屋根修理

ベランダの雨漏り放置は危険!早めの対処でマイホームを守る

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最近ベランダから雨漏りするようになった…まだそこまでひどくないから放っておいても大丈夫かな?
そう思い軽度の雨漏りを放置する人も多いですが、放っておくとじわじわとマイホームが傷んでしまいます。
マイホームを守るためにも、雨漏りは初期段階で適切な修理をしましょう。

一部の処置はDIYでも可能ですが、確実に雨漏りを直すなら業者に依頼するのがおすすめです。
この記事を読めば、雨漏りからマイホームを守る方法が分かります。

この記事を監修した人

監修者

アイセンスド株式会社 代表取締役社長 高橋聡太
屋根雨漏りプロ 高橋聡太

「屋根雨漏りプロ」として、関西、関東その他地域に屋根と雨漏り修理に特化したサービスを提供。大阪市内の高等学校を卒業後、自動車整備関連の勤務を経て住宅リフォーム業界に転職。現場での経験を積んだ後に独立。雨漏り修理においては豊富な経験を持ち、雨漏りの散水試験に強みを発揮し、多くの実績を持つ。他社が一辺倒な修理方法に頼る中、徹底した原因追究とお客様のニーズに合わせた最適な修理を提案する。

ベランダの雨漏りの応急処置はブルーシートとバケツで!

ベランダから雨漏りした場合の応急処置は、ブルーシートとバケツがあれば簡単にできます。
具体的な手順は以下です。

  1. 雨漏りの箇所にビニールシートを敷く
  2. ビニールシートの上にバケツを置く
  3. バケツにオムツ・雑巾・新聞紙などを入れる

バケツにオムツなどを入れるのは、雨水を吸水させるためです。
水滴が飛び散りにくくなるので、忘れないように入れてください。

ビニールシートが余っている場合はベランダにも敷くことで、ある程度は雨漏りを防げる場合があります。

天井の壁紙などが濡れている場合は、こまめに水気を拭き取りましょう。

ベランダの雨漏りの対処法

ベランダの雨漏りに対処するには、まず雨漏りしている箇所を特定してください。
原因が分かっていなければ、修理しようがありません。
自分では雨漏りの箇所を特定できない場合は、業者に依頼し調査・修理してもらいましょう。

雨漏りしている箇所を特定する

まずは雨漏りしている箇所の特定をします。
ベランダの雨漏りの原因として考えられるものを順番に解説するので、参考にしてください。

外壁の破損

ベランダの外壁にヒビが入ると、雨漏りの原因となります。
雨漏りした箇所の裏側や周辺に破損している外壁がないか、チェックしてください。

外壁のヒビを放っておくとどんどん状況が悪化し、費用が高額になってしまう恐れがあります。
1mm以下のヒビでも少しずつ雨水が染み込むので、早めの対処が必要です。

床の防水加工の劣化

ベランダ床の防水加工の劣化も、雨漏りの原因です。
床にひび割れ・破れ・剥がれがある場合は劣化しているので、再塗装の必要があります。
防水加工は10年ほどで劣化してしまうため、注意して見ておきましょう。

ベランダに物をたくさん置くと劣化も早まるので、床への負担を軽減したい場合は物を置かないのをおすすめします。

排水口の詰まり・劣化

ベランダの排水口の詰まり・劣化が原因で、雨漏りする場合もあります。
雨の日はベランダに水が溜まる場合、排水口が詰まっている可能性が高いので、掃除をしてください。

掃除方法は、排水口のゴミを取り除き、ワイヤーブラシで雨樋や排水管の汚れを取ればOKです。
泡が溢れる可能性があるので、洗剤は使わず水で流しましょう。

掃除をしても雨漏りする場合は排水口の劣化が考えられるため、業者に修理依頼するのをおすすめします。

笠木の破損

笠木の破損により内部に雨水が侵入し、雨漏りすることもあります。
軽い破損ならコーキング材などで修理できる場合もありますが、下の階まで雨漏りしている場合は本格的な修理が必要です。

