屋根修理

昔ながらの屋根粘土瓦の長所と短所を解説!100年の耐久性も!

屋根材が古くなってきたら、新しく屋根材を取り替えようと考える人は多いですよね。確かに屋根材がきれいだと家全体の印象も良くなります。

そんななか「屋根粘土瓦」に興味を持っているという人も多いでしょう。屋根粘土瓦は耐久性に優れており何年にも渡って使い続けることが可能な瓦です。

この記事では、屋根粘土瓦について知りたいという方のために、「屋根粘土瓦」の特徴や長所、短所、費用など簡単に紹介しています。記事の最後にはセメント瓦との違いや、自分に合った屋根材の選び方も解説します。

屋根粘土瓦について知ることで屋根材選びの選択肢も広がり、最適な屋根材選びが可能となりますよ。ぜひよい屋根材を選ぶ参考にしてくださいね。

屋根粘土瓦の特徴

屋根粘土瓦は、その名の通り「粘土から作られた瓦」です。粘土を瓦の形にかたどり、高温で焼き作られます。細かい作り方の違いによって、「釉薬瓦(ゆうやくがわら)」と「無釉瓦(むゆうがわら)」に分けられます。

屋根粘土瓦の特徴は、

  • カラーバリエーションが豊富
  • 色あせてもおかしくないため、塗装を行う必要がない
  • 和風、洋風ともに対応可能

などあります。

日本で古くに作られた家や、建造物に使われている屋根材のほとんどが屋根粘土瓦です。和風な家を代表する屋根材とも言えるでしょう。

また、粘土瓦の三大産地として

  • 三州瓦(愛知県)
  • 石州瓦(島根県)
  • あわじ瓦(兵庫県)

が有名です。なかでも兵庫県淡路地方で生産される「あわじ瓦」は生産量全国1位を誇る人気な粘土瓦となります。

屋根粘土瓦の長所

続いて、屋根粘土瓦の長所を3つに分けて紹介します。長所のあとには短所も紹介するので、それぞれ比較して自分に合った屋根材かどうか確認してみてくださいね。

①耐用年数が長い

1つ目の長所は「耐用年数が長い」ということです。屋根粘土瓦の耐用年数は約60年と言われています。長いものでは、100年に渡って使い続けられることも。

屋根粘土瓦の耐用年数が長い理由は、粘土を焼き上げる際に塗る「釉薬(うわぐすり)」がガラスコーディングとしての役割を果たすからです。

釉薬によってできたガラスコーディングが、雨などの水分を瓦の内部に吸収させないため、耐久性が高い瓦となっています。

②遮音性、耐火性、通気性が高い

2つ目の長所は、「遮音性、耐火性、通気性が高い」ことです。

それぞれ優れる理由は下記のとおりです。

  • 遮音性・通気性→屋根下地と瓦の間に空気層があるから
  • 耐火性→生産段階に、一度高温で焼いているから

遮音性が高いおかげで、激しい雨の日の雨音もそう気になりません。また万が一火事がおきたとしても、耐火性が高くて燃えにくく安心です。

通気性に関しては、通気性が高いことにより、

  • 結露が起こりにくい
  • 夏は涼しく、冬は暖かい(空気層が断熱効果をもつことによる)

などのメリットがあります。

③メンテナンス費用が安い

3つ目の長所は、「メンテナンス費用が安い」ことです。屋根粘土瓦は基本的に塗装を必要としません。ハゲにくいうえに、色あせたとしてもその色の変化を楽しむことができるからですね。

塗装意外で必要となるメンテナンスは下記のとおり。

  • 瓦のズレ
  • 瓦の割れ
  • 瓦のはがれ
  • 漆喰の劣化

ただしこれらのメンテナンスが必要となることはあまりありません。よほど運悪く瓦が衝撃を受けない限りは、何十年も継続して同じ瓦を使うことができます。

仮にメンテナンスが必要な場合も、破損した瓦を一部交換するだけで済むため、費用を抑えることが可能です。瓦自体の価格によって費用は上下します。

屋根粘土瓦の短所

続いては、屋根粘土瓦の短所を3つに分けて紹介します。

①耐震性が低い

1つ目の短所は、「耐震性が低い」こと。

耐震性が低い理由は、

瓦の重量が重く、家屋にかかる負荷が大きいから

です。屋根材が重いと重心の位置が高くなり、地震の揺れを増幅してしまうと言われています。

ただし10~20%程度重さを軽くした「軽量瓦」があります。軽量瓦にすれば家屋にかかる負荷を軽減できますね。他にも、瓦同士を固定することにより地震の揺れに耐える「防災瓦」もあります。

また家屋が現行のガイドラインに従って正しく建設されていれば、瓦の重量を気にして地震を恐れる必要はあまりありません。

②台風で瓦が落ちて割れることがある

2つ目の短所は、「台風で瓦が落ちて割れることがある」です。

屋根粘土瓦は一枚一枚独立しているため、強風によって瓦の一部が落下する可能性があります。落下した場合割れてしまうことが多く、修理が必要となります。放っておくと雨漏りの原因となるため、早急に修理しなければいけません。

また落下した先に人がいたり物があったりすれば二次災害を招くこととなるため、台風の際には注意する必要があるでしょう。

③初期費用が高い

3つ目の短所は、「初期費用が高い」です。屋根粘土瓦は高い耐久性を持つ反面、導入コストを多く出す必要があります。他の屋根材と比べて値段が張ります。

瓦の種類によって費用は異なりますが、瓦を取り付けるためには専門的な技術が必要で、職人不足が費用を上げています。ただし、耐久性が高く塗り替えの必要もないので、長期的に見れば経済的ですね。

