貼り付けたガルバリウム鋼板や、表面にポリエステル樹脂やフッ素樹脂を焼き付け、紫外線に強くした製品なども開発されています。

6.サビにくい

最後のメリットは「サビにくい」という点が挙げられます。一度サビがついてしまうと、進行するに連れて鋼板に穴が開き、防水性が損なわれるリスクが高まります。

しかしガルバリウム鋼板に含まれている亜鉛の働きによって、鉄の腐食を防ぎます。トタンやアルミと比べると、サビにくさは何百倍にもなると言われているほどの優れものです。サビは防水性だけでなく、見た目を大きく劣化させてしまうので、サビにくいというのは大切なポイントとなるでしょう。

ただし金属ですので、絶対にサビないというわけではありません。傷や潮風などが原因でサビが発生することも考えられますので覚えておきましょう。

ガルバリウム鋼板のデメリット

沢山のメリットがあるガルバリウム鋼板ですが、いくつかのデメリットもあります。後悔することのないよう、事前にデメリットを知っておくことは大切です。

1.断熱性能がない

最初のデメリットは「断熱性能がない」ことが挙げられます。瓦やスレート材は、素材そのものに断熱性能がありますが、ガルバリウム鋼板はそうではありません。

最近ではガルバリウム鋼板の裏に断熱材を貼り付けた「断熱材一体型」の商品も開発されていますが、そうでない場合は断熱工事が必要です。

屋根材の下や屋根裏に断熱材を施工するため、追加で断熱工事費用が掛かります。予算オーバーには十分に注意しましょう。

2.防音性が低い

ガルバリウム鋼板は金属なので、どうしても瓦やスレート材に比べると、防音性が低くなります。「施工すると雨音がひどくなるのでは」と不安になる方も少なくないようです。

しかしほとんどの雨音は屋根ではなく、窓から伝わってくるものです。そのため屋根材の違いで、生活に支障が出るほど雨音に違いが出ることは滅多にありません。

心配な方は、防音材を下地に敷く等の対応をするといいでしょう。オプションとして費用はかかってしまいますが、リフォーム会社に依頼すれば対応してくれます。

3.アルカリ性に弱い

ガルバリウム鋼板はアルミの含有量が多いため、アルカリ性には弱いというデメリットがあります。アルカリ性の素材と長時間接触していると、その部分が変色したり変質することがあります。

たとえば落ち葉や木くず、木材などが付着していると、木酢液という酢酸が影響し、変色や変質が生じます。大きな木が庭や近くにある場合は、定期的に枯れ葉を取り除く等のメンテナンスが必要になるでしょう。

4.カビ・コケが生えやすい

4つ目のデメリットは「カビ・コケが生えやすい」点です。スレート材やガルバリウム鋼板屋根は、10年ほどでカビやコケ、藻が発生すると言われています。

屋根の中でも、あまり日の当たらない部分は、特にカビやコケが発生しやすいと言えるでしょう。カビやコケは美観美観を損なうだけでなく、長年その状態が続くと劣化します。

屋根自体がもろくなる可能性もあるので、早めにカビやコケを取り除く必要が出てきます。カビやコケが生えたばかりの状態であれば、高圧洗浄で取り除くことが可能です。

ガルバリウム鋼板の主力メーカー別!種類と色の違い

一口に「ガルバリウム鋼板」といっても、メーカーごとに販売している種類や色は異なります。この項目では主力メーカー別に、ガルバリウム鋼板の種類や色をご紹介していきます。

ニチハ

外壁材の製造メーカーとして知られるニチハでは、「センタールーフ」と呼ばれるガルバリウム鋼板を取り扱っています。フッ素塗装の高耐食ガルバリウムめっき鋼板は、色あせに強く美しさが長持ちします。

