屋根修理

屋根の葺き替え(張り替え)費用の相場は?施工を安くする方法やメリットを解説

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屋根の葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して全く新しい屋根材へ替えることを言います。「張り替え」とも呼ばれており、定期的な葺き替え(張り替え)を行うことで、一緒に下地のメンテナスができることが利点とされており、結果として家の寿命を延ばす効果があります。

ですが、その分費用がとても高価になりがちで、大がかりなリフォームとなってしまいます。使用する屋根材によって費用にばらつきはあるものの、瓦への交換でおおよそ100万円以上のリフォーム費用が掛かってしまいます。

この記事では屋根の葺き替えに関する費用相場などについてまとめています。葺き替えリフォームをこれから検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事を監修した人

監修者

アイセンスド株式会社 代表取締役社長 高橋聡太
屋根雨漏りプロ 高橋聡太

「屋根雨漏りプロ」として、関西、関東その他地域に屋根と雨漏り修理に特化したサービスを提供。大阪市内の高等学校を卒業後、自動車整備関連の勤務を経て住宅リフォーム業界に転職。現場での経験を積んだ後に独立。雨漏り修理においては豊富な経験を持ち、雨漏りの散水試験に強みを発揮し、多くの実績を持つ。他社が一辺倒な修理方法に頼る中、徹底した原因追究とお客様のニーズに合わせた最適な修理を提案する。

屋根葺き替えの費用相場

屋根葺き替えを検討するにあたり気になるのが、費用相場ではないでしょうか。一般的に屋根材に使われるのは、スレート屋根・瓦屋根・金属屋根の3種類です。それぞれの費用相場は以下のとおりです。

屋根の種類費用相場/1㎡あたり耐久年数
スレート5,000~7,000円20~25年
粘土瓦8,000~10,000円50年以上
ガルバリウム鋼板6,000~8,000円50年以上

スレート屋根は日本の住宅で使用頻度の高い屋根材のひとつで、費用が安いのが特徴です。ただし耐用年数は他の屋根材に比べて少ないので、定期的なメンテナンスが必要になります。

瓦屋根は昔ながらの住宅で使用されている屋根材で、耐用年数が50年以上と長いのが特徴です。ただし瓦屋根の重量が重いため、既存の屋根が瓦の場合以外は使用されることはありません。

金属屋根の中で人気が高いガルバリウム鋼板はデザインが豊富で、耐用年数も長いのが特徴です。ただ施工できる業者が少ないところが懸念点でしょう。

屋根の葺き替え費用における内訳

ここからは、屋根の葺き替え工事における費用の内訳を紹介します。各工程でどのくらいの費用がかかるのかチェックしてみましょう。

足場の設置

屋根修理を始めるにあたり、まずは屋根の足場設置が必要になります。足場設置が必要な理由は、職人の安全を守るためです。2階建ての住宅の場合、土地から屋根まで3メートルに及びます。

職人は3メートルの高さで作業を進めなければいけないため安全を守るためには足場設置が必要になるのです。足場費用は家の大きさによって異なりますが、通常は700~800円/㎡になります。足場代を節約すると職人の安全だけでなく、作業効率も悪くなるので良い仕事はできないでしょう。

古い屋根の撤去

足場代が設置できたら、次は既存の屋根を剥がします。屋根材を撤去する際にかかる費用はアスベストが含まれるか、含まれないかで大きく変わるのが一般的です。アスベストが含まれない屋根材の場合は、1,200~2,000円/㎡ほどが目安です。

アスベストが含まれる場合は高額費用になる傾向があり、3,000~4000円/㎡ほどです。既存の屋根材を剥がせたら、

古い屋根の処分

次は取り外した屋根材を処分します。屋根材の処分にかかる費用は、2,000~3,000円/㎡ほどです。

野地板の撤去や新設

屋根材をすべて取り外したら、次は野地板の撤去に移ります。野地板とは屋根材の下に敷かれる下地のことで、劣化がひどくない場合は既存の野地板に新しい野地板を重ねることもあります。