笠木とは壁を雨から守るカバーのようなもので、ベランダの手すり部分に被せている素材を指します。

施工不良

業者の施工不良が原因で雨漏りが起きることもあります。
新築なのに雨漏りするなど、施工不良が疑われる場合は、ベランダを作った業者に修理依頼してみましょう。
無料で対応してくれる可能性があります。

自分で修理する

損傷箇所がハッキリと分かり、なおかつ広範囲でない場合は、自分で修理可能です。
しかし、目視で分からない箇所にも損傷が及んでいるケースもあるので、確実に直すなら業者に頼むのをおすすめします。

コーキング材を使う

自分でひび割れを修理する場合は、コーキング材を使いましょう。
コーキング材は耐水性が高いので、ヒビから水が入り込むのを防げます。

軽いひび割れ・隙間の場合はコーキング材を詰めれば良いですが、劣化が激しい場合は自分で修理しないでください。
既存のコーキングを取り除いて入れ替える必要があるため、DIYでは難しいです。

コーキングの手順は以下になります。

  1. 修理範囲外に養生テープを貼る
  2. プライマーで下地処理をする
  3. コーキング材を塗る
  4. ヘラで形を整える

一見簡単そうに思えますが、既存のコーキング・下地の処理を失敗するとすぐに剥がれてしまうので気をつけてください。

ひび割れ修理としてシーリング材を使う場合もあります。
厳密にはコーキング材とは違いますが、ほぼ同じ役割で使われています。

防水加工

ベランダ床の防水加工の修理グッズもホームセンターなどで売っていますが、あまりおすすめできません。
素人ではトップコートのみが限界ですし、作業完了まで1~5日かかります。
ベランダ床の種類によって必要な塗料も違う上、ある程度の知識が必要なので、業者に頼むのが懸命です。

防水加工の手順は以下になります。

  1. 剥がれかけのトップコートを剥がす
  2. 床のホコリ・汚れを除去する
  3. 下地が荒れている場合はプライマーを塗る
  4. トップコートを塗る

慣れていないと上手くできないため、DIYだと時間がかかりますが、業者なら1日で済みます。

自分で修理してはいけない場合もある

貫通割れ・広範囲の損傷はDIYでは対応しきれないので、自分で修理しないでください。
以下の場合はDIY不可と思っておきましょう。

  • 防水層の修理
  • コーキングの貫通割れ
  • ヒビが大きい
  • ベランダ内部の補修
  • 雨漏りの原因箇所が不明
  • 施工不良

雨漏りの原因特定は難しいことが多く、素人の判断で下手な処置をすると逆効果になる可能性もあります。
ごく軽度の破損以外は、基本的にはプロに任せるのが懸命です。

業者に修理してもらう

自分で直せない破損の場合は、できるだけ早い段階で業者に修理依頼をしましょう。
DIYによる応急処置的な修理とは違い、再発の可能性も考えた上での補修をしてくれます。

修理費用を節約するために自分でDIYする人もいますが、完全に直せていなければ雨漏りは再発します。
状態が悪化すればそのぶん修理費用も高くなるので、早い段階で業者に依頼するほうが安く済む場合が多いです。

ベランダの雨漏り修理にかかる費用

ベランダの雨漏り修理を自分でした場合と、業者に依頼した場合の費用をまとめました。
軽い補修なら業者でも比較的安価で修理可能なので、早めの対処をおすすめします。

自分で修理した場合の費用

ベランダの雨漏りを、自分で修理した場合の費用相場は以下です。

  • コーキング:5000円前後
  • ウレタン・FRP防水層:1~2万円前後
  • シート防水層:3万円前後

防水加工はDIYでもそれなりに費用がかかりますし、そもそも自分でするべきではありません。
下手な処置をしないためにも、業者に依頼するのをおすすめします。

業者に依頼した場合の費用

業者に雨漏り修理を依頼した場合の費用相場は以下です。
修理範囲・面積・箇所数によって変動するので、あくまで目安と考えてください。

  • トップコート塗り替え:2~5万円
  • ウレタン・FRP防水層:3~5万円
  • シート防水層:5~10万円
  • 排水口周り:1~2万円
  • コーキング打ち替え:3~5万円