塗膜の変色・褪色20年保証もついており、硬質ウレタンフォームとの一体成型のため高い断熱性能も期待できます。

商品価格(/㎡)色数
超高耐久横暖ルーフS約5,720円全3色
超高耐久横暖ルーフS1820約5,720円全3色
超高耐久横暖ルーフαS約5,720円全4色
超高耐久横暖ルーフプレミアムS約6,710円全3色
超高耐久横暖ルーフプレミアムαS約6,710円全3色

「超高耐久横暖ルーフプレミアムS」はガルバリウム鋼板の進化系である、sgl鋼板製品となっています。

アイジー工業「スーパーガルテクト」

アイジー工業では3種類のガルバリウム鋼板屋根材を取り扱っています。

最初にご紹介する「スーパーガルテクトフッ素」は、塗膜の耐久性が高い「遮熱性フッ素樹脂塗装」を採用した商品です。優れた断熱性能を発揮してくれます。

商品名スーパーガルテクト フッ素
参考価格8,008円/㎡
保証飛び火性能認定、変褐色20年保証、赤さび20年保証、穴あき25年保証
装備超高耐久ガルバ採用、遮熱性フッ素樹脂塗装
カラーラインナップ全2色

次は「スーパーガルテクト」です。5色のカラーラインナップがあり、意匠性に富んだ商品と言えるでしょう。

商品名スーパーガルテクト
参考価格6,831円/㎡
保証ちぢみ塗装、飛び火性能認定、塗膜15年保証、赤さび20年保証、穴あき25年保証
装備超高耐久ガルバ、遮熱性ポリエステル樹脂塗装
カラーラインナップ全5色

最後は「スーパーガルテクトC」という商品です。働きは同じですが、コンパクトサイズになっており、手狭な現場でも扱いやすくなっています。

商品名スーパーガルテクト
参考価格6,831円/㎡
保証ちぢみ塗装、飛び火性能認定、塗膜15年保証、赤さび20年保証、穴あき25年保証
装備超高耐久ガルバ、遮熱性ポリエステル樹脂塗装
カラーラインナップ全2色

稲垣商事

稲垣商事では12種類の金属屋根材を取り扱っています。その中でもガルバリウム鋼板を使った屋根材は以下の4種類です。

商品名価格(/㎡)特徴
ICたてひら スタンビー TL-3337,300円~シンプルで体育館やレジャー施設の屋根にも
ICだんぶき ダンビー 1907,900円~斜めの段が屋根の陰影を和らげ高級感を演出
ICひらぶき スーパーヒランビーきわみ10,400円~・断熱効果・耐経時劣化・遮音性能を付加
・遮熱・塗膜15年保証
・全3色
ICツインビー3407,700円~長尺成形が可能で、すっきりとした外観

住宅の屋根はもちろんのこと、体育館やコミュニティーセンター、レジャー施設など公共の建物にも使用されています。

板金工事会社

板金工事会社とはハウスメーカーの下請け業務として工事を行う業者のことです。実際、ハウスメーカーにガルバリウム鋼板工事を依頼しても、実際に工事を行うのはこの板金工事会社です。

もし板金工事会社を直接見つけて、工事依頼をすれば、中間マージンがかからないので料金を安く抑えられるでしょう。しかしながら、板金工事会社によって仕入れられるガルバリウム鋼板の種類が異なります。

板金工事会社なら1㎡あたり5,200円程度で工事することが可能です。自分の好みのガルバリウム鋼板を扱っている会社かどうか、しっかり下調べをしたうえで依頼するようにしましょう。

伊藤忠建材

伊藤忠建材では、鋼板屋根材に石粒を吹き付けた「スカイメタルルーフ」を展開しています。厳密にはジンカリウム鋼板ですが、ガルバリウム鋼板と大きな差はありません。

商品名価格(/㎡)
スカイメタルルーフスレート全3色6,200円~
スカイメタルルーフウッド全4色6,200円~
スカイメタルルーフフラット全4色6,200円~

すべてのシリーズに美観30年保証がついています。

旭トステム

旭トステムではガルバリウム鋼板と天然石を融合させた鋼板屋根材「T・ルーフシリーズ」を提供しています。天然石が吹き付けてあるので、30年間塗り替え不要なのが大きな特徴です。