屋根粘土瓦の費用相場

続いては、屋根粘土瓦の費用相場を見ていきましょう。リフォームする場合と、新築の場合との2種類に分けています。

リフォームする場合

リフォームする場合の施工法は「葺き替え」と「重ね葺き(カバー工法)」とに分けることができます。だいたいの目安としては下記のとおり。

  1. 葺き替え→60~200万円
  2. 重ね葺き(カバー工法)→80~120万円

※「葺き替え」とは、屋根材を丸ごと新品に替える工事のこと。対して「重ね葺き(カバー工法)」とは、既存の屋根材のうえに新しい屋根材を取り付ける工事のこと。

一般的に葺き替え工事の方が重ね葺き工事よりも手間が掛かるため、費用が上がります。また、家屋の大きさによって屋根の広さが異なるため、何㎡工事するのかよっても費用が大きく異なります。

ただし屋根粘土瓦を重ね葺きする場合は、家屋が粘土瓦の重さに耐えることができる構造なのかどうか、確認をする必要があります。粘土瓦の重さに耐えられないのであれば、他の屋根材を選択する方がベターです。

新築の場合

新築で屋根粘土瓦を屋根材として使うならば「6000~15000円/㎡程度」です。セメント瓦であれば5000~10000円/㎡程度です。1㎡あたりでこれだけの差があると、屋根全体ではかなり価格に差が出ることが分かるかと思います。ちなみに一般的な家屋の屋根面積は70~120㎡です。

屋根粘土瓦の種類2つ

続いては屋根粘土瓦の種類を2つ紹介します。屋根粘土瓦は、焼き方の違いによって「釉薬瓦(ゆうやくがわら)」と「無釉瓦(むゆうかわら)」に分けることができます。

釉薬瓦(ゆうやくがわら)

釉薬瓦は、粘土で形どった瓦を焼く前に「釉薬を塗ってから焼いた粘土瓦」です。陶器瓦とも呼ばれています。

釉薬瓦の特徴は様々な色を出せることで、和風住宅だけでなく洋風住宅にも多く使われています。

また、釉薬を塗ることによってガラスコーディングができ、水が浸透しにくく、色あせしにくいというメリットもあります。

無釉瓦(むゆうかわら)

無釉瓦は、粘土で形作った瓦を「釉薬を塗らずに焼き上げ、瓦の表面に炭素膜を形成させた粘土瓦」です。いぶし瓦や素焼瓦、練込瓦、窯変瓦などがあります。お城や、神社、お寺に使われていることが多いです。

無釉瓦の特徴は、炭素膜が外観に深い味わいを出す一方、釉薬を塗って焼いていないため水が浸透しやすいことや、変色しやすいことがあります。寒い地域では、凍害が起きることもあるので注意が必要です。

屋根粘土瓦とセメント瓦との違い

屋根材で粘土瓦以外でよく採用される瓦に「セメント瓦」があります。セメント瓦はセメント、水、砂で作られた瓦です。最近は減っていますが、セメント瓦で作られた家屋も多くあります。

粘土瓦とセメント瓦の違いは、下記のとおり。

  • 塗装の必要性→粘土瓦は必要ない
  • 費用→粘土瓦の方が高い
  • 形状→粘土瓦は丸みを帯びている

セメント瓦は、

  • 塗料が10~20年で剥がれ落ちてしまい、定期的な塗装が必要
  • 粘土瓦よりも安い費用で導入・修理が可能
  • 平べったく、角の部分がギザギザとした形状

などの特徴があります。

屋根粘土瓦に適している家

屋根粘土瓦に適している家も確認しておきましょう。日本において屋根粘土瓦が使われている家屋は多く、幅広く使うことが可能ですが、特に下記にはおすすめです。

  • 高い格式を出したい日本家屋
  • 個性的なデザインを出したい洋風な家屋
  • 躯体(くたい)がしっかりした構造の家屋

屋根粘土瓦は焼き方により和風な雰囲気を出したり、洋風な家に合う色合いを出せたりできますからね。また、瓦1枚の重量が重いため、躯体(くたい)部分がしっかりとした頑丈な構造の家屋であることが耐震性の観点からも重要となります。

自分に合った屋根材を選ぶ方法

最後に自分に合った屋根材を選ぶ方法を紹介して終わりたいと思います。

屋根材を選ぶ際には、自分が何を重視するかを考える必要があります。重視する基準は下記を参考にすると良いでしょう。

  1. 耐用年数やメンテナンス頻度
  2. 初期費用
  3. デザイン性

屋根粘土瓦であれば1番の耐用年数やメンテナンス頻度を重視する人に向いています。他の基準を重視するのであれば、初期費用、デザイン性に優れた屋根材があるので、そちらを検討することをおすすめします。

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屋根粘土瓦は初期費用がかかるものの、一度買えば長持ちする楽チンな瓦!

屋根粘土瓦の特徴や長所、短所など紹介してきました。屋根粘土瓦は、「初期費用さえ出してしまえば、メンテナンスがほぼ必要なく、何十年も使い続けることができる手の掛からない瓦」です。重い瓦を支えるための頑丈な構造は必要になりますが、遮音性や耐火性、通気性に優れるといった機能的な長所もあります。コストをかけてでも質の良い、安心できる瓦が欲しいという人はぜひ粘土瓦を候補の1つに入れてみて下さいね。

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