部分補修なら、高額でも諸々含め20万円程度で済みますが、全体補修になると50万円を越えることもあります。
安価に済ませるためにも、できるだけ早い段階で修理依頼をするのが良いでしょう。

調査費用もかかる

業者に修理依頼をすると、別途調査費用もかかります。
調査費用の目安は以下です。

  • 目視確認:無料~15000円
  • 散水検査:5~15万円
  • 発光液調査:10~25万円
  • 赤外線カメラ調査:20~30万円

目視確認と他の検査を組み合わせて、雨漏りの原因を特定する場合が多いです。
どの検査をするかは状況によって変わるので、予算も考えつつ事前に業者としっかり話し合っておきましょう。

業者に修理を依頼するときの注意点

業者に雨漏りの修理依頼をするときは、火災保険が使えるか・保証やアフターケアはあるかを確認してください。
時間に余裕があれば、複数業者に見積もりを依頼するのも大事です。

スタッフの印象が良く、こちらの希望を汲んだ提案をしてくれる業者が良いでしょう。
当たり前ですが、過剰に不安を煽る・無理やり契約させようとする業者は避けてください。

火災保険を適用できるか確認する

雨漏りの修理は火災保険適用になる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
保険に詳しい業者を選ぶと、きちんと対応してくれるのでおすすめです。

火災保険が適用されやすいのは、台風・豪雨などの自然災害や、雪・ヒョウなどでの破損です。
施工不良・100%経年劣化が原因の場合は、適応外なので注意してください。

保証内容の確認をする

雨漏りは再発しやすいため、業者の保証・アフターケアの確認をしておきましょう。
良い業者なら、工事後の無償保証などが付いています。
施工不具合が見つかった場合の、対処・保証期間・無料点検の有無を確認しておくと良いでしょう。

複数の業者に見積もりを依頼する

緊急の修理を要する状況ではないなら、複数の業者に見積もりを依頼するのをおすすめします。
適正価格が分かるため、悪徳業者などに引っかかるのを防げます。

見積もり依頼をするときは、正しく比較するために工事条件を揃え、極端に高い業者・安い業者は避けましょう。
高すぎるのはボッタクリの可能性がありますし、安すぎると手抜き工事の恐れがあります。

費用を極限まで抑えるよりも、きちんと雨漏りを直すのが大事なので、実績が多く安心して任せられる業者を選んでください。

ベランダの雨漏りを放置するのは危険!

ベランダの雨漏りを放置すると、シロアリの発生・カビ・電気系統が故障する恐れがあります。
ぱっと見では分からなくても、内部で腐食が進み家の資産価値が下がるので、放置しないようにしましょう。

シロアリなど害虫が発生する

ベランダが雨漏りすると湿度が高くなり、シロアリが発生します。
シロアリが発生してしまうと、駆除・修繕費用が100万円を超えることもあるため、雨漏りは放置しないでください。

シロアリは木材だけでなく、断熱材や電線をかじる場合もあります。
家の劣化が一気に進んでしまうので、気をつけてください。

カビが発生する

雨漏りで湿気が増えると、シロアリだけでなくカビも発生します。
カビは咳・頭痛・アレルギーの原因となるだけでなく、家の内部も腐食させるので要注意です。

壁紙の裏など見えない場所で繁殖する場合も多く、「気づいたときにはカビまみれだった…」なんてこともあります。
内部が腐食すると家の安全性や耐震性能が下がるので、雨漏りは放置しないようにしましょう。

電気系統が故障する

雨漏りでブレーカーやコードが濡れると、漏電する危険性があります。
家電が壊れるばかりか、火災に繋がる恐れもあるので、雨漏りを放置するのは危険です。

ベランダの雨漏りは早めの対処が大事

ベランダの雨漏りを放置すると家の腐食が進み、修理費用が高額になってしまいます。
大事なマイホームを守るためにも、なるべく早い段階で修理しましょう。

軽度なひび割れならDIYでも修理可能ですが、修理の精度・再発の可能性を考えるとおすすめできません。
確実に雨漏りを直すなら、業者に依頼して根本原因を突き止めてもらいましょう。

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