商品
T・ルーフクラシックN全4色
T・ルーフヴェルウッド全2色
T・ルーフモダンN全3色

3種類のT・ルーフシリーズが展開されていますが、寄棟屋根・100㎡・総2階・5寸勾配の場合で、価格は663,000円~となっています。

ケイミュー

ケイミューではK-METAL(ケイメタル)という、金属系屋根材を取り扱っています。メタルならではの質感で、高品質な外観を生み出せるのがポイントです。

種類価格(/㎡)保証
スマートメタル約6,028円全3色雨漏り10年間保証、穴あき25年保証、赤錆20年保証、塗膜15年保証
リコロニー約5,830円全2色赤錆10年保証

スマートメタルはJIS規格の遮熱鋼板とカバー工法により、熱伝導を抑制し、断熱効果も期待できます。ちなみにリコロニーはリフォーム専用の金属屋根材となっています。

日鉄住金鋼板

日鉄住金鋼板でもガルバリウム鋼板の屋根材を扱っています。一般的なガルバリウム鋼板の屋根材だけでなく、マグネシウムを含ませ、耐食性の向上に成功したsgl鋼板をベースにしたシリーズもあります。

種類保証
タイマフロンGL®全8色特許製品塗膜保証 20年
テラコット全3色塗膜保証10年
ネオタイマ全7色塗膜保証15年
ネオシルキー全7色塗膜15年保証
ニスクカラーPro GH全9色穴あき25年保証、塗膜15年保証、変退色15年保証
ニスクカラーPro GC全7色穴あき25年保証、塗膜15年保証
耐摩カラーSGL全18色穴あき25年保証、塗膜15年保証
ハイレタンSGL全11色穴あき25年保証、塗膜15年保証
ニクストーン全5色
ニスクカラーSGL全34色原板の穴あき25年保証
ニスクフロンSGL全16色穴あき25年保証、塗膜20年保証
ニスクカラー全34色材料標準保証規格 10年

テラコットとネオシルキー以外の素材は、屋根材だけでなく、外壁材としても使用できます。価格はホームページに記載されていませんので、詳しくは直接問い合わせてみることをおすすめします。

ガルバリウム鋼板の施工方法・工期・タイミング

「ガルバリウム鋼板に替えたいけど、どうしたらいいのだろう?」

「施工の工期はどれくらいかかるのだろうか?」

屋根のリフォームをするとなっても、実際にどのように施工するのか、また具体的な工期やタイミングが分からないという方は少なくありません。この項目で詳しく解説していきます。

具体的な施工方法3つ

ガルバリウム鋼板の施工方法は、大きく分けて3つのパターンに分けられます。カバー工法、葺き替え、そして屋根塗装です。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

1:カバー工法(重ね葺き)

最初は「カバー工法」です。カバー工法は「重ね葺き」とも呼ばれ、現在の屋根の上から、新しい屋根材を施工する方法です。古い屋根の上に、防水シートを貼り、その上からガルバリウム鋼板を載せていきます。

古い屋根を撤去する工程と、下地調整の工程を省略できるので、費用を比較的安く抑えることができます。屋根の広さやガルバリウム鋼板の種類にもよりますが、60~250万円程度でリフォームが可能です。また工期が短縮できるのもメリットのひとつと言えるでしょう。

しかしながら以下のような注意点もあります。

  • 重くなるので耐震性が下がる
  • 次回はカバー工法が使えない
  • カバー工法ができないケースもある

屋根の痛みが激しかったり、下が瓦屋根の場合はカバー工法は使えません。またカバー工法ができるのは一度限りですので、次回はカバー工法ではなく葺き替えをする必要があるでしょう。