野地板の撤去や親切にかかる費用は、材料と施工費を合わせて2,000円/㎡ほどです。野地板の補強は、必ず必要なわけではなく撤去や親切を省略できる場合もあります。

しかし、野地板は屋根材よりも早く劣化するので、屋根の施工工事を進めるときに合わせて補修しておくことがおすすめです。

防水シート

既存の野地板と新しい野地板が設置できたら、その上から防水シートを設置します。費用は材料費と施工費を合わせて650円/㎡程度になるのが一般的です。野地板の補修は必ず行う必要はありませんが、防水シートは必ず施工されます。

新しい屋根材

工事内容費用相場
足場の設置700~1,000円/㎡
古い屋根の撤去や処分1,200~2,000円/㎡
野地板の撤去や新設2,000~3,000円/㎡
防水シート600~1,000円/㎡
新しい屋根材(瓦)9,000~1万5,000円/㎡
(スレート)4,500~6,500円/㎡
ガルバリウム鋼板)6,000~9,000円/㎡

野地板の設置と防水シートを施工したら、次は新しい屋根材を取り付けていきます。屋根材は自由に選べますが、一般的にはスレート屋根やガルバリウム鋼板が用いられることが多いです。

費用はスレート4,500~6,000円/㎡ほど、ガルバリウム鋼板6,000円/㎡ほどになります。ちなみに、葺き替えでは瓦屋根を新しい屋根材として使用されることはありません。瓦屋根はひとつひとつの重量が重いため耐震性が低下します。地震が多い日本では適さないとされているのです。

屋根葺き替えを安く済ませる方法

屋根修理の中でも屋根葺き替えは、比較的高い費用がかかります。そのため、少しでも費用を抑えたいと考える人も多いのではないでしょうか。そこで、施工費用を抑える方法を紹介します。

自然災害なら火災保険を利用する

台風や暴風、洪水など自然災害による屋根劣化の場合は、火災保険が適用されることがあります。なぜなら、火災保険は自然災害による「水災」が補償対象になっているからです。

そのため、自然災害による劣化が認可されれば屋根修理の費用を保険会社が負担してくれます。ただし、経年劣化など自然災害以外の原因で屋根が劣化している場合は認められることはありません。保険会社によって対象範囲も異なるので、事前に確認しておくことがおすすめです。

補助金制度を利用する

屋根葺き替えの施工費用を抑える方法として、補助金制度が適用されるリフォームを行うことがあります。補助金制度が適用される対象は、省エネリフォーム耐震リフォームです。それぞれの特徴を確認してみましょう。

1.省エネリフォーム

省エネリフォームは環境にやさしい家に改修することです。省エネリフォームを行う場合、最大で50万円の補助金を受けることができます。ただ、補助金を受けるには、以下の条件を満たす必要があるので十分に注意しましょう。

  • ソーラーパネルの設置
  • 断熱性や遮熱性の高い屋根に改修
  • LED照明の設置
  • 屋根材に含まれるアスベストの除去

2.耐震リフォーム

耐震リフォームとは、基準値よりも低い耐震性の住宅を補強することです。この場合は、最大100万円の補助金を受け取ることができます。省エネリフォームと同じく、補助金を受けるには以下の条件を満たす必要があるので注意しましょう。

  • 昭和56年5月31日以前に建てられた建物である
  • 地上3階建てで、木造部分が2階以下の住宅である
  • 工事後の判定値が1.0以上である

屋根葺き替えと重ね葺きの違い

屋根葺き替えと重ね葺きは混同されがちですが、施工方法は大きく異なります。屋根葺き替えが屋根全体を新しい屋根材に変えることに対し、重ね葺きは既存の屋根に新しい屋根材を重ねる施工方法のことです。費用も大きく異なり、屋根全体を変える屋根葺き替えが高くなる傾向にあります。

