屋根修理

屋根の重ね葺きって何?施工の必要性は?主な効果・費用・デメリットを解説

「重ね葺きと聞いても、どんな修理方法なのか分からずに困っている」という方も多いのではないでしょうか。詳しい施工内容や費用が不透明のままでは、依頼するにも不安が残りますよね。

重ね葺きは、同じ屋根の修理方法である「葺き替え」とも混同しやすく、余計とややこしく感じてしまう傾向もあります。

この記事では、重ね葺きで屋根を修理するとどのようになるのか、具体的な施工内容や費用など基礎的な情報を解説しています。

重ね葺きのメリット・デメリットを知ることで、屋根に適した理想的な修理方法を見つけやすくなりますよ。ぜひ参考にしてみてください。

屋根の重ね葺き(かさねぶき)の特徴

それでは、屋根修理におすすめな重ね葺きの特徴から説明します。費用相場や葺き替えの違いにも触れているので、しっかり確認しましょう。

重ね葺きの施工方法

重ね葺きとは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる施工方法のことです。屋根にサビやひび割れなどの劣化が見られるものの、屋根材の下にある下地にあまり傷みが少ない場合に適した修理方法です。

重ね葺きに適した屋根材には、スレートや金属製屋根、アスファルトシングルなどがあります。また、重ね葺きは既存の屋根を取り外さないため、アスベスト対策に対応する修理方法としても大きな注目を集めています。

重ね葺きの費用相場・耐用年数

重ね葺きの費用相場は、30坪の住宅の場合で170万円~240万ほどです。ただし、屋根のサイズや劣化状況により価格が変動するので、業者に点検と見積もりを依頼するのが望ましいでしょう。

重ね葺きの耐用年数は、屋根全体を新しい屋根材に変える「葺き替え」と大きく変わることはありません。屋根材の耐用年数は下記のとおりです。

屋根材耐用年数メンテナンスに適した時期
スレート15年~25年7~8年
トタン10~20年10~15年
ガルバリウム鋼板20年~30年20~30年
日本瓦50~100年20~30年
野地板20~30年20~30年

重ね葺きと葺き替えの違い

「重ね葺き」と「葺き替え」を混同する人いますが、施工方法は異なります。なぜなら、「重ね葺き」は既存の屋根に新しい屋根を重ねる施工方法であることに対し、「葺き替え」は依存の屋根を取り外して新しい屋根を取り付けて修理を行うからです。

また、費用面でも「重ね葺き」のほうが安く抑えられるのが特徴。「葺き替え」が高くなるのは、屋根材の取り外しや廃棄に費用がかかるからです。屋根の劣化状況にもよりますが、費用を最小限に抑えたい場合は「重ね葺き」のほうが適しています。

工事に確認申請が必要になるケースも

大規模な修繕や模様替えを行う場合、事前に確認申請が必要になることがあります。そのため、葺き替えの施工を進めるにあたり、確認申請が必要なのか気になっている人も多いはずです。

通常、重ね葺きでは既存の屋根に新しい屋根材を重ねるだけなので、大規模修繕には該当しないといわれています。ただし、重ね葺きは屋根全体の重量が増えるので安全確認のために別の確認申請が必要な場合もあります。確認申請の有無がわからないときは、業者に相談しましょう。

屋根を重ね葺きするメリット

施工期間が短かったり施工費用を抑えられたりなど多くのメリットが多い「重ね葺き」。実はこの他にも得られるメリットがあるのです。重ね葺きを検討する際の判断材料にしましょう。

断熱効果が期待できる

重ね葺きは既存の屋根に新しい屋根材を重ねるので、屋根の厚みが増します。その結果、高い断熱効果が期待できるのが特徴です。

また、新しい屋根材に断熱材付きのものを選べば、室温の熱の吸収を抑えてくれるのでさらに断熱効果を得られます。夏は外の暑さをを寄せ付けず、冬は室内の熱を外に漏らさないので快適に過ごすことが可能です。

構造材に負担をかけずに施工できる

家の構造に負担をかけずに修理を進められるのも重ね葺きを行う大きなメリットです。通常、木造住宅の場合は釘でしっかり固定されているので、既存の屋根材を取り外すときに屋根の構造に負荷を与えてしまいます。

作業者の力量にもよりますが、葺き替えの施工方法には構造材への負担に不安が残るところです。一方で重ね葺きは、既存の屋根材を取り外すことはないので構造材に負担をかけません。家全体の劣化も防げるでしょう。

野地板の結露発生を防止できる

屋根の下地には、野地板と呼ばれる木製合板が使用されています。野地板は屋根全体を支える下地板として重要な役割を担う部位です。しかし、湿気による結露に弱い部分があり、大きく影響を受けてしまうと腐敗が進み本来の役割を果たせなくなってしまうのです。

しかし、重ね葺きで断熱付きの屋根材を重ねれば、野地板の温度が低くなるので結露発生を防止できます。

屋根を重ね葺きするデメリット

メリットが多い重ね葺きですが、デメリットもいくつかあるのも事実です。例えば、屋根全体が少し重くなることが挙げられます。重ね葺きの施工で屋根の重量が増すのは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるからです。