2:葺き替え

次の方法は屋根を総取り換えする「葺き替え」です。今ある屋根材を取り除き、新しくガルバリウム鋼板屋根を取り付ける方法になります。葺き替えの場合、下地をしっかり確認できるという利点があります。

下地が劣化していれば、そこを補修できるため、雨漏りを防ぐこともできるでしょう。しかしながらカバー工法とは異なり、撤去費用や下地の補修費用がかかってくるのがデメリットです。

既存屋根の撤去には1㎡あたり1,500円~3,000円ほどの費用が必要になります。さらに下地補修は2,000円~3,500円/㎡ほど見ておくべきでしょう。もし古いスレート屋根で、アスベストを使っている場合、さらに20,000円~85,000円/㎡がかかってきます。

屋根の面積や、アスベストの使用有無にもよりますが、屋根の葺き替えの場合の総費用は80~260万円ほど見ておいたほうが良さそうです。

3:屋根塗装

最後は屋根塗装です。現在、既にガルバリウム鋼板を使用している場合、10~15年を目安に屋根塗装をした方がいいと言われています。地域や気象状況によっても異なりますが、色あせてきたら、一度塗装業者へ相談することをおすすめします。

ガルバリウム鋼板の屋根塗装にかかる費用は、塗料によっても異なります。以下の表を参考にしてください。

塗料価格(/缶)
ウレタン塗料5,000円~20,000円
シリコン塗料15,000円~40,000円
ピュアアクリル塗料50,000円~70,000円
フッ素塗料40,000円~100,000円
無機塗料50,000円~120,000円

ガルバリウム鋼板屋根の場合、伸び縮みするシリコン塗料が最も用いられます。シリコン塗料であれば、総費用は80~125万円程度で塗装が可能です。

工期にかかる日数

屋根のリフォームは雨による影響や騒音等、住んでいる人にとってストレスになります。そのため、工期がどれくらいになるのかは気になるところでしょう。

業者や施工方法によっても工期は異なりますが、カバー工法で7日~10日程度、葺き替えであれば10日~15日ほどかかります。屋根塗装であれば短期間で済むと思われがちですが、実は屋根塗装の工期は10日~2週間ほどです。

屋根のリフォームは危険が伴うため、雨が少しでも降っていれば工事は行えません。そのため、当初は1週間の予定が2週間に延びてしまうというケースも十分に考えられます。過去には30日かかったという事例も存在します。

リフォームのベストタイミング

屋根リフォームの時期に決まりはありません。しかし先ほども書いたように、雨が少しでも降ると、修繕工事は行えません。工事が長引いたり、雨漏り等のトラブルを避けるためにも、雨の多い季節や、雪の季節はやめた方がいいでしょう。

また季節だけでなく、家族の都合も考えておきましょう。屋根のリフォームをする際は、家の外側に足場を組みます。そのため窓を開けっぱなしにできなかったり、洗濯物や布団を外に干せない等、不便を感じるシーンも出てくるでしょう。

子供の受験勉強の時期や、大切なお孫さんが遠方から遊びに来る時期に、屋根のリフォームが重なってしまうとがっかりする結果になってしまう可能性があります。屋根のリフォームをする際には、余裕を持って予定を組むことをおすすめします。

ガルバリウム鋼板の耐用年数とメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板の耐用年数とメンテナンス方法についても見ていきましょう。現在の屋根が、ガルバリウム鋼板だという方も是非参考にしてみてください。

一般的な耐用年数は20~30年

ガルバリウム鋼板の一般的な耐用年数は、20年~30年です。20年の穴あき保証を設けているメーカーも多く、最低でも20年は持つというのがガルバリウム鋼板屋根です。

こまめにメンテナンスを行っていれば、40年以上の耐用年数も十分に期待できるでしょう。しかしながら地域や気候によっては、耐用年数が低下することも考えられます。ガルバリウム鋼板の耐用年数が低下しやすい環境は、以下のようなものが挙げられます。