関連記事:カバー工法(重ね葺き)にかかる費用相場は?工事を行うメリットや業者選びを解説

屋根葺き替えを行うメリット

屋根修理の中でも費用が高くなる傾向にある葺き替えですが、実は多くのメリットがあります。屋根葺き替えを行うべきか判断に迷っている人は、ぜひ参考にしましょう。

綺麗な外観を手に入れられる

屋根葺き替えは屋根材を一新するので、綺麗な外観を手に入れられるのが大きなメリットです。家で生活する人は自分の家をまじまじと見ることはないので、気にならない人も多いでしょう。

ただ、遠目から見ると屋根補修する家と補修していない家の屋根の印象は歴然です。屋根の状態で家の印象を大きく変えることもあるので、屋根葺き替えで新しい屋根を手に入れましょう。

耐震性が向上できる

昔ながらの家の場合、瓦屋根が使用されることが多いです。瓦屋根は他の屋根材よりも丈夫で耐久性に優れているので、耐用年数が長い傾向にあります。ただし、瓦屋根は重量が重いため建物の重心が高くなり耐震性の影響が考えられるのです。

屋根葺き替えで軽量の屋根材に変えれば、耐震性への懸念も解消されます。特に日本は地震が多い国のため、住宅の耐震性もしっかり考慮しなければいけないポイントです。屋根葺き替えを行えば耐震性のある屋根を手に入れられるでしょう。

家の寿命を延びる

屋根葺き替えは、屋根材や下地を丸ごと交換するので新築同様の状態を手に入れられます。紫外線や雨など外的要因から私たちが住む家を守ってくれるので、家全体の需要を長くできるのです。

また屋根の劣化を放置すると、他の部位まで劣化が移ることもあります。家全体の寿命が短くなる可能性もあるので屋根の全体的な劣化に気づいたときにはきちんと対処することが望ましいです。

葺き替えを行うべき屋根の状態

屋根修理には部分修理や重ね葺きなどさまざまな種類があるので、どのような劣化状態の時に葺き替えを行えばいいか分からない人も多いはず。葺き替えを行うべきタイミングを解説します。

屋根全体が経年劣化で色あせ

屋根は、経年劣化で自然と色あせてきます。屋根表面が色あせているということは、屋根材そのものも劣化しているサインなので葺き替えを検討するには良い時期だといえます。

「色あせくらいな…」と考える人もいますが、そのままの状態で放置するとその後雨漏りに繋がる可能性もあります。屋根全体に色あせの症状が確認できたときは、葺き替えを検討しましょう。

屋根にひび割れが見られる

屋根全体にひび割れが見られる場合は、屋根材の劣化サインです。葺き替えを行うべき良いタイミングだといえます。複数のヒビを放置すると、雨漏りに繋がる可能性も高いです。

ただし、少ないひび割れであれば部分補修で十分な場合もあります。部分補修であれば修理費用も抑えられるので、費用を抑えたいならまずは業者に点検してもらうことが望ましいでしょう。

屋根にカビやコケが繁殖している

日当たりが悪く湿気の多い場所は、カビやコケが繁殖しやすい環境です。カビやコケが発生すると、屋根表面の防水性が低下して十分に雨を弾いてくれない可能性もあります。

劣化状況によっては、屋根塗装を施せばカビやコケが改善できる場合もあります。ただし状況がひどい場合は、屋根全体を変える葺き替え工事が必要になるので業者に相談しましょう。

屋根から雨漏りしている

何らかの理由で屋根から雨漏りしている場合は、屋根の劣化サインです。そのまま放置すると、さらに雨漏りがひどくなるので早めに葺き替えを行うことが望ましいでしょう。

また、屋根の内側に入ってし溜まった水も補修しなければいけなくなるため、その分費用がかかることもあります。そのため、定期的に屋根のメンテナンスをして雨漏りが起こっていないか確認することが大切です。

全体的に劣化しているなら屋根葺き替えを検討しよう!

劣化が少ないなら、部分補修でも十分改善できることも多いです。ただ屋根全体に劣化症状が見られるときは、そのまま放置すると雨漏りが発生するなど屋根が深刻な状態に陥ることもあります。

全体的にひどい劣化が確認できたときは、屋根葺き替えを検討しましょう!

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