屋根が重くなると耐震性にも影響が出るので、地震が多い日本では不安が残るところでしょう。また重ね葺きは、既存屋根の劣化を改善する施工方法ではありません。

そのため既存屋根の劣化が進んでいる状態で施工すると、すぐに修理が必要な場合があるのです。自己判断ではなく、プロの業者に判断を仰ぐのが望ましいでしょう。

重ね葺きが向いている屋根の特徴

屋根材の中には、重ね葺きの施工方法に適さない素材もあります。そこで、重ね葺きが向いている屋根の特徴を紹介します。

金属製の屋根

重ね葺きは屋根を2重にする施工方法なので、既存の屋根が軽い素材の場合のみ適用されます。

屋根材の中でも特に軽い金属製の屋根は、新しい屋根材を重ねる「重ね葺き」の施工方法が最適。金属製屋根には、ガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板・トタン・銅板・ステンレス・チタンがあります。

屋根が劣化していない

屋根の劣化が進んでいない場合も、重ね葺きの施工方法が適しています。なぜなら、重ね葺きは既存屋根の劣化を改善する施工方法ではないからです。

そのため、劣化が激しい屋根の場合は、重ね葺きで安く済ませてもすぐに修理が必要になることもあるかもしれません。屋根の劣化状況が激しい場合は、新しい屋根材に変える「葺き替え」を検討しましょう。

断熱性を高めたい

新しい屋根材を重ねる重ね葺きは、断熱と防音効果が期待できます。また新しい屋根材に断熱付きの素材を選べば、さらに効果を高められます。

断熱効果を得ることにより、外からの冷たい空気の侵入を防ぎ室内の暖かい空気を外に逃しません。その結果、光熱費を安く抑えられる効果も期待できます。

工事期間を短くしたい

工事の期間を短くできるのも重ね葺きの大きなメリットです。屋根のサイズにもよりますが、重ね葺きの工事期間は7~10日ほどです。

一方、屋根全体を新しい屋根材にかる葺き替えの場合は、既存屋根の取り外しが必要になるので工事期間も長くなる傾向にあります。また天候が悪ければ、その分工期も延びるので早めに工事を完了させたい人は重ね葺きがおすすめです。

費用をなるべく抑えたい

費用を最小限に抑えたい人は、重ね葺きがおすすめです。屋根のサイズや劣化状況にもよりますが、葺き替えよりも重ね葺きのほうが20万円ほど安くなります。

選ぶ業者でも費用が変動することも多いので、気になる業者を見つけたら見積もりを依頼しましょう。また1社で依頼を決めてしまうのではなく、複数の見積もりを比較して選ぶことをおすすめします。

屋根重ね葺きでよくある質問

初めて重ね葺きの施工を検討している人は、分からないことも多いでしょう。ここでは、重ね葺きでよくある質問をまとめました。疑問や不安を解消してから重ね葺きの施工を依頼しましょう。

屋根重ね葺きの施工にかかる日数は?

重ね葺きの施工日数は7~10日ほどです。ただし、この日数はあくまで作業日数なので、足場工事などを含めると2週間前後と考えておきましょう。

また業者によっては日曜日は作業を休んだり雨の日が続いたりする場合は、さらに工事日数が延びることもあります。7~10日はあくまで目安なので、依頼する業者に確認しましょう。

日程カバー工法の手順
1日目足場組立
2日目資材搬入・防水シート張り
3日目軒先・ケラバ・谷どい板金の取り付け
4日目屋根本体張り
5日目屋根本体張り
6日目雨押え・棟板金の取り付け
7日目仕上げ確認・資材搬出
8日目足場解体

屋根重ね葺きと修理塗装で迷ったら?

修理塗装とは屋根の塗装を塗り直すことです。例えば塗装の色あせや剥がれなどの症状が見られる場合に用いられる修理方法になります。

重ね葺きよりも塗装修理のほうが費用が安いため、コストを最小限に抑えたい人はどちらの施工方法を選べばいいか悩む人も多いはずです。軽い劣化症状であれば塗装の修理で問題ありません。しかし、劣化が進んでいる場合は、重ね葺きが適しているでしょう。

アフターサービスはあるの?

重ね葺きを依頼するにあたり、アフターサービスが含まれるのか気になる人もいるでしょう。アフターサービスは業者によって対応が異なります。

また屋根修理は施工が済んだら終わりではなく、その後も異常がないか定期的な点検を設けるのがとても重要です。費用面だけでなく、保証内容もしっかり確認しながら業者を選びましょう。

季節によって適した時期は変わる?

重ね葺き工事は、基本的に1年中行えます。ただ、季節によってメリットとデメリットがあるのは事実です。メリットとデメリットを理解したうえで工事を行う時期を判断しましょう。

季節メリットデメリット
工事がしやすい業者が繁忙期に入る
業者が暇な時期で依頼しやすい台風が来ることが多い
工事がしやすい業者が繁忙期に入る
窓を閉めたまま工事ができる気温が低過ぎると工事が行えない

費用を抑えるなら屋根重ね葺きがおすすめ!

屋根の修理における費用は、決して安くはありません。ただ数多くある修理方法の中でも重ね葺きは比較的安く施工を行えます。

また屋根の外観も新品同様になるので、リフレッシュさを手に入れることも可能です。少しでも費用を抑えたい人は、重ね葺きを検討してみましょう。

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