  • 海岸付近
  • 工場やグラウンド等、粉塵が多い地域
  • 近くに落葉樹が多い地域
  • 低勾配
  • 工場の煙突や換気口が近い場合

上記のような場合には、サビや腐食の原因になりますので、定期的に屋根に登るなどして、こまめにチェックする必要があるでしょう。

耐用年数を上げるメンテナンス方法

耐用年数が高いガルバリウム鋼板屋根ですが、メンテナンスは必要です。使用している屋根材にもよりますが、15~20年程度で塗装等のメンテナンスをする必要があるでしょう。ちなみにガルバリウム鋼板以外の素材であっても、メンテナンスは必要です。

屋根にコケや色あせ、サビやシーリングの劣化、釘浮きが見られたら、本格的なメンテナンスのタイミングです。できれば10年に一度くらいはリフォーム会社に見てもらい、屋根塗装をした方がいいかを確認するといいでしょう。

家庭でできるメンテナンスは水をかけることです。半年~1年に1回くらいの頻度でいいので、水をかけ、泥や汚れを落としましょう。またたまに屋根に上がって、落ち葉や木くずが落ちていないか、チェックすると耐用年数を上げることができます。

ガルバリウム鋼板の施工事例別!リフォーム価格

参考までに、過去にガルバリウム鋼板にリフォームした方が、どれくらいの価格になったのかをご紹介します。

事例1:瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替え

リフォーム費用約80万円
屋根の施工面積90㎡
築年数22年
工期10日

外壁のヒビ割れが気になるというお客様で、外壁リフォームと一緒に屋根もガルバリウム鋼板へ葺き替えされました。このように外壁リフォームと同時に、屋根も葺き替えする方は少なくありません。

事例2:スレート材の上からカバー工法

リフォーム費用約90万円
屋根の施工面積95㎡
築年数25年
工期5日

アスベスト含有のスレート材に、ガルバリウム鋼板の屋根材をカバー工法で重ね葺きしました。見た目も綺麗に仕上がりますし、撤去費用もかからないので、できるだけ安く抑えたいという方にはおすすめです。

ガルバリウム鋼板の屋根ってDIYできるの?

屋根をリフォームするのはかなり高額になります。そのため自分でDIYできないのだろうかと考える方もいるでしょう。ガルバリウム鋼板自体は大型ホームセンターで販売されていますので、DIYできないということはありません。

しかし屋根は少しでも失敗すると、雨漏りに繋がりますので、かなり慎重に行う必要があるでしょう。DIYをする際の注意点をご紹介します。

  • 材料は厚すぎないものを選ぶ
  • 屋根と野地板の間にはルーフィング(防水シート)を敷く

厚すぎると、切断や折り曲げるのがかなり大変です。厚ければ厚いほど、金額も高くなるので、厚すぎないものを選びましょう。

せっかく費用を抑えるためにDIYしても、雨漏りなどのトラブルが起きれば、修繕や撤去費用でより高額になる可能性もあります。できればDIYするのではなく、プロのリフォーム会社に依頼することをおすすめします。

ガルバリウム屋根の主な劣化状況

ガルバリウム屋根は「メンテナンスフリーの屋根」と言われるほど耐久性が高いのが魅力です。通常トタン屋根の耐久年数が10年前後なのに対し、ガルバリウム屋根は20年~30年もつといわれています。

とはいえ家の一番高い場所で絶えず紫外線や風雨に当たっていると、いくら高耐久のガルバリウム屋根でもサビなどが発生することも。

ここではガルバリウム屋根の主な劣化について、それに至る過程まで詳しく見ていきます。

赤サビ

赤サビはガルバリウム屋根にものが当たったり、曲げ加工によるキズが付いたときに発生しやすくなります。例えばスコップや木の枝などの先が尖ったものがぶつかってキズが付くとその部分からサビが発生してきます。

また屋根の施工時に誤ってキズを付けてしまったり、屋根材を切断した時に出た鉄粉が表面に付着したままだと擦り傷が付いて赤さびが出る原因に。

ガルバリウム鋼板の表面にはメッキ加工がしてあり、少しくらいのかすり傷ではメッキの「犠牲防食作用」によってサビないようになっています。しかしそのメッキが剥がれて雨や湿気が直接金属に触れてしまうと、サビの一種である赤さびが発生するようになります。

白サビ

潮風による塩害が多い海辺の住宅や高温多湿な環境では白サビが発生することがあります。他にも火山灰が降る地域や温泉地など大気に硫黄分が含まれる場所で白サビが見られます。

これは表面のメッキ層の亜鉛が酸化したもので、白い斑点のようなサビが屋根全体に発生します。たとえ海辺や温泉地ではない通常の住宅地でも、普段雨が当たりにくい場所や高温多湿になりやすい状況では白サビが出来やすくなります。

この白サビをそのまま放置しておくと、劣化が進み破損や脱落につながります。こうなる前に塗装などの補修をするようにしましょう。また立地条件で白サビが出来やすい住宅では、ステンレス製の屋根材にするとサビができにくくなるのでおすすめです。

もらいサビ

もらいサビというのは、ガルバリウム屋根に他のサビている金属が触れてサビが移る現象のこと。テレビのアンテナの支柱など、屋根に近い場所にある金属がサビている時には注意が必要です。

このもらいサビを予防するにはそもそも違う種類の金属を近くに置かないことが大切。さらに屋根工事中の放置ビスや切断した際の金属屑をキレイに処理しない場合にももらいサビが発生する可能性があるので、施工業者の清掃や後始末を徹底してもらう必要があります。

色褪せ

ガルバリウム屋根の表面に色褪せやチョーキングが見られた場合は、メンテナンスのタイミングです。チョーキングとは、屋根材の表面を指で触ると白いチョークの粉のようなものが付く現象のこと。

これは表面の塗膜が劣化しているサインで、塗り替えの時期が近付いていることを表しています。海沿いの住宅や日当たりのいい場所、雨が多い地域などでは耐用年数が来る前にこのような現象が現れるようになります。

これを放っておくと屋根材の割れや裂けにつながり、雨水が侵入して雨漏りすることも。色褪せやチョーキングの段階なら塗装で対処できますので、劣化が軽いうちに早めに対処すると修理費用も抑えられます。

接触による電食

ガルバリウム鋼板は銅やステンレスといった違う種類の金属と触れると、「電食(異種金属接触腐食)」という現象が起こりやすくなります。ステンレス以外にも木酢液が含まれている木材が触れても同じ現象が起こることがあります。

電食が起こるとサビたような劣化が始まり、そのままにしておくと穴が開いてしまうことも。ですので銅製の金具を設置したり、施工後にステンレス釘を放置したりすることは危険です。

ガルバリウム屋根を修理する際には、電食の知識がある業者に依頼することがおすすめ。杜撰な仕事をする業者やガルバリウム屋根の知識が浅い業者に依頼するのはなるべく避けましょう。

人気のガルバリウム鋼板にするなら適切な業者選びを!

人気のガルバリウム鋼板ですが、中には悪徳業者も存在します。屋根の上での工事となれば、依頼する方も細かく見ることができないでしょう。

屋根は家を雨風から守る大切な存在です。その屋根に手抜き工事をされると、雨漏りが発生したり、生活に大きく影響することも考えられます。安い費用で請け負う業者の口車に乗らず、まずは即決を避けるようにしましょう。

数社を比較し、見積もりを取ったうえで、どこの業者にするかを決めることをおすすめします。一生のうちにリフォームをする機会は、そう多くはありません。後